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「やったことが返ってくる」より「与えた感情が返ってくる」が適切かもしれない話

 今後書く内容の布石としてもう一つ大事なことがあったので、シェアします。

 良く「やったことが自分に返ってくる」とか「因果応報」という言葉がありますよね。スピリチュアルとかでなくとも良く言われる言葉ですけど、本当に実感できている人って少ない気がします。

 いくら頑張っても自分は報われないのに、腹立つアイツはいい思いをしているとか、個人的にはそういうのが多い気がして、実態にそぐわないというかイマイチ好きになれない言葉でした。

 しかし今から2年前の話になりますが、ある経験を通してタイトルにあるように「誰かにやったことが返ってくる」というより「誰かに与えた感情が返ってくる」という風に考えると、非常に事を実感しやすいのではと考えるようになりました。

2年前の体験談

 私は今会社で研究職として働いていますが、これはその会社で2年ほど前にあった話です。研究職ってデスクワークだけでなくて実験室で研究をする必要があり、一つの場所にジッとすることが少ないです。そのため、何かあったときに連絡が出来るようにうちの会社は各社員に社用の携帯を持たせていて、何か連絡があったらそこに知らせるようになっています。

 ところが困ったことに、その携帯の電話番号が一体何処から漏れたかは定かではないのですが、就業時間後(残業中)に不動産会社の飛び込みのテレアポが毎日のように掛かってくるようになりました。

 社用の携帯なので、こちらとしては電話に出たときに始めに「はい、○○株式会社の△△です。」というように所属と名前を言うわけですが、それを上手く活用されて「あ、○○株式会社の△△様ですか、私は~という者でして、~~~」とあたかも最初から相手を分かったうえで話を続けてスムーズに営業トークに入ってきます。その感じがまたウザいんですけども。

 その証拠に電話に出た後、あえてこちらから所属と氏名を明かさず、黙ったり「もしもし」しか言わないと、向こうは「もしもし、もしもし、もしもし、もしもし~~」と壊れた機械のように「もしもし」を連呼して、向こうから所属を明かすまで言い続けるという困った有様。本当にそのナメた態度が腹立たしく、電話が終わった後はいつもイライラしていました。

 その当時既に、私は自分の周りで起きた出来事は自分の何らかの内面が引き起こしているというスピリチュアル的視点が身についていました。加えてタイトルにもある「やったことはやり返される」というスピリチュアル界での名言(?)も知っていたのですが、正直自分の人生を振り返って、思い当たる節は全くありませんでした。だって、新卒から今の会社(研究職)にいて、テレアポなんてしたことありませんし、大学時代のバイトですらそんな経験ありません。何ならプライベートでイタズラ電話だってしたことありませんでしたからね。

 結局その時は答えが得られませんでしたし、もしかしたらまだイラつく程度で済んだので本気で自身を探ってもいなかったというのも原因かもしれません。

 ところがそれからしばらくしてある時のこと、いつものように電話が掛かってきたので「もしもし」と所属・氏名を明かさず応答すると、今まで電話を掛けてきたことのない知らない男性の声で「あ、○○株式会社の△△様ですよね?」と返ってきたのです。「いきなりなんだよ、お前誰だよ、なんで俺のことを知ってるんだよ!?」とゾッとして鳥肌が立ち、思わず社用携帯を耳から離してしまいました。何とか気を取り直して、「まぁ・・・そうですけど」と返して、最低限のやり取りで何とかやり過ごしたのですが、電話を切ったあと結構怖かったことを覚えています。社用携帯だったのでまだマシですが、私用の携帯だったらもっと怖かったですね。

 さすがに本気になってこれは一体何が原因で、こんなことになっているのかと自らに問いかけたところ、ある記憶が浮かび上がってきました。

テレアポを引き寄せていた正体とは

 昔から私の記事を読んでくださっている方であればご存じだと思いますが、私は診断の下っていない発達障害グレーゾーン人間です。人との距離感、コミュニケーション力が壊滅的でした。そして、学生時代にやはりおかしな形で女性陣に声をかけてしまい、気持ち悪がられるということが何回かありました。(見た目も悪かったですしね、まぁ今も悪いですが)
 
 当時は自分が気持ち悪がられているということ自体は理解し、「自分はやっぱりモテない・・・」と自責感情にさいなまれるばかりで、相手の感情については何の関心も持っていない状態でした。

 それから数年経ってテレアポをきっかけにしてそのことを思い出した時、このゾッとした気持ち悪いという感情は、当時自分が彼女たちに与えた感情かもしれない・・・!という確信にも似た思いが湧いてきたのです。それに気が付いたとき、私は当時の彼女たちに対して「ああ・・・、そうか。こういう気持ちを感じていたのか。本当に申し訳ない。」と心から悔いる気持ちが湧きおこり、しばらくの間椅子に呆然と座っていました。

その後に起きた不思議な変化


 この大きな気づきが起きた後のこと、とても不思議なことが起こりました。何と翌日から日課のように来ていたテレアポが私の社用携帯に来なくなりました(笑)。

 実を言うと翌日会社に来てから、「テレアポは残業中にかかってくるのだから、就業時間後に携帯の電話を切ればいいのではないか」というシンプルなアイデアを思い立ち、実行したことでテレアポが激減したというのがあります。スピリチュアル的に言えば波動が変わって、新しいアイデア・インスピレーションが湧いたと言えるかもしれません。
 
 しかし、今までは終業後に携帯を切るという習慣をつけていなかったので、残業に集中して普通に切り忘れた日も2日に1回くらいあったのですが、そういう日でもどういうわけか全くテレアポが来ないのです。

 その後半年間の間に残念ながら2度テレアポがあったのですが、そのうち一回は「君、本当にテレアポ??」というくらい非常に腰の低い丁寧な自己紹介から始まったテレアポで、ついこちらも丁寧に応対してしまうような電話でした。もちろん興味がないということでお断りしましたけど、向こうも食い下がることなく素直に引き下がるという非常に後腐れないテレアポでした。

 もう一回はいつもの「もしもし」を連呼するク〇野郎だったのですが、自分の波動が変わっていたのでしょう。いつもだったら嫌々ながら話を聞いていたところを、「もしもし、もしもし、もしもし~」と連呼している間に、こちらからは一切何も言わずに通話を無表情で切るという行動を自然としていました。

 本当に全くテレアポが来ても気分を害されなくなり、恐らく自分の学びが終結したのでしょう。それからは1年以上経った現在では一切電話がかかって来ず、平和な日々を過ごせるようになりました。恥ずかしながら、昔の女性陣に与えた恐怖心が自分に返ってきたという見立ては正解だったようで、神様から合格は頂けたようです。

 「自分がかつてやったことがやり返される」という考え方ではなく、「かつて与えた感情が返ってくる」という考え方を取り入れてみると、もしかしたら何か悩みの突破口が生まれるかもしれません。皆さんの参考になればなによりです。


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