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占い師の自分語り③

そんなこんなでInstagramにて無料占いを始めた私。
流行りに疎く自分の興味のあるものしか触れない化石のような女でしたが、見様見真似でオシャンティーな写真と文章を投稿するとすぐに1人の希望者が来てくれました。
無料とはいえフォロワー数も少なく始めたばかりの半人前どころか4分の1人前も良いところのちんくしゃ占い師によく希望してくださったなぁと思います。
頼りなくてごめん。そして来てくれてありがとう。
あなたとの出会いはわたしの人生において大きな一歩になりました。

内容は全部覚えていないし載せるわけにはいかないのですが、占いをやっていく中でよく聞く相談内容でした。
それでもまだカードに触れて1週間の半人前占い師でしたので、教本片手に時間をかけて、拙い文章でなんとか伝えて行きました。
結果の伝え方、相手が占いに何を求めていて、何を知りたいのかも上手くヒアリングできず、鑑定結果はとてもチグハグな内容だったと思います。

正直、占いでお代を頂くようになった今でもヒアリングの仕方は分からなくなる時があります。
占い師も人相手の仕事なので、完全なマニュアルなんてありません。
しかし人相手の仕事だからこそ既存のやり方に捉われず、一人一人に合ったやり方を考えるべきと思い、努力しているつもりではありますが、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
こんな占い師でごめん。そして頼ってくれてありがとう。

相談者は当たっていたと言ってくださいました。
カードを展開し、ピンときた事、ハッと思った事を伝える、という意識を大切にリーディングしたので、自分に自信が持ててとても嬉しかったです。
その後も大体1日一件は占い依頼が来るようになり、「友達に当たると聞いて依頼しようと思った」と言ってくださる方もちらほら出てきた時は踊り出すくらい歓喜しました。嘘です踊りはしなかったです。

実に様々な内容を占わせていただいたのを覚えています。
片想い、恋人や伴侶、家族のことや、
無くした物の在処、経営についてのアドバイス等。 
とても良い経験をさせていただいたな。
無料とはいえ頼ってくださった方には本当に感謝しかありません。

当時は自分もまだまだ若造でしたので、経験や知識のない事に関しては予めその旨を伝えた上でドキドキしながら、一生懸命結果を伝えていきました。
あの時伝えた結果は当たっていたのかな。
わたしのアドバイスで告白は上手くいったかな。
あのお母さんはお子さんと仲良くなれただろうか。
なれなかったらごめん。良い方に転がったなら、それはあなたが頑張ったからだよ。

無料とDMという敷居の低さに依頼はどんどん増えて行き、そこにゲロゲロに甘え切って毎日仕事終わりにカードを展開していく日々は新しい発見に満ち溢れていて楽しかったです。

そしてしばらくしてから、今度は不倫の相談がよく舞い込むようになっていったのでした。
その話は次回にて。

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