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占い師の自分語り⑤

そんなこんなで、不倫に限らず全ての相談内容に自分なりに向き合った占いを提供しつつ、たまにくる片想いや両想いの甘酸っぱいピュアな相談にキュンとさせられたり、失恋の傷に塩を擦りつけヤスリで揉み込まれるような地獄を味わいつつ(自分で選んだ道なのでコンチクショーとかは全く思ってなかったですよ、念のため)、わたしは無料の占いをやって行きました。

この頃から、占いに関してはカウンセリングの要素が強く関わってくるなぁ、と感じていました。
興味もあったし、機会があれば勉強したいとも思っていたのですが、中々きっかけもなく。
その後、わたしがタロットの勉強をするにおいて参考にしたブログを書かれている占い師さんが、カウンセリングやヒアリングのやり方も教えてくれるワークショップを開いてくださり受講しに行くのですが、それはまた別記事にて書きますね。

そんな中、どんどん鑑定のトータルは増えていき、100人まであと4人、というところで事件が起きました。
いや事件というか事故でした。
交通事故を起こしちゃったんですよね。
当時仕事がハードで疲れが取れず、仕事の勉強を休みの日にしたり、セミナーであちこちへ行ったり(コロナ流行前です)していたので、休みもなく結構しんどかったのを覚えてます。
当時はとにかく失恋のショックも全然抜けてなくて、暇な時間を作りたくなくて必死でした。
でも仕事だけの人生にしたくなくて、占いにしがみついていたんですよね。
寝る時間を削ったりして、無理矢理に占いの勉強や鑑定の時間をとって、寝不足の日々も続いていました。
そんな状態でよく占いをやってられたなと我ながら呆れます。占いが、息抜きや生き甲斐みたいになっていた所があったんだと思います。

そんな中、年末の仕事納めの日に職場の人とご飯を食べに行った帰りで、わたしの前方不注意による交通事故を起こしてしまいました。
警察や保険会社への電話やお相手とのやりとりが終わり、しょんぼりと家に帰ったその時に思ったのが「ああ、今、わたしに人の悩みを聞く余裕なんてないんだな」でした。
仕事のことであっぷあっぷ、自分の体調や生活の管理もままならない状態で、「これはいかん」と。
凹んだ車と同じくらい気持ちが凹んだわたしは、そこでしばらくお休みを設けることにしました。

後から聞いた話なのですが、占い的な話だと、事故は「停止」を意味するらしいんですよね。
道路で事故を起こせば渋滞が起きるし、そうなれば通行中の車は文字通り停止して、動き出すのを待たなければならない。
止まるべきところで止まらない事によって起きる危険への不注意を戒めるための見解とも考えられます。
目に見えないものを信じる人がこの記事を見た時、占いに対する何かからのストップがかかったのだと言う人もいるかもしれません。
とにかく今は人を占うことをやめようと思い、本業の仕事に励みながら、絵を描いたりゲームをしたりしつつ、時折自分の事でカードを捲る程度で占い活動は一旦落ち着いて行きました。

何ヶ月かしてからまたInstagramでの占いも再開しましたし、そこでも毎日色々な人に相談しに来ていただいたのですが、その時にはもう人数は数えてなかったです。
数えていれば、今の占い活動で自分のアピールポイントとしてちゃんとした数字を書けたのに。あの時の自分を叩きたい。
そしてやはりというべきか、その頃にも毎日舞い込む不倫相談の数々。

このままじゃやはりいけないな、いくら占い師見習いとはいえさすがに無料でやれる範囲を超えているし、これじゃ何にもならない、と思ったわたしは相談の依頼が落ち着いてきた頃に何も言わずInstagramのアカウントを爆破しました。
有料にする勇気もなく、かと言って無料で続ける気力もなく、となるとインスタも続けている意味がわからなくなったんですよね。
もしこの記事を読んでいる方で、インスタ時代のリューザキと龍崎凛が同じ占い師だと気づいた方がいたらあの時は本当にごめんなさい。びっくりしたと思います。いやでもそんな人はここにはおらんか。

そんなこんなで、へっぽこリューザキのちぐはぐな占い部屋は一旦閉廷いたしました。
手探りのイノシシ戦法で立ち向かった新たなチャレンジ。
悩んだり苦しんだりした事もあったけど、何はともあれ、占い師としての一歩を踏み出した自分の行動自体は良かったのではないかと思っています。そこで提供した占いの質や最後はまあ置いといて。
とにかく行動しなければ何も得られないんだなという事をよく知れたと思います。
それでも今でも行動する事が億劫になる時はたまにありますけども。
斜に無にでも動けば良い悪いが必ず見えてくるし、見えれば次に活かせますからね。

次の記事ではへっぽこリューザキが何故ツイキャスというフィールドで、りゅーざきとしてまた占いを再開したのかという内容を書こうかな。
そんなに深い意味はないですけど、死ぬほど暇だったら是非。



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