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メロディーが浮かぶ話

むかし、栗林誠一郎氏がインタビュー記事で「運転してるときや食べ歩きをしているときに、ふっとメロディーが浮かぶ」というようなことを語っていた。

栗林誠一郎氏といえば、90年代のビーング系アーティストにたくさんの楽曲を提供していた人物。

とくに、ZARDへの楽曲提供は数多あり(『君がいない』、『もう少し あと少し…』、『こんなにそばに居るのに』、『Don't you see!』など46曲を作曲)、また自身がベーシストとして参加したZYYGというバンドでシングルや1stアルバムにおいて作曲・編曲の面で大きく貢献していた。

前回の記事で取り上げた織田哲郎氏と並ぶビーングの作曲家の柱的な存在だったのだが、90年代の終わりごろにビーングを退き、以後、表立った活動は行われていない。

とても繊細で透明感のあるハイトーンボイスの持主であり、作る曲もまたインパクトのある旋律や優しいタッチで描かれたような旋律が多いという印象。

個人的には彼の作曲でZARDの作品を聴いたのが最後だった。

長い間、音沙汰ない。

もう活動しないのだろうか?

素晴らしい才能のある人なので、彼のファンとしては何かまた曲を作ってほしいと願うばかりである。

さて、「メロディーが浮かぶ話」である(笑)

栗林氏が語っていたような【ふっとメロディーが浮かぶ】という感覚は、作曲をしたことのある者ならば多少理解できることかもしれない。

浮かんだメロディーをICレコーダーやスマホなどに鼻歌でメモ録し、後にDTMで打ち込んで形にしていく。
 
そうした作業を経て曲が完成していくわけだが、個人的にはメロディーが浮かんだ時点で歌やリズムトラックなどのアレンジもある程度仕上がった形式で浮かぶ場合もあるので、そういうときは後からアレンジするのが楽になる(笑)

頭の中で浮かんでいるアレンジを耳コピするようなかんじで音を拾って打ち込んでいけばよいのだから(笑)

これまでに作ってきた曲のほとんどが【ふっとメロディーが浮かぶ】かたちで出来たもので、たとえば以下の動画の曲もそのひとつ。

この曲は2005年頃にメロディーが浮かんで当時手元にあったYAMAHA EOS B700のシーケンサーにメモ録し、2019年頃にDTMで打ち込んだものである。
 
これはサビメロの部分で、まだAメロやBメロは作ってない。

いつもメロディーが浮かぶときはサビメロしか浮かばないことがほとんどなので、こうした断片的な形でメモ録されたデータがたくさんストックしてある。

ちなみにこの曲のコード進行は以下のとおり。

Gm ⇒ D# ⇒ F ⇒ A# ⇒ Gm ⇒ Cm7 ⇒ F ⇒ D
Gm ⇒ D# ⇒ F ⇒ A# ⇒ D# / F ⇒ Dm7 / Gm ⇒ D# ⇒ F ⇒ Gm

ネット投稿用としてアップしたため、一度公開しちゃったこのメロディーを使ってコンペやコンテストに出したり、売り出したりすることはできないね(笑)

まぁ、そんな予定はないけれど(笑)

10代の多感な時期に聴いていた音楽が90年代の音楽だったため、このような作風のメロディーしか浮かばない。

むかし、とある記事で読んだことがあるのだが、そこには『多感な時期に聴いたり触れたりしていた音楽に人間は影響され、その後の創作にもそれが反映される』というようなことが書いてあった。

だから、私には90年代っぽいようなメロディーしか浮かんでこないのかもしれない。

いまの若い子たちがそれを聴けば「ダサい」とか「古い」と感じるのかもしれないが、私は個人的に好き勝手に作りたい曲を自由に作って音楽を楽しんでいるだけなので、そんな他者からの評価はどうでもよいと思っている(笑)

【音を楽しむ】と書いて「音楽」というのだから、自分が楽しめないものを作っていても楽しくないから、それは音楽とは言えない、というのが持論。

まぁ、自分と同じような趣味趣向の音楽で楽しいと共感し合えるような友達仲間がいたら、そりゃ嬉しいけどね(笑)


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