京王線は首都圏大手私鉄と比べて運賃は安いのか?
東京都の新宿駅から、都内や神奈川県北部を結ぶ路線を持つ京王電鉄。特徴はたくさんあるが、その中の一つに料金が安いというものがある。
ただ、実際のところ関東地方の他の大手私鉄路線と比べて本当に運賃は安いのか?今回はグラフを用いて考察していきたい。
初乗り運賃の比較
まずは初乗り運賃から比較してみよう。
関東大手私鉄の初乗り運賃比較してみると、そこまで大きな差がないということが分かる。
多くの会社が、130円~150円の間に運賃が収まっている。ただ、唯一東京メトロのみが170円と少し高めの水準になっているのも、注目すべきポイントだろう。
5キロ~25キロまでの運賃の比較
東京メトロの初乗りの高さがグラフにするとより一層目立つが、5キロ~15キロ付近までは、どの会社もかなり団子となっている。(15キロ付近で東急が下に突き抜けるのも見逃せない)
その中で、京王はかなりの安い水準を歩んでいる。
ただ、20キロという数字が京王のターニングポイントとなっている。
今まで上がり幅が少なかった運賃が、いきなり跳ね上がるのだ。グラフでもそれは確認できる。
そして25キロ付近の運賃を見てみると、さらに興味深い事実が分かる。
関東でも比較的安いとされている、京王電鉄の運賃が中央値よりも高くなっているのだ。これはもう一つ用意したグラフからも確認できる。
このグラフは青色を京王、オレンジ色を中央値で表しているグラフなのだが、20キロ付近でグッと中央値に近づいている。
京王線の駅でいうと、20キロを越える場所というのは府中駅の近辺がそうなる。
このあたりというのは、ちょうど競合路線があまりないそんな場所となっている。このあたりで、運賃が高くなっているのも興味深い。
25キロ~50キロまでの運賃比較
最後に京王の運賃計算で最長となる50キロまでを見ていく。
25キロ付近では中央値よりも高かった京王だが、そこから先の上がり幅がとても少ないというのが見て取れる。
京王は短距離とそして、30キロを越えてからの運賃が非常に安い鉄道会社と言えるだろう。
中央線と比較をしてみると…
最後にJR中央線と比較をしてみよう。
青が京王、オレンジが私鉄中央値、そして灰色がJR中央線である。
なお中央線は新宿から運賃計算を始めている。そのため、日野~高尾間の料金が特例により、少し安くなっている。
しかし、それと比べても京王線の安さはかなり破格のものとなっている。
それもそうだ、私鉄の中央値よりもはるか彼方下なのだから。
運賃面で見ると、中央線と京王線は京王線に軍配が上がりそうだ。
当記事の動画バージョンです。
京王と中央線速さを比べたものです。
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