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Airtableによるメディアの分析基盤構築について

こんにちは、Housmartの鈴木です。
今回、Airtableで自社メディアのデータ分析基盤を構築した話を書きたいと思います。

私はかなり重度のSpreadsheetオタクなので、社内からちょこちょこ表計算の相談がやってきます。

そんな相談の一つとして、Marketing Departmentのメンバーから、自社メディアであるマンションジャーナルの分析について、相談がありました。

元々使っていたシート(これも私が作った)は、Google Analyticsと、Adjustのデータを元にした各種KPIを、前月対比、前週対比と様々な軸で分析しているシートなのですが、ここに新しくSearch ConsoleのKPI軸を加えたいという相談でした。

選定について

マンションジャーナルは比較的老舗メディアということもあり、それなりに記事数が多く、シートへの保存可能な情報量に限りがあるため、分析用シートは2期間比較用に作成していたのですが、それでも大分処理が重くなっていること、また色々とヒアリングをしていくうちに、やはりもっと自由に期間を比較したいという要望があることに気づきました。

それぞれが情報量の大きいGoogleAnalytics, Adjustや記事マスタ等のデータを時系列でストックし、なおかつそれをBIツールのように自由自在に扱うとなると、Spreadsheetでは荷が重く、色々と検討をした結果、ノーコードツールであるAirtableを選定しました。

1アカウント、Proプランでも月額$20という爆安なのが魅力的でした。

構築について

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今回、上記のような構成で全体の仕組みを構築しました。

アウトプットをAirtableで完結させるか、Spreadsheetにするかで悩みましたが、ある程度網羅的な分析をするのであればSpreadsheetの方が勝手が良いなということで(Airtable使いこなせていないだけかもしれませんが)、関数の処理コストの大きい、データの集計やマスタとの紐付け部分をAirtableで実施して、完成したデータはSpreadsheetで分析するという構成で作っています。

⬇️分析シートは下のような感じ(数字は黒塗りにしてます)

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分析作業について

分析までの作業としては、以下の5Stepが発生することになりますが、慣れれることで10分程度の作業となります。これを週次で行なっていきます。

1. 各分析システムからデータをDL
2. Spreadsheetにimportし、outputシートからCSVをDL
3. Airtableにインポート
4. Airtable側で諸々のマスタ処理 
5. 分析シートにAirtableデータを貼り付け

週次10分の作業で、過去まで含めた任意の月/週のデータ分析が自由自在に行える仕組みを整備したのは我ながら結構いいものを作ってしまったのでは?と嬉しくなったので、こちらのnoteを書きました。

その他の工夫

他に、日々の更新を効率よく行ってもらうことや、適切に引き継ぎを行うために諸々の工夫をしたので紹介します。

凝り性なので楽しんで作ってます。

日付を入れることで、必要なレポートをDLするための直リンク生成

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GASによるAirtableデータの転記を実装し、レポートデータのコピペ負荷軽減

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痒い所に手が届く分析項目や、分析項目の変数化

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動画つきの更新作業マニュアル

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