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オーロラの見られるところ

オーロラについて、いろいろと書いて行きます。あとで何かに使うための、下書きとするようなつもりで。

さて。

私が、最も多く繰り返し行ったことのある海外の町といえば、アラスカのフェアバンクスです。その理由は、オーロラの研究のためです。今では、そのオーロラの研究が仕事になりました。

なぜ、広いアラスカの中でも、研究者は、フェアバンクスにばかり行くのでしょうか。まずは、そんな話から始めてみましょうか。

アラスカで他に私が行ったことがあるのは、すごく寒かったキング・サーモンという川辺の町、夜10時でも暗くならず散歩が出来たバルディーズというパイプラインの南の果ての町、飛行機の乗り換えでアンカレッジの町に泊まったこともありました。これらの町は、オーロラを見るには適していません。だいぶ南すぎます。

他にも、パイプラインの北の果て、北極海に面するプルドーベイに飛行機で降りてから、少し内陸に走ったトゥーリックという観測基地で何日か過ごしたこともありました。マイナス40度を甘く見ていて凍傷になりました。これらの町も、オーロラを見るのにあまり適していません。北すぎるのです。

オーロラを見るには、広いアラスカの中でも、北すぎず、南すぎない、フェアバンクスのあたりがベストなんですね。晴れた冬は毎晩のようにオーロラの見られるフェアバンクス。ひとまず、オーロラの見られやすい地域は、なかなか緯度幅が狭いものだな、と思っていただければ大丈夫です。

もっと世界を広く見てみましょう。フェアバンクスと同じようにオーロラの見られやすい町で、私の行ったことのあるのは、カナダのイエローナイフとノルウェーのトロムソです。オーロラの見られやすい町は、地球規模で東西にどこまでも伸びている、つまり経度は幅広いのですね。

この帯のような地域は、オーロラ帯と呼ばれています。南極域の昭和基地も、オーロラ帯の直下です。北半球にひとつ、南半球にもうひとつ、2つのオーロラ帯が、地球にはあるんですね。

オーロラが出ると、叫びだす動物がいます。

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