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なんでもやってみたい人生だったから

数日前、アルバイト何しようかな〜ってウキウキしながら考える夢を見た。
目が覚めたら、いつものアラフォー会社員だった。
ガッカリ。


私は大学生だった4年間、あえて短期間でいろいろなアルバイトをしていた。
田舎から都会に出てきたこともあり、生活のためにアルバイトが必要だったこともあるけれど、何より「お試し気分でいろんなことできるなんて最高だな」と思っていた。


私が就職した頃は、まだ転職という選択は少数派だった時代。
田舎の家族からの刷り込みもあって、小学生の頃から「そこそこ大きい会社に就職して、そこにずっと勤め続けるのがベストな人生なんだろう」という夢も希望もない「将来の夢」を掲げていた。

就職してしまったら、よほどの事情がなければ転職することはないのかなと思っていたし、少なくとも職種を変えることは難しいんだろうなと想像していた。

だから、大学生活4年間でアルバイトとしていろいろやろう!あえて苦手なことでもやろう!と決めていた。
アルバイトは辞められるのだから!辞めていいのだから!やっほー!

それまで消費者として表面しか見えなかった社会のバックヤードを、さほど責任の重くない立場でチラ見できることが、楽しみで仕方なかった。

4年間、1年くらいのスパンでファミレスのホール・レンタルビデオ屋・コールセンターなどで働きつつ、合間に派遣会社に登録して1〜2日単位の単発の仕事をした。
試食販売員、ひたすら書類にシール貼り、街頭でのティッシュ配りうちわ配り、宝くじ売り場の呼び込み、などなど。


なんだってやってみたら楽しかった。
接客やコールセンターは苦手意識があって就職先として絶対に選ばないだろうと思っていたから、あえてアルバイト先として選んだ。
働いてみたらどれも面白かったし、思ったほどできないこともないと分かった。
勤務先で出会ったたくさんの人たちとの会話が、今でもたくさん印象に残っている。いい思い出。

いろんなアルバイトをしよう!という自分の中の決め事は、我ながら大正解だったと思っている。
おかげで、就職してから本当にどうにもならなくなっても、まぁ何かしら仕事はできるのかもなぁという漠然とした安心感も得られた。

そんな楽しいアルバイト経験を経て、新入社員として一般企業に入社。
就職してからずっと、私はあの楽しく働いた気持ちを忘れようとしてきた。

生活のこともあるから、会社で働き続けなければならない。
正社員でいなくてはならない。
奨学金の返済もあるし。
安定した収入を手放してはならないという強迫観念。

それが当然と思ってやってきた。
我慢している自覚もなかった、でも本当は我慢していたらしい。
勤続年数20年弱、ずっと無意識に被せていた蓋が綻びてきたようで。


いろいろなことやってみたい、と思い始めてしまった。
一度気付いてしまったら、どんどん膨れ上がって止まらない。
これが本当の気持ちだったのか、と。

でも、今の私には安定した収入が必要。
家族がいるから。家のローンもあるから。子供の教育費も要るから・・・


って、長々と自分語りしましたけど、結局何が言いたいのかというと、現在私は副業準備中です。

いい時代になったものです。
今の安定した会社員という保険を保ちながら、副業としていろいろできる。
簡単なこととは思っていないけれど、いまはワクワクしながら少しずつ少しずつ進めているところ。
特に急いでもいないし、、1cmでも進んでいれば万々歳。ゼロよりは進歩してる。


いろんなことやってみたい欲を満たせる人生を、自分で作っていけたらいいなと思っている。
楽しみな未来が、朧げながら見えてきた。


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