一緒にモンスターを育てませんか。

 何か月ぶりなのか何記事目なのか忘れたけど、久々に書きてえなと思ったので殴り書いている。前回の記事の終わり?なんだっけ?たしか高校の話の続き書くとか言ってた気がするけど、マジでそんな気分ではないのでまた今度。

 てか10年前の高校時代の話を未だに引きずってる俺ダサくね?おまえいま何歳だよ。はい。27歳1浪3留文系大学院生です。学生時代に頑張ったことは朝起きる努力です。この経験から学んだことは俺は朝全然起きれない限界人間ということです。それを表すエピソードは2つあります。

 1つ目は3回生のサークル合宿です。合宿の前日は、当時付き合ってた彼女に会いに名古屋に鈍行で日帰りで行き、疲れ果ててパンイチで寝ました。翌日、玄関から借金取りのような怒声とドアを蹴り飛ばす音で目が覚めると、そこには後輩がずらり。「何やってんすか。バスもう来てますよ!」大慌てで家を出ると、立命館大学衣笠キャンパスにいるはずの大型バスが、京都の主要幹線道路の堀川通に止まっていました。そういえば今日から石川県の加賀温泉で合宿だった。企画係はそういえば俺だった。いやあ、家の前まで大型バスが迎えに来てくれるなんて重役出勤みたいだな。ははは。同期の会長が後輩たちにめっちゃ謝ってくれてた。なぜだか気持ちよかった。ごめん。

 2つ目は大学院受験2日目です。大学院受験1日目の英語と専門科目の出来が良く、うきうきで眠り迎えた2日目の面接試験。面接開始時間は10時。起きた時には9時50分。はいおわた。おまえさすがにそれはねぇよさすがに死んどけ。うちから京大はどんなに早くても15分はかかる。受験票には「一切の遅刻を認めません。」はいおわりおわり。やーめたやめた大学院受験とかくだらねえよ。それでも懐の広い京大ならワンチャン受け入れてくれると思い、髪も髭もぼっさぼさで裸足にローファーを履き全力で急ぐ。

 ドアを勢いよくあけるとそこには見知らぬ夫婦がいる。
「娘がお世話になりました、ありがとうございました。」はあ、誰だよこいつ。あー、そういえば隣人の引っ越しか。隣人は同志社大学の女子学生。正直騒音等で散々迷惑をかけたので後ろめたい気持ちでいっぱいだった。しかも親御さんが俺に丁寧に挨拶までしている。しかし、頭が遅刻遅刻遅刻遅刻うわああああああああでいっぱいだった俺は「あああああうっすっすss!!」という声にならないような声をあげて猛ダッシュでエレベーターに乗っていった。最後の最後までゴミみたいな隣人でごめん。

 自転車置き場に着く。勢いよく自転車に乗った俺はそのまま隣の原付に体当たりをして倒してしまった。ピピピピピピ!!!!と、けたたましい音が鳴り響く。

 ここで高校時代のことを思い出す。俺の通学路には不正通学の原付が大量に止まってて目障りだった。ある日、右足が原付に激突し激痛が走りリアルに涙目になった俺はイライラが収まらず、その原付バイクを横の畑に蹴り倒したのである。その時にもピピピピピピ!!!!!と、音が鳴った。愉快で仕方がなかった。ヤンキーの舎弟だった俺はどや顔で蹴り倒したことを自慢した。「やるじゃんおめえ。いまからその原付見にいこうぜ。」授業中に裏門を抜け出し現場に到着すると大爆笑。そこには泥だらけの原付が転がっていた。

「お前ら授業中だぞ!!」後ろを振り向くと生徒指導の先生が走ってきている。
「先生、俺はマジで良いことしたんすよ。見てください、不正通学のバイクを俺が取り締まったんすよ。てかこのバイクのせいで足怪我したんすよ。だから悪いのはこいつっす。」しかし頭のかたーい開聞岳ジジイは一切合切凡庸だったので何も理解してくれず、俺だけ呼び出され指導の対象となった。なぜ開聞岳かって?地理の教師でもあり開聞岳が大好きってことを何度も言ってたからだよ。

 そんな高校時代の事を思い出させてくれたこの原付のピピピピピピ!!!音だったが、そんなことはどうでもよく、急いで面接会場に向かう。途中の烏丸通と東大路通ではすみませええええん!!!!!と叫びながらちょっと信号無視った。ぴえん。

 結局面接会場には15分以上遅れた。次の面接予定者が既に待機していた。しかし勢いよくドアを開け「すみません!!!はじめて京大に来たので全然場所分からなかったっす!!」とバレバレの嘘をつき、なんとか面接をしてもらえた。結果、俺は合格した。あたしが俗にいう天才です。

 てかなんの話してたっけ?もう忘れちまった。ああ、朝起きれない話か。こういう重要な局面でも普通に寝坊をかましてしまうので、俺には朝は向いていません。今日研究室で13時から花見する予定だったのに、起きたら12時50分。もうだめ。しかも後輩は12時から場所取りをしてくれていた。マジごめん。先輩はその後輩に「まだ2525boyに期待してたの?間違ってるよ、早く諦めな」と言っていた。俺は悲しい。ま、そんなことは切り替えて鴨川で美しい桜を見ながら花見が始まる。片手にはサッポロ黒ラベルのロング缶。いいねえ。しかしここで事件は起きる。大きな虫が俺のロング缶に止まり、手で払ったらなんとお酒の中にダイブして死にやがった。俺は発狂した。こんな虫にすら俺の小さな幸せは奪われるのかと。

 そして夜。後輩と百万遍の銭湯で水風呂サウナとかいう神ゲーをキメて上がったら、地元のざっこ~い企業からお祈りメールが届いててマジで原辰徳だった。この企業は俺が舐めくさりすぎてて、オンライン面談の時には横にいた友達とゲラゲラ笑ってたら怒られた。つづく面接ではカチンと来る出来事があって、最後の逆質問タイムでなぜなぜ質問をして攻撃したら「君は面接官みたいだね」と皮肉られた。でも俺はこいつに確実に勝った。

・・・

 俺は、いつからこんな悲しいモンスターになってしまったのだろう?誰が俺を、こんなふうにした?学部時代の就活では「コミュニケーション力が高く、明るくてぜひ一緒に働きたい!」と複数人の面接官に言われた俺。グルディスでたまに現れるクラッシャーに対しては、「ああいうやつマジ迷惑だよね笑」と帰り道一緒のメンバーに愚痴ってた、俺。そんな俺が今ではどうだろう。面談中に1人だけビデオオフでゲラゲラ笑い、面接官に対してはゴングを鳴らして戦闘モードで向き合い、インターンでは学部生の意見に対し評論家気取り。どうして、こうなったのだろう?


 輝かしい経歴を持つこの俺は、なんで採用されないんだろう?と、ふと旧友に聞いてみた。


「1浪3留のクズモンスターなんて誰も雇いたくねぇだろ。明らかに地雷。雇わない企業は見る目しかないね。」


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