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龍崎の占い方-リーディング編-

配信でもDMでも時々聞かれるのでちょっと語りたいと思います。

まず、わたしの中では占う時は「教本通りにやらなくてOK」が基本です。
占いって完全に人相手のお仕事なのですが、その分完全なマニュアルってないと思います。
大まかに「このケースはこう対応すると良いかも」みたいなのはあると思うんですけど、「これやっときゃ問題なしマジ卍!!」みたいなのはほぼあり得ないし現実的ではないですよね、相手は機械ではなくちゃんと心ある人間なんですし…サービス業をされた方ならお分かりいただけるのではないでしょうか?

相手の相談内容や年齢、性別などによっても、タロットカード一枚一枚が示す意味は二転三転します。
よっぽどのことがない限り、「このカードが出たら原因は必ずこれ!」みたいなのは、個人的な体感ですけどあまりないような気がします(もちろんそうでない占い師さんもいらっしゃいます。その考えを否定する気は全くないですよ!)

また、
「このカード出たらヤバイ!みたいなのあんの?」
と言ったこともよく聞かれますが、結局占う内容によってカードの意味は変わるので、
「良いイメージがありがちなカードでもその時によって悪い意味を伝えてきたりする。なので言ってしまえば、そういうカードは私が占っていく中ではない」
という回答をしてきていると思います。多分。

全く同じ人間はいないので、2人を占って2人とも同じカードが出ても、相談内容が少しでも違えばそのカードの意味やニュアンスはガラッと変わってきたりするんですよね。全く同じ相談内容っていうのもほぼないです。
なので、「このカードはこういう暗示だから結果はこれのはず!」みたいなリーディングをする癖がついてしまうと、勉強も鑑定も中々難航するんじゃないかな。わたしはめちゃくちゃ難航してなんなら座礁しかけた。
なので、初心者さんはある程度暗示を覚えて展開に慣れてきたら、前後や左右に並ぶカードを眺めて、一枚一枚の暗示だけに捉われないように意識すると良いんじゃないかなと思います。

「過去の位置に塔のカードが逆位置で出てきよったうわぁ!!!…けど現在の位置にソードの3が正位置で出てきてるから、今の相談者さんの苦しみは少しずつ終わりに向かっていくんだろうな。未来のカードは死の逆位置だから、その人の望む幸せはまだすぐにはやってこないかも知れないけど、その幸せへの一歩を踏み出せるタイミングはもうすぐやってくるかもしれないね」とこんな感じで。


出てきたらウギャーーーシリーズに入りがちなこの3枚のカードでも、こんな読み方ができたりするんですよ〜いやぁタロットって本当にロマンですねぇ!
正逆によっても良いカードが悪くなったり、悪いカードが良くなったりするのでタロットは本当に奥が深くて飽きないです大好き愛してるチュッチュッ

ぶっちゃけた話、わたしが配信中に展開したカードの位置やリーディングは教本通りでない時も割とあります。
「この位置は本来は過去を表す位置だけど、現在の位置のカードと意味がすごく似ている気がするな。相談者さんが今一番気にしているのは現在の状況っぽいからこのカードも現在のカードとして読んだ方がしっくりくるな」
「スリーオラクルで展開したけど、未来のカードが何を言いたいのか伝わってこないや。追加でもう一枚引こう」
「相談者さんも占いに何を聞きたいのか分かってない感じだな〜先に個人的にカード3枚引いちまえ」
とかやりたい放題やってますね。
この辺は占い師さんによって賛否両論かもしれない。

後はそうだな、やっぱり絵柄からのイメージもすごく大切だなぁと思います。
「ソードの7の本来の意味は取り繕う、騙すっていうマイナス寄りな事が書いてあったりするけど、実際に絵を見ると、この剣を抱えている人はすごく楽しそう。腹黒いと言うよりは、悪戯好きな人に思えるなぁ」って感じとか。

(てか剥き出しの剣を素手で持つのやばない?)

「ワンドのクイーンが出てきたな。このクイーンはきっと相談者さんを表しているな。今はなんだかすごく疲れてそうだけど、本来は自分に自信があっていつもニコニコしている人なんだろうな」とか。

カードを展開する順番もたまに変わったりします。
スリーオラクルで過去からではなく、うっかりで未来から引いてしまったりとか。
カードをわしゃわしゃシャッフルだけして、オーバーハンドシャッフルしてないのに展開しちゃった、とか。
上から引く枚数を数え間違えた、とか。

でもタロットはその場で偶然出てきた物から内容をジャッジする占い方に属するので、そのうっかりやたまたまの偶然にも何か意味があるんだろうな、と思うんですよー
なのでそういった手順違いも基本的にまるごと肯定しちゃってますね。まるごとバナナかて。あれ美味しいよねぇ。

ぶっちゃけルールや手順なんて二の次だと思うんです。
一番大切なのは相談者がすっきりするか、答えを見つけ出せるか、前に進む後押しをできるか、ですもんねー…
占い師がむむむ…となった時は臨機応変に読み方を変えたりカードを引いたりする柔軟さを意識してみると良いかもしれません。
「何をやっても分からん!イメージが伝わってこん!お手上げ侍!」と言う時はその内容では占う時期に適していなかったりする感じもあるかと思います。
「あの人が私の事をどう思ってるか気になるんです!」と言われて展開したカードと睨めっこしてもカードが何を言いたいのかさっぱりわからん、みたいな時は、相談者が思うほどお相手は相談者のことを意識してなかったりね。もちろんその時はきっぱりそう伝えてます。アゲ鑑定はしたくない。

なので、配信中にリスナーさんから「自分のカードのリーディングが正しいか分からないから龍崎さんの意見を聞きたいです!」と言ってきてくださる方もいらっしゃって(その時はわたしなりのリーディングも伝えたりするのですが)、その「正しいかどうかわからない」と言う体感そのものにも向き合ってもらえるといいのかなーとか最近思ったりしました。
そもそもわたしのリーディングも合っているかどうかなんて誰にも分からないですしね。
強いて言うなら分かることができるのは、占いを受けた相談者が結果の当たり外れを伝えてきてくれた時だけなんじゃないかな。けど占いって当て物じゃないからこれもそもそもの所がちょっと違う気がするなぁ。

なので、一通りカードを展開してもモヤモヤが残るようなら「このリーディングで合ってる?」という問いかけをして追加でカードを捲って、出たカードの正逆でイエスノーの判断をしてカードに導いてもらったりすると、ちょっとリーディングしやすくなったりするのでおすすめです。
ただしこれは実践ではなく自分自身を占った時だけ有効です。結果を伝えたら相手の反応がイマイチだったので一枚引いて逆位置が出て、「やべ、間違ってた!」ってなるとお互いパニックになって収集がつかなくなり、大変なことになります…おそろしや…
つまり、不安ならその対策や対処を取るのが堅実的だと言うことですね!
不安に思うこと自体は決して悪いことじゃない。
大切なのはその不安とどう向き合うか。
その時の自分の感じ方、読み方はその占い師にとってその時の最善のリーディングだと思うので、すぐには難しいかもしれないけど、基本的に自分のリーディングには自信を持って欲しいな。大丈夫大丈夫、あなたはちゃんと読めてるよ!
そしてタロティストもオラクルリーダーもルノルマンリーダーも占い師みんな相談者と同じ人間。そもそも100%当てることなんてプロでもムリムリカタツムリ!!初心者なら尚更!
そして無料占いで修行をしている人はまず数をこなすことが一番大切!
そこは無料という敷居の低さに甘えちゃいましょう。
なので無料占いジプシーの方はその辺一度考えてみると良いかと思います。
素人に無闇矢鱈なことを言われて混乱したくなかったらきちんとプロに頼んだ方が良いです。
そもそも占いでジプシーしてるってすでに迷走してる気がするけども(自分の真剣な悩みに相場の数千円も払えないくらい家計が逼迫しているのであればその人は占いに頼る前にやるべき事があるはず…けどそういう人って自分に都合の良い結果が出るまで無料占いを片っ端から受けていってるのが大半な気もする…)

以上、ソファの上で聖書を犬に齧られないよう奮闘している現場からお送りしました。
聖書の勉強が進んだらちょこちょこ記事でも取り上げていきたいなぁ。

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