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【護符作成】コンセプトを決める④

いい加減にコンセプトを固めて、そろそろデザインに入りたいところです。ほぼ宣伝もしていない、こんなマニアックな記事を読んで下さっている方には感謝です。

ということで、今までの記事は下記の通りです。

【現代ならではの技術と素材を使う】

これは新しい発想でお守りを作るのならば、必須ともいえる条件だと思っています。

そもそも、お守りというのは、新しい素材がでるたびにアップデートされてきたものでした。加工のしにくい石や木が主流だったものが、紙が一般化されることで、手軽に持ち運べて機能性も高いお守り、すなわち護符が一気に主流になったわけです。

紙というのは、原料が木だけあって、エネルギーを蓄積する力もありますし、何よりも墨を使って精緻な絵柄が手軽に描写できたことが大きいように思います。さらに、墨がしっかりと染みこむという紙の性質は、紙だけでなく、墨がもっているエネルギー保存効果もより引き出していたといえます。

また、墨だけでなく、朱なども使えるようになったことから、それぞれの顔料が持つ性質、そして色が持つ力も利用できるようになったということを考えると、紙というものが、お守りの素材としていかに適切だったかがわかると思います。

ただ、紙は雨風に弱いという弱点もあったために、縫製技術の発達と共に、現在一般的なお守りの袋が作られるようになり、その中に厚紙としていれられるという形が増えてきました。

では、紙と同じように、エネルギーを蓄積させる力がありながらも、今までのコンセプトを満たすような、現代らしい素材を考えていきましょう。

エネルギーを蓄積するための素材

まずはエネルギーを蓄積するという意味では紙の元となった木は採用したいと思います。木の弱点としては、墨が乗りにくい、加工が手間がかかる、カビや湿気に弱いといったものがありますが、これらは現代の加工方法を使えば解決できます。

墨が乗りにくいならば、レーザーによって木自体を炭化させることで、エネルギーを蓄積しやすい状況にするだけでなく、より精緻な模様を刻印することができますし、同じように木材のカットも自由自在です。

カビや湿気などに関しては、古来からのニスが進化したウレタン系のニスを塗ることでほぼ解決するでしょう。

ということで、素材のひとつは、エネルギーの蓄積も考えて「木」を採用したいと思います。

エネルギーに方向性を与えるための素材

エネルギーに方向性を与えるためには、角度などを使う予定ですが、木材をカットすることは可能でも、若干強度に不安が残ります。そこで、現代らしい素材のアクリルをカットして、角度を表現したいと思います。

アクリルは比較的最近開発されたもので、エネルギーを蓄積したりすることはありませんが、そのかわり比較的フラットで中立なエネルギーがあります。ですので、方向性を与えるための角度を表現するものとして「アクリル」を採用したいと思います。

エネルギーを動かすための素材

最後にオルゴンエネルギーを発生させるためにも、エネルギーを動かす必要があります。そのためには、金属も取り入れたいところです。アクセサリーならば、銀がいいのですが、今回はエネルギーを動かすということで、科学的に見ると伝導率が高く、また古来は儀式刀などでも使われていた「銅」を採用したいと思います。

【繰り返し使用可能】

この部分は素材とも関わってくるので、まとめてしまいましょう。

木材とアクリル、銅を組み合わせて、銅や木材が腐食しないように樹脂でコーティングすることで、狙っているお守りとしての機能を持たせるだけでなく、強い呪いに晒されたり、また、ある程度の期間が経ってから、再チャージをすることが可能になります。

通常の紙などのお守りだと、どうしてもこのあたりの繰り返し使用が難しいのですが、実は自分が常に身につけているもののほうが、お守りとしての力は持続しやすいのです。

これは、僕が実際に実験して見たのですが、同じように魂入をしたとしても、常に身につけていたアクセサリーのほうが、そうでないものよりも格段に長持ちします。

これは制作者と持ち主が同じということもありますが、そうでなくとも、耐久性がある程度あるお守りならば、持ち主との親和性が高くなり、より護ってくれる力も強くなりますので、何度もチャージできるだけの耐久性はもたせたいと思います。

今回のまとめ

「木」と「アクリル」「銅」を複合的に使うことで、お守りとしての機能を最大限に引き出し、なおかつ、繰り返し使用可能なものとする

ということで、ようやくコンセプトが全体的に固まったので、次回からはお守りのデザインに入っていきたいと思います。

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