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Airplane / Cleo Sol
ここ最近のクリスマスは大体仏具を磨いている。
一日かけて集中するので、この時間にその年出逢った音楽を振り返りながら改めて聞き直す。すごくいいチャンスなのだ。
2023年は何と言ってもブレイクミルズ。現時点での最高傑作「Jelly Road」がリリースされたタイミングで叶った単独来日公演にも行けて、ミニマルな編成での生演奏からその細部まで音の構成を味わえた。
そして忘れてはならない、Cleo Sol もっとみる
Solid / ML Buch
すごく変わったサウンドテクスチャーだし、ちょっとカルト名盤的な響きも装いもあるんだけど、ただただこの人は声が良くて歌がいいと感じる。
ボソボソっとしか入ってないんだけど。
不思議な魅力を持ったアルバム。
Kill Me / Al Menne
美しいメロディにゴリゴリのリリック。
いつだって芸術は交差点。
skeleton is walking / blake mills
僕のブレイクミルズ音楽体験におけるマスターピース。
30代後半は色んな意味でこの御方のクリエイティブに彩られた。
そのサウンドスケープは多国籍であり無国籍宇宙的。
懐かしい響きなのに聞いたこともない戦慄的旋律。
何も言ってなさそうで何か言っているLyric。
「こうきたらこう来る」的なPOPスタンダード、ROCKマナー的脳内バイアスを破壊する不協和音の果てに、モーゼの如く押し寄せる感動的和声。
そ もっとみる
Jonathan L. Seagull / Sampha
音楽に出逢い、その音楽がインスピレーションを受けたという小説を後に購入する。
意外と今までにない体験をしたかもしれない。
アルバム作品をトータルで聴くとその圧倒的な音響世界に感服するだけだったが、「かもめのジョナサン」を読了してから再度この物語を訪ねた時、以前とは全く違う切なさと温もりをもって音が帰ってくる感覚が新鮮だった。
gray town /サバノオミソニー
天才・カトウレネ氏の冴え渡る「サバービア・クリエイティブ」が堪能出来る新曲。
なんだろう、この独特の透明なオルタナ感は。
シカゴUSインディーあたりと宇都宮(関東近郊)JPインディーあたりの関連分析を専門家の方にお願いしたい。
この楽曲が全身から薫習させる"gray"という表現が僕はたまらなく好き。
old soul / stephen marley
決定的に2023年マイベストソング。
何というタイムレスメロディ。
エバーグリーンの極み。
Are you dreaming ? / jennah barry
不安を不安のまま、無きものにしようと無理させることなく抱えたままで、少しずつ少しずつ安心へと導いてくれるメロディ。
how sad,how lovely / Connie Converse
やっぱりフォークソングが好き。
Once Upon A Poolside (feat. Sufjan Stevens)
一音目、一声目、ただただ心が震える。
Love who we are meant to / Feist
どうしてこんなにも「寄せつけない」と「親しみやすい」を同居出来るのか。
或る究極の高みに達した声の波動。
No words / daisy jones & the six
ブレイクミルズ師の新しいお仕事。
過去に活躍した架空のレジェンドバンドのアルバムをドキュメンタリードラマ用にイチからクリエイトするという興味深い内容。
クレジットを検索してみたがどこからどこまでが師のプレイか全ては把握出来なかったが、そこかしこに社会性をある程度持たせたブレイクの抑揚の効いたPOP MUSICが十二分に堪能出来る。
そして何よりスタジオサウンドシティの音が良い…
深い…
you point to the sky / bruce cockburn
生きた心地を忘れそうな時に聴く。
Catch Your Eye / Andy Shauf
なんとなく新譜が出れば聴いていて、僕が好きなミュージシャンは軒並みファンだと言っている彼の音楽だが、なぜかしっくりくることは今まで無かった。
今回のアルバムも今までとなんら変わらぬAndy Shaufなのだが、なぜか今回はものすごく心に引っかかる。
すごくもどかしいようで気持ちいい如何とも表現し難いこの音像が、今回は妙に歌いかけてくる。