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龍崎にとっての浄化について

占い界隈やスピリチュアル界隈に身を投じると必ず耳にする単語があります。
それは「浄化」という概念です。

「カードを使った後にクリスタルチューナーを使うと良い」
「占い終わったらホワイトセージを焚きましょう」
「パワーストーンはさざれのうえに置いて浄化しましょう」
「満月の夜に石を月光にあてて浄化しましょう」

といった、道具への浄化を推奨している方もいれば、

「塩風呂に入って悪い気の流れを追い出そう」
「埃はよくないから掃除をよくしよう」
「髪が長いと良くないものを拾いやすいから短く切ろう」
「いらないものをどんどん捨てよう」

と、占術者自身の体調や身の回りの事へのメンテナンスを浄化として勧めている方もいて様々です。

どちらにも共通して言えることは「占い師としてのオンオフを切り替えるための儀式を取り入れるとやりやすいよー」といった意図があるという事なのかなーと勝手に思っています。
後者に関しては、物にも意思が宿るという考えの方なら、カードや道具などにも休息が必要だと判断してのルーティンとして取り入れる方もいらっしゃるかと思います。

ですが、必ず取り入れる必要もないのかなーと思います。 
ぶっちゃけ、一般的な仕事をすればストレスも溜まるしそれって溜めすぎると良くないですよね。
基本はそこだと思うんです。
今では、ただの占いという摩訶不思議なイメージを抱かれがちな物事である故の不思議な不思議なフィルターがかかりにかかったために浄化浄化という文化になった、というのが龍崎の正直な見解です。
目に見えないものを信じる人たちによっては「それじゃ不浄のものが溜まって早死にするよ!」「それだと悪霊が寄ってくる!!!」とか言う人もいると思います。
が、最終的には自分がどう思うかが一番ですからね、気にならないならやる必要もないかなーと思います。叩かれる覚悟はいいか。私はできてない。あくまでも個人のイメージですよ。

ちなみに龍崎は上述した事は一通りやってみましたが、どれもなんだかしっくり来なかったので今は気が向いた時くらいしかやってません。
石に関しては埃が溜まらないようにたまに拭いたりするくらいかな?
髪に関してはショートが似合わない顔のくせにばっさりやってしまって爆死しました。
掃除は来客がある時だけしかやらないし、お風呂はシャワー派だし、断捨離もほんの時々です。
精密機器だらけの部屋なので煙は焚きたくないし、持っている石の数が多すぎて満月の夜に浄化するのは諦めました。
けど生きてるし毎日楽しいです。

どんなお仕事でも道具の手入れがきちんとできていなければ最高のパフォーマンスを発揮できなかったりエラーが出たりしますよね。
それは占い師の体調やメンタルの管理においても同じなのではないでしょうか。
要はそう言うことなんだと思います。
ちなみにわたしもタロットカードにクリスタルチューナーでの浄化を毎回やったりしていましたが、カードから「やらんでええわい、うるさいんじゃ」と言われて以来やってません。そうか、うるさかったかごめんよ。

余談ですが、電話占いに傾倒していた時(占い活動を始めてからも少しだけ受けていた)、
「占い活動を始めたんです」とその占い師さんに話してみた所、猛反対を受けました。
理由が「占いというのは命を削る仕事なのだから、素人が手を出してはいけない。良くないものを引き寄せる事もたくさんある。この仕事をして子宮癌で亡くなった人もいる。わたしはこの仕事を選んでから体重が40キロ増えた。あなたの体重では占いはやってはいけない、すぐにやめなさい」
という事でした(龍崎は体重が40キロもないキノコのエノキみたいな体型)。

勝手な憶測ですが、この占い師さんの浄化の仕方というのが、疲れたときに自分へのご褒美で美味しいもの食べたりとか、お腹空いたときにご飯いっぱい食べたりとかする事だったのではないでしょうか。
それをその人のフィルターを何枚もかけて言っていたのではないかなーと思ったりしてます。
体重を聞いてわたしの食生活を予測した上での言葉だったのもあるかもしれません。ご飯あんまり食べない子なんだろうなーみたいな。食べてますよ。
たしかに、人の面倒を見るお仕事(あえてこういう言い方をさせてもらいます)をするのに、自分の面倒も見れなくてどうすんじゃい的なところもありますよね。
子宮癌に関してはなんだろうな…
「なんかそういうデータがあるんですか?」と聞いてみても良かったかもしれませんが、側から見たらただ捲ったカードに出てるだけっていう理由で人の未来やら過去やらを伝えたりするこの占いという仕事においては、その言葉ってかなり占い師殺しだよなぁと最近思ったりしてます。占いって全部が全部統計学というわけではないしね。
後は、自分で占われると商売上がったりだから止められたのかも。

以前見かけた方のブログでは、
「浄化浄化ってみんな言ってるけど、そもそも人間自体が欲深い穢れた存在なのに今更何に穢れるっていうの?」
というような内容を書かれている記事がありました。た、たしかに…!
人は生き物を食べて殺して生きる生き物だし、人と接する中でどんなに言葉に気をつけても、相手によっては傷つけてしまうことだってある。
一生のうちに嘘を一度もつかない人なんておそらくいないです。
そう言った意味では人は生きているだけで罪な生き物なのだという言葉も理解できます。
そうなると、たしかに今更浄化したところで感はある気がします。
 
もちろん、占いという仕事では、人の汚い部分やヘビーな内容など、ぶっちゃけ見たり聞いたりしたくない事とも向き合わなければいけない時もあります。
そうして行く中で心が引きずられてしまって、ずっと一人の相談者の事で頭がいっぱいになってモヤモヤし続けたり、鬱病などになってしまったり、ストレスが溜まってそれこそ癌になってしまう可能性だってあると思います。癌ってストレス由来のものもありますよね。
目に見えないものが本当に存在するなら、その中でも良くないものが、そういう状態の人を好んで寄ってきたりするというのも容易に想像できます。
そういった理由から、浄化が必要だという意見が出始めたのもあるのではないでしょうか。

浄化に対する定義やそれを必要とする理由というのは、その人によって本当に様々なのだなぁとつくづく思います。

なので、浄化やスピリチュアルなことに自分は染まりやすいなー、となんとなく思ったりしてる方は、そもそも何故浄化が必要とされているのか?を自分の中で一度考えてみると良いかと思います。

「本に書いてあったから!」「占い師さんがそう言ってたから!」
もちろんそれでも良いと思いますが、そこに自分がどう思うか、どう感じるかを具体的に加えるともっともっと占いライフが楽しくなるんじゃないかな。
「取り入れてみて明らかにパフォーマンスが変わった!」「これを取り入れるといつもと違った!」
みたいなのを模索して行くのも楽しいですよね。
わたしも今でこそほぼ浄化作業はしていませんが、自分の占い師としてのオンオフのためのルーティンを探すこと自体はすごく楽しかったです。
形から入るタイプの方とかは特にいいんじゃないかな。
それでしっくりこなかったらそれはそれで新たな発見として活かしていけばいいだけです。
ただ言いたいのは、必ずしもみんなが言うような事や概念に捉われる必要が全くないんだよーと言う事。そしてこれは占い界隈やスピリチュアル界隈に限ったことではありません。
色々自由に楽しんでいきましょっ♪

以上、龍崎でした。



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