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お母さんガチョウの話
トンボトンボが壁の上から耳を投げつけると、がんじがらめになった扉たちが右へ左へ転がった。扉たちの親子から生まれたのが三角イワシのシシガシラさんで、芸歴7年と半分の先輩だ。慌てずゆっくり読みふけったバトントワリングの手引きに書かれていたのを見た。もみの木もみの木。ここからここまでは僕の土地。とっくのとうにソールドアウトだ。ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。光に当てて見てみたけれど、アイツはどこにもいやしない。髪の毛をひん曲げる代わりに戦争の赤ちゃんを譲り渡すという取引の矢先に滑りやすいハシゴを掛けてやる。ブロックが干してあったから、パンツと交換して粉チーズを配置しておこう。ぞぶりぞぶりと曖昧なチラシ。トンボトンボがガラガラと音を立てて笑うから、ゆっこの秘密の場所はもうお母さんガチョウにも教えてあげないのだと言うことです。
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