宇宙ハッカソン

最後まで作ると、逆に何をしたらよいか見えてくる、ということを感じた、nict spacehack 2019の感想を書きます。note二回目はケータイから長文に挑戦です。日時は昨日2019年2月24日の午後、場所は大手町のKDDIビル16階。私は審査員として呼ばれ、前からアイデアソンとかハッカソンというのはどんな活動か見たことがなかったのと、nictにはゆかりがあるのとで、行って来ました。

今回のハッカソン

とにかくマラソンのように皆で一気に走りきる、ということなのだろうと思います。到着したのは開発終了45分前くらい。総勢20名程度の開発者のみなさんは、8つの班に分かれて、2日間の開発を終え、プレゼンの準備をされていました。make space friendlyがテーマで、nictのリソースで何か作るという集まりです。

だいたい体感型の作品でした。学会発表とかと違って楽しそう。まず驚いたのが、結婚式で使うベールに電気抵抗を測る糸を仕込むことで、触るとシャラシャラ音が出る装置を作り、オーロラ映像と連動させるという作品。子供たちがオーロラカーテンのなかに入り、電子と戯れる様子が目に浮かびます。次のプレゼンで驚いたのが、太陽風データを音楽にした、というその音楽が、もう人間の作る音楽のようで素晴らしいこと。

多くはunityで開発していたようで、今風で面白そうですが、プレゼンを聞いて驚くようなことは他は特にありませんでした。小さな持ち運びドームも、球体スクリーンも、vr器材も、まあ昔から遊んでたというか。という印象のままプレゼンは終了。

個別に作品に触って遊ぶ時間になりまして、雲粒の成長をvrで見よう、という班のoculusをかぶってみると、空中に浮かぶことが楽しい、というか高くて下を見ると割と怖い!これは念のため、やっておいて良かった。ほかにも、htc viveで地球を射して調べるのも楽しい、というか地球がスゲエ遠い!他にも、太陽風に乗って地球に着地するゲームをやってみました。ウソみたいに単純すぎて、どうしても笑ってしまう。

論より証拠というか、出来たものを一緒に物理的に共有すると、はじめて開発者の興奮の顔の意味が理屈を飛び越えてわかるというか、印象が大きく変わりましたし、今後の展開が急に気になり出しました。いったん最後まで作って他人に見せるところがスタート地点というか、研究者の作品である論文でも最後まで気合いで書いてから共著者に投げるところが始まりのようなところがあるというか、ハッカソンのココロも、きっとそういうことなんだろう、そんなことを感じた日曜の午後でした。

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