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Unityの秘密兵器: インスペクターを活用したコードの可視化と管理術~属性の活用~

はじめに

Unityエディタの強力な機能、特にインスペクターを理解し、活用することが不可欠です。

この記事では、インスペクターを使ってコードの可視化と管理を行うための、Unity開発者必見のテクニックを紹介します。

プログラムで実装すると、以下のようにインスペクターで
タイトルをつけて整理
スライドバーで数値を設定
数値に最小値・最大値を設定
変数にマウスオーバーした際に補足説明を表示
メモを記述
などができます。


インスペクター活用術 : 7選

1.インスペクターでprivate変数を表示

SerializeField 属性をprivate変数に付け加えることで、インスペクターでその変数を表示させることができます。

using UnityEngine;

public class Sample : MonoBehaviour
{
    [SerializeField]
    private int hp;
}


2.スライダーで数値を調整

Range 属性を使用すると、インスペクターで数値をスライダーで調整できるようになります。

[SerializeField, Range(0, 100)]
private int hp;


3.変数の説明をTooltipで表示

Tooltip 属性を使用して、変数にマウスカーソルを合わせた時に表示される説明を追加できます。

[SerializeField, Tooltip("プレイヤーの体力")]
private int hp;


4.インスペクターにタイトルを追加

Header 属性を使用して、変数のセクションにタイトルを追加できます。

[SerializeField, Header("プレイヤーのステータス")]
private int hp;


5.インスペクターにメモを残す

Multiline 属性を使用して、インスペクターにメモ欄を追加できます。

[SerializeField, Multiline(2)]
private string memo;


6.インスペクターで空白を作る

Space 属性を使用して、インスペクターの項目間に空白を作ることができます。

[SerializeField, Space(20)]
private string memo;


7.public変数をインスペクターで非表示にする

HideInInspector 属性を使用して、インスペクターでpublic変数を隠すことができます。

[HideInInspector]
public int hp;


おわりに

Unityのインスペクターは、開発者がコードを書くだけでなく、それを視覚的に管理し、調整するための強力なツールです。

SerializeFieldRange などの属性を使用することで、プライベート変数を簡単に調整できるスライダーに変えたり、TooltipHeader を用いて情報を整理し、MultilineSpace でメモや空白を挿入することができます。

また、HideInInspector 属性を使って、必要ない情報を隠すことも可能です。

もっと、効率化を図りたい方は、Unity公式から出ているインスペクター効率化アセット「ODIN」もオススメです。

「ODIN」紹介記事⇩


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