見出し画像

ナラティブ・チェック

ホモ・サピエンスは人生を物語として捉える生き物。

だけど無意識の領域に物語が形成されていく仕組みを理解していないと、思い込みで行動してしまったり、自分の作った物語で自分を苦しめたりしてしまいます。

物語は、事実に対する「ものの見方」が決めるので、無意識に形成された「ものの見方」をチェックし、変容させる技術の体得が必要だと僕は考えます。

ホモ・サピエンスは物語を使って集団を形成する

集団形成は生存確率を上げるために極めて有効。だから物語は強力な安全保証の本能として機能しています。しかし、この本能はタチの悪いことに、常に「悪者」を必要とするんですよね。 さらにタチの悪いことに「悪者探し」は科学的な検証を排除して行われてしまう。 簡単にいうと、ホモ・サピエンスは事実を検証する手間を省いて「噂話」を積極的に信じるように出来ているらしいのです。会ったこともない、話したこともない人を我々は憎むことが出来るのは、このためらしいんだけど、どうしてこうなっちゃったんでしょうね。

この本能に打ち勝つことの出来る人間を育てていかないと社会は分断され、知は力を失い、魔女裁判の時代に引き戻されてしまいます。 そうなったら滅びの道をまっしぐらということになっちゃうような気がしてなりません。

メディア・リテラシー以前にナラティブ・リテラシーがどうしても必要なんだと思います。 自分のナラティブ・チェックは常にしていないと類人猿の本能に引き戻されてしまいますからね。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?