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ハンドヘルド型コンデンサーマイクという選択肢。 AT2010 の場合。

ビデオ会議需要で単体のマイクを選ぶ方が周りに増えてきました。 AirPods Pro のような Bluetooth イヤホン、または EarPods with Mic のようなマイク付き有線イヤホンで満足できなくなる方がとる選択肢です。

ビデオ会議が日常的になった今日では、映像と音のクオリティは相手に的確に意図を伝えるツールとして重要な位置にあると私は考えています。特に Web セミナーや商談など、オンラインで、声を使ってビジネスを進めるような場面では重要なものでしょう。

以前の記事に書いたように、私は昨年から単体のマイクを導入してビデオ会議に臨んでいます。最初に購入したのは marantz の M4U という低価格のマイクで、次に購入したのがオーディオテクニカの ATR2100x-USB という USB-C ケーブルで PC / Mac に直結可能なダイナミックマイクです。

これらはどちらもハンドヘルド型です。カラオケマイクのように細身で、手に持って使えるような形をしています。 M4U から ATR2100x-USB に切り替えたときは顕著に音質の違いを感じ取ることができました。しかし、さらに次のステップに行くには?と、考えたときに出てくる選択肢として、コンデンサーマイクが挙がるのは自然なことでした。

コンデンサーマイクと聞くとサイドアドレス型のものが頭に浮かびます。オーディオテクニカだと AT2020 や AT2035 が人気だと思います。

はじめはサイドアドレス型のマイクを何か選んでみようかと考えましたが、ビデオ会議目的で考えるとサイドアドレス型は視界を遮りやすく、画面を見ながら会話をする目的で考えると最適ではないのでは?と思いました。

そこで本題です。今回はハンドヘルド型のコンデンサーマイクを選ぶことにしました。 M4U や ATR2100x-USB と同じ使い勝手のコンデンサーマイクならば、純粋に音質を向上させつつ、視界もサイドアドレス型よりも開けた状態で使えるからです。

私が選択したのはオーディオテクニカの AT2010 です。型番から分かる通り AT2020 に近いマイクです。 AT2010 は AT2020 と同じダイヤフラムを搭載しているそうで、 AT2020 の兄弟機と言えるでしょう。

最初は SHURE の BETA87A というマイクを検討したのですが、ビデオ会議や動画にナレーションを付ける目的で考えるとオーバースペックではないか?と考え、 AT2010 を選択しました。いつか選ぶかもしれませんね。

音質はというと、やはり ATR2100x-USB とは異なりました。 AT2010 のほうが声の高いところまで素直に拾ってくれている感じがあります。 ATR2100x-USB も悪くありませんが、少しこもったような印象があります。

ただし、ダイナミックマイクである ATR2100x-USB のほうがマイクグリルの前面かつ近い位置の音だけを拾うので、ビデオ会議には使いやすいかもしれません。 AT2010 はコンデンサーマイクなのでいろんな音を敏感に拾いやすく、様々な環境音がある場所では注意が必要です。

なお、 AT2010 はファンタム電源が必要なマイクです。 PC / Mac で使用するにはオーディオインターフェースも必要です。私は audient EVO4 を使っています。先に掲載した AT2010 と ATR2100x-USB の音声はそれぞれ入力 1 と 2 に XLR ケーブルを接続して録音しました。

最後に、 AT2010 は買ってよかったと素直に感じられるマイクでした。ハンドヘルド型のコンデンサーマイクは使い勝手が良かったです。もしもビデオ会議目的で少しでも音を良くしてみたいという場合は、選択肢として考えてみるのはいかがでしょうか?

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