ネイバーアート 生みだす人「農家の中山真一さん」
身近に感じるアートを
「ネイバーアート」と名付けました。
それを生み出す人はもちろん
「ネイバーアーティスト」です。
Neighbor Art ネイバーアート
Neighbor Artist ネイバーアーティスト
この二つをぼくなりの
読み解き方 Literacy リテラシーで、
Curation キュレーション 発信していきます。
生みだす人
そこから感じるモノ
地域おこし協力隊となり、改めて新富や宮崎と関わり、いろんな地域で活動するメンバーと出会う機会が格段に増えました。ほぼ毎日、新しいメンバーに出会っていると思います。そのメンバーは何かを生みだしている。もしくは生みだそうとしている人であり、ぼくにとってはネイバーアーティストです。そんな方を「生みだす人 そこから感じるモノ」として紹介します。
湖水ヶ池がきっかけとなり感じはじめた「めぐり」。それは生産者にも感じることがあります。さつまいもや干し大根を作られている農家の中山真一さんです。
昨年の新富芸術祭で駅前に大根やぐらを展示させてもらったことで、真一さんとは知り合いました。大根をかけ干しするやぐらは新富町の冬の風物詩でもあります。さつまいもの収穫が終わった畑に立つその存在感はとても印象的です。
何度か畑に行き、真一さんと話すうちに気付いたのは、そこにも「めぐり」があること。
春先から畑にさつまいもを植えつけ、
夏から秋にかけて収穫。
収穫し終えた畑にやぐらを立て、
大根をかけ干しする。
その間は牧草を畑に茂らせ、
やぐらを片付けた後、
土の中にかきこんで緑肥にする。
牧草を緑肥にすることで
またさつまいもが収穫できるように。
湖水ヶ池と同じように「めぐり」があり、それを生みだしているのが真一さんです。「めぐり」を生みだす人です。
甲斐隆児 / アーティスト、ネイバーアートキュレーター
宮崎県出身。大学で油絵を専攻。子どもNPO法人、児童養護施設、農業などに従事。福岡県で緑地保全活動等に携わり、2021年に宮崎県新富町の地域おこし協力隊として移住。アートプログラムや新富芸術祭を担当。