移住のあれこれのお話⑩

結論から申し上げて、無事購入資金を私の口座に振り替えることができました。

夫本人から貸付の申し込みをさせ、郵送されて来た書類にサインしてもらって返送、夫の口座に入ったお金を私の口座に移す。
この一連の作業がこの度の不動産購入の、移住の山場の一つであったことに間違いはありません。当時は代金振り込みのスケジュールと借入金申し込みのスケジュールとをにらめっこして、夫に話すタイミングを測ったりとハラハラドキドキが毎日続いていました。

彼にしてみれば家政婦さんがいなくなるわけです。
その観点からはおそらく寝耳に水状態だったのではないでしょうか。
まさか自分が別居されるとは思ってなかったでしょう。

さて話し合いというか、借入して実家売却などの資金を返してくれるよう頼む際に、私、少しは言いたいことが言えたように思います。

その時彼が言ったことを幾つか覚えているので聞いてもらっていいですか?

「あの時は悪かったよ。○○から聞いた」

あの時とは下宿している息子の部屋に日帰りで訪れた時のことです。
夫の車で移動し、私は助手席に乗っていました。
彼の運転は急な車線変更を頻繁に行い、いかに早く到着するかを目標にしているようなところがあります。私の安全運転とは全く異なるものです。
ただ、世の中いろんな考え方があります。私の運転だと彼は気持ち悪くなるそうです。

いろいろな考え方、感じ方があるよね

を、踏まえても受け入れられなかったのが❝あの時❞なのです。
息子の下宿先から戻る折、もうじき我が家という場所に、バイパスを横切る比較的大きな信号を通過します。
その信号に差し掛かった時、黄色信号が赤に変わったので、助手席にいる私としては当然停止するものと思っていました。

ところがです。奴はアクセルを踏み込みました。
いや、怖かったです。当然悲鳴も出てました。

そしたらですよ。なんと奴は
「疲れてるのに!も~!」
と逆切れするわけです。

この人の運転、やっぱり怖い…
その上この態度…

体というのは正直で、直後から激しい動悸と吐き気が襲ってきました。
自宅の駐車場についてすぐに彼と彼の車から走り去ったのですが…


その時のことを謝罪しているのだろうな、でもなぁ
息子の○○に聞かなきゃわからないことだろうか?
私あの時結構表現してたけど…言葉でも言ったし

思いを整理している時です。
奴は想像もしていなかった言葉を放ちました。

「でもいい人なんだよ。ぼくは」

え?なんですって?なんとおっしゃいました?

私だって若いころは周りの方々にご迷惑かけ放題娘でしたさ。
けどそれなりに脳みそ使って反省し、それでもまだまだって感じなのに、彼の思考回路はどうなっているのか。それともやっとこれから人間として成長しようと悩みだしたところなのか…

いずれにしても、私、もう関われないと思います

夫へ   ごめんね




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