移住のあれこれのお話⑨
生命保険の契約者貸付。
何年も加入していて積み立てられた金額の何割かを、死亡する前に貸付金として使うことができる仕組みです。
子供達の学費のために幾度となくお世話になりました。
まぁ、その分高額な利息も払いましたが…
契約者貸付の申し込みには日曜日以外の午後7時までに電話しなければなりません。平日は出勤しているので、チャンスは土曜日だけなのです。
夫に話して、とりあえず許可を得たはずなのですが、私の気持ちは全然おだやかではありません。奴がケチで癖が強いことを知っているから。
気持を翻して電話しないということが十分考えられます。
本当にドキドキでした。
案の定、奴、ヤダ電話しないと言い出しましたよ。
あの当時、すごく上手に彼の事も思いやって話を進められたかと振り返ってみると、決してそうじゃないなと思う。
実際のところ、私が家買ってそこに住むことに関してどう思うかは聞けてない。きっと家政婦がいなくなるくらいにしか思ってないと思うけど。
いや、聞く余裕ないし。
アマゾンの荷物受け取る人 とか
掃除する人 とか
雨戸の開け閉めする人 とか
町内会の役割をこなす人 とか
たぶんそんな感じ
他の家事全般に関しては、テレビで紹介されてた方法を試したがる人。私のやり方全否定するわけですから。いえ、言葉にしていうわけじゃありません。勝手にやり始めるのです。
それでももし、夫が末娘を就職させる考えでいたら(末娘本人が院進学希望しているならそれはまた別の話になるが)この移住のことは違った形になったかもしれないと思っています。
夫の院進学を当たり前とする姿勢に、もう付き合ってらんないと痛感したのです。だって無理なんだもん。そんな予算どこにもない。
このままでは老後の生活も破綻するし、私の実家からの僅かばかりの資産も返ってこないだろう。
ですから私も懸命に食い下がりました。そして色々思ってたことぶちまけました。
「自分以外みんな馬鹿だと思ってるでしょう」
「大っ嫌い!」
丁度彼、新しく移った会社でも私のように感じる方達がいたようで、痛いとこ突かれた顔してました。
一つ言っておきますが、こういうのが高学歴の人の特徴だとは思わないでくださいね。逆に珍しいタイプだと思います。
そして、そんな人と長い間暮らせた私もね。
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