見出し画像

私の在宅勤務環境と揃えると良いもの

はじめに

本来であれば、東京オリンピックの影響で夏頃に在宅勤務の流れが本格的になるはずが、全く別の影響で在宅勤務が推薦される事態になってしまいました。

幸い、私は今は Product Manager という仕事をしていますが、 "プログラミング" という仕事と趣味が一致していた期間が長く、副業をしていたこともあり在宅で仕事をできる環境、特に機材が整っていました。

一方で突如、在宅勤務に切り替えなければいけない人たちも多く、機材という側面でどうしたら良いのか?という相談を受けることも増えてきました。今回は、私が使っている機材を含めて、オススメできる機材を紹介します。

MacBook

会社で支給されているのが MacBook Pro 15 インチ 2018 モデル (Core i9 / メモリ 32GB / SSD 512GB) で、個人でも同じスペックの MacBook Pro を購入して使っています。

支給当時は Android アプリケーション開発をメインで行っていて、なおかつ Photoshop や Sketch などの画像編集系ソフトウェアも同時に使っていたため、できるだけハイスペックなものを購入していました。

もしも今購入するのであれば、基本は MacBook Air で十分だと思います。もちろん、性能最優先であれば迷いなく MacBook Pro をどうぞ。

ディスプレイ

今や定番となった 4K モニターですが、3,840×2,160 の解像度と非常に高いものを持ちながらも、実際には 200% のスケーリングによって実解像度は 1,920×1,080 の Full HD 相当となります。スケーリングを変更すれば WQHD や Dot by Dot による高解像度表示は可能ですが、マシン負荷も高くなるため、スケーリングの変更はあまりオススメできません。

私は DELL UP2516D という 25 インチで WQHD (2,560×1,440) のディスプレイを使っています。WQHD は 100% スケーリングで Retina 表示にはなりませんが、 25 インチなのでドットピッチは小さく、十分に綺麗に表示されるため実用的なサイズと解像度の組み合わせだと思っています。

残念ながらこのディスプレイはすでに廃版になっていますが、今でもこれの USB-C 接続版が出ないか期待しているぐらいには気に入っています。

USB-C 接続できるディスプレイは給電も行えるので、ディスプレイと MacBook の間はケーブル一本で接続できます。

今なら DELL P2421DC なんて良さそうですね。 これも 24 インチながら、解像度は WQHD なので解像度と画面サイズのバランスが取れています。

DELL のディスプレイで頭に U が付いているものはデジタルハイエンドシリーズ、 P が付いているものはプロフェッショナルシリーズです。ランクとしてはデジタルハイエンドシリーズが上なのですが、色を厳密に扱うようなクリエイティブ作業を行わないのであれば、 P シリーズで良いと思います。

据え置きのディスプレイなんて置けないよという方には、 USB-C 接続のモバイルディスプレイも選択肢になるかもしれません。 13.3 インチで Full HD のものは比較的安価で、入手しやすいと思います。

多少大きく、価格が高くても Adobe RGB の色域や 4K が良いという場合は、そうしたモデルも選択できます。もちろん、マシンへの負荷も高くなりますので、要注意です。

マウス

私は Logicool MX Master 2S を使っています。最初は自宅用に購入し、すぐに会社用にも購入したぐらい気に入っています。手へのフィット感、操作のしやすさ、マシンを 3 台までペアリングしておいて操作を切り替えできる高機能さが気に入っています。

今なら MX Master 3 が出ていますね。 USB-C で充電できるようになっているのがポイント高いです。一方で 2S と比べて倍の価格なので、今ならまだ 2S で十分かなぁ……と思っています。

マウスパッドはサンワサプライの大型ハードタイプを使っています。以前はパワーサポートの AirPad Pro を使っていて滑りもよく大変気に入っていたのですが、段々と表面のコーティングが剥がれてきてしまい……。

キーボード & トラックパッド

自宅では Magic Keyboard & Magic Trackpad 2 を使っています。少し前までは FILCO Majestouch NINJA Tenkeyless を使っていたのですが、スイッチの調子が悪くなってきてしまったので Apple 純正の組み合わせに戻しました。

Magic Keyboard は MacBook Pro 16 インチから採用された (というよりも、戻ってきた) 、シザー型の構造を持つ薄型ワイヤレスキーボードです。個人的に嬉しいのは、大きなファンクションキーと物理 ESC キーの存在です。

私が持っている MacBook Pro 15 2018 モデルはバタフライ構造のキーボードが搭載されていて、アレはアレで好きなのですが、Magic Keyboard の方が深い押し心地があって、しっかり押し込むように打鍵する私には合ってます。

キーボードの左側には Magic Trackpad 2 を置いています。主に Mission Control の起動や移動に使うのですが、もう 1 つの使いみちがあります。それはビデオ会議時のカーソル操作です。ビデオ会議を行うとき、MX Master 2S だとクリック音が大きすぎて「カチカチ」という音をマイクが拾ってしまうのです。

ビデオ会議を行うとき、できるだけ音声以外のノイズを減らすこともうまくコミュニケーションを行うコツだと私は考えています。そのため、ビデオ会議のときは Magic Trackpad 2 を使うことで、ノイズを減らしています。

ウェブカメラ

MacBook Pro にも FaceTime HD Camera は付いていますが、必要に応じて USB 接続のウェブカメラも使っています。在宅勤務だとビデオ会議によるコミュニケーションが増えるため、カメラを自由に動かせるとちょっと物を見せたり、移す向きを変えたりしてコミュニケーションに幅が作れます

私は Logicool の C270 を使っています。今、在宅勤務需要で全く在庫が出回っていないようですが、後継機では C270n が登場していますね。価格が異常に跳ね上がっていますが、本来であれば 1,800 円程度で購入できる安価なものです。在庫潤沢になってきたときの購入をオススメします。

Dock

MacBook Pro とディスプレイを接続する間には Thunderbolt 3 Dock を挟んでいます。私が使っているのは OWC Thunderbolt 3 Dock の 13 ポート版です。今はマイナーチェンジモデルである 14 ポート版が出ています。

これを使うことで、 USB-C で MacBook Pro と直接接続できない UP2516D でも、擬似的に USB-C 接続しているような体験を得られます。また、有線 LAN 接続や SD カードリーダーなど多くの機器との接続もできます。

ただ、私が使っている 13 ポート版は若干挙動が怪しくなる時があります。 MacBook Pro と接続しても特定の USB ポートが機能しなかったり、給電されなかったり、SD カードリーダーが不調になったり……。14 ポート版は改善されているかも知れませんが、より低価格な CalDigit TS3 Plus も今なら選択肢として魅力的に映りますね。

椅子

私はオカムラのバロンチェアを使っています。バロンを選んだ理由は、オフィスファニチャー専門店である「WORKAHOLIC」さんにコンサルティングしてもらったからです。

はじめは定番のアーロンチェアを購入しようかと思ったのですが、 WORKAHOLIC さんでお話を伺いつつ、コンシェルジュの方と相談をしてバロンチェアに決めました。

非常に高額な椅子ですが、全く後悔していません。在宅勤務の敵は腰と肩へのダメージだと私は考えています。ヘッドレストがあることで首を支えられるので首から肩へのダメージが減りますし、背中を預けるように座る私にとってはバロンの形は良く合っていて、腰へのダメージも減ります。

高すぎて買えないよという場合は、中古のオフィスチェアも選択肢としてオススメします。最近、同僚は私と同じタイプのバロンチェアをメルカリで 5 万円で入手していました。

椅子の選び方ですが、私個人としては、できるだけ試座してみることをオススメします。 WORKAHOLIC さんはまさに多くの椅子を試座できる場所でもあるのですが、これを書いているときの時世では、難しそうですね……。

私は Garage の fantoni GF を使っています。家で仕事することを前提に買ったものなので、横 160 cm × 奥行 71cm の大きなものを使っています。広く丈夫で快適ですが、普通はここまで大きくなくて良いでしょう。固定の置き場所を作れない場合は、折りたたみデスクも選択肢になるかも知れませんね。

回線

悪いことはいいません。固定回線を引いてください。私は Biglobe 光 に IPv6 オプション (無料) を付けています。理論上は 1Gbps ですが、自宅では fast.com での計測で 150Mbps 〜 300Mbps をウロウロしています。

在宅勤務でビデオ会議やチャットによるコミュニケーションを行う場合、何よりも安定した回線は仕事を円滑にする助けになります。例えポケット WiFi やテザリングの速度が速くても、通信のレイテンシーはバカになりません。特にビデオ会議ではできるだけ遅延がない、リアルタイムな会話を行うことはビデオ会議を成功させるための重要な要素です。

無線 LAN 環境は TP-LINK の AC2300 を使っています。今は後継機の AC2600 が出ていますね。 IPv4 over IPv6 に対応しているので、ちゃんと IPv6 が生きてきます。Google WiFi を試したこともあったのですが、これは IPv4 over IPv6 非対応なのでした……。

最後に

今回は在宅勤務を行う上での機材面を紹介しました。もしも需要があれば、他の機材なども紹介してみようと思います。何かのお役に立てば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?