令和五年十一月四日 小網神社(こあみじんじゃ) 東京都中央区
「武蔵国豊島郡入江のあたりに萬福庵という観世音と弁財天とを安置する庵がありました。この庵は恵心僧都の開基で、観世音と弁財天も僧都の作と伝えられています。開基の年代は明らかではありませんが、恵心僧都の歴史を考えれば、今からおよそ一千年前ということになります。」(公式サイトより)
御祭神は、倉稲魂命(うがのみたまのみこと/ 稲荷大神)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと/ 弁才天)、福禄寿(ふくろくじゅ)。
朝9時に到着すると、初詣かと見紛う程の行列。
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二列に並ぶ右側は参拝、左側は「東京銭洗い弁天」様を目指す。「財運」は時間がかかりそうなので諦め、右側に並ぶ。5、6分で参拝できた。
社殿の彫刻。中央上から鳳凰、龍、左右に獅子。映っていないが獏もいる。
海老虹梁(えびこうりょう)。母屋の本柱と向拝柱に高さの差がある時に架けられるS字型の梁をこう呼ぶらしい。左の彫刻が、多分、獏。
社殿向拝の左右にある力強く躍動感のある彫刻は、「昇り龍」と「降り龍」。強運厄除の御利益のシンボルとして崇められている。
次は、市杵島比賣神(萬福舟乗弁財天)の像と「銭洗いの井」。
「昔、当神社と同境内にあった恵心僧都の開基と伝えられる小網院萬福寿寺に安置されていた。明治初年、神仏分離令の施行後は、小網神社と分離したが、その後、寺院は廃絶したため、 明治二年(1869)当神社に遷座された。同寺にちなみ、また像がお舟に乗られているため、萬福舟乗弁財天(まんぷくふなのりべんざいてん)として信仰されている。」
この井で金銭を清め、財布などに収めておくと、財運を授かるとされており、近年は「東京銭洗い弁天」として崇敬を広げているとのこと。
こちらは福禄寿。市杵島比賣神と同じく小網院萬福寿寺に安置されていた。 人徳・福徳のほか財徳の「三徳」の御利益があり、健康長寿の神としても信仰されている。皆が撫でるため、特に頭部はピカピカである。
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