1本10円のバナナが繋いだ英語学習
アメリカ中西部、Midwest からこんにちは!
オンライン英会話も留学も、英語が上達するまでお金も労力もかかる事は間違いないです。
例え勇気を振り絞って、留学や駐在で英語圏に来たとしても、語学学校に行き勉強しても英語が話せないままの人と、勉強しているつもりはないのに英語が伸びる人がいます。
その違いは何か?今回は、1本のバナナが繋いだ私の英語学習についてお話ししたいと思います。
英語学習の根本的なモチベの部分に深くフォーカスしますので、なんだか最近モチベが下がっている人はぜひ読み進めて下さい。
どれだけ現地に自分をねじ込めるかがpractical な英語を作る
あなたは何のために英語を学ばなければいけないのですか?
出張先で英語であのスティーブジョブズのような上手いプレゼンをするため?
英語を使って英語圏で働くため?
英語を話すパートナーのため?
悩みの数と同じく、色々な理由があるかと思います。
どんな目的や理由があったとしても、最終目的地は英語を使って何かをしたいという事ですね?
とすると、語学学校ではアカデミックな文法を学び、発音を強化し、テスト対策には良いステップです。
ただここに問題があります。
語学学校では先生はゆっくり話してくれるし、色んなアクセントに慣れているから話を聞いてくれるし、言いたい事を察してくれて、「こう言う事ね?」と代弁してくれる。
クラスメイトも自分と似たようなレベルだから心地よくて、打ちひしがれる事もなく、ぬるま湯に浸かります。
毎日学校に通って5時間英語を学んでいるのに、バスやスーパー、電話での何気ない会話を聞き取りナチュラルな対応をするのが凄く難しく感じる事にある日気付かされるのです。
なので私はある日思いつきました。1本のバナナを使って。
1本10円のバナナを使い1時間喋る日々
私が住むセントルイスでは、公共交通機関に乗るのはホームレスさんか車を持てない貧困層の人々、あるいは留学生です。
私もセントルイスには1年の滞在のため、車を持たず、バスかメトロを使っていました。
コロナで失業者が増加した事も影響し、携帯を持つことも厳しい人々もいます。
「1ドルでいいから分けてくれないか?」
「何か食べるもの持ってないか?」
そう聞かれる事、10回バスに乗ったら6回はあります。それだけここ中西部でコロナの中生きていく事は難しい。
私もそんな裕福ではないけれど、ブログや介護士として稼いだお金がある。自分のできる範囲で、少しなら助けてあげられる。
そう多い、バナナを2本持ち歩いています。1本は自分の軽食に。もう1本は、「何か食べるものないか?」と聞かれた時、渡すため。
そこから、結構会話が始まるんです。今大変だよなとか、寒いなとか、ここアメリカに何しにした?とか。
話が弾むと、Miss the bus.と言ってバス1本逃して話し続けたりする。
学校では教えてくれない、その地域の人がよく使うスラングのオンパレード。学校で流す綺麗なリスニング教材では聞けない、リズミカルで歌のような英語。
そしてここセントルイスでは、バスの中は一種のコミュニティなので、見知らぬ人がその時話したい事をバス全体で共有して、意見を出し合います。
もちろん私も強制参加です。一時期スマホを見てるフリして逃げようとしましたが、What do you think?とか意見を振られて発言しなきゃ空気が悪くなる。
語学学校よりも、バス停やメトロでバナナと引き換えに、現地の人と話している方が圧倒的に実りがありました。
学校で文法を学び、ナチュラルな言い回しは現地にどっぷり浸かって取り込む。
わからない言葉があったら、一緒に辞書を引いて、「あぁ、こういう意味ね!新しい言葉だわ、ありがとう!」と言う。
街中でゴミを拾っている人がいたら、「ゴミ拾ってくれてるの!?ありがとう!」と話しかけてみる。
勤務時間より少し早く出勤して、ほかの介護士と話す時間を大事にする。
スーパーの醤油売り場に立って、どの醤油がいいか悩む人に声をかけてみる。
現地をリスペクトし、感謝し、共感し、自分ができる小さな小さな人助けをやっていく。
気づいたら、アメリカに来る前英語を話せなかった私のレベルは、IELTS7.0に到達しました。
IELTSのための勉強という勉強は特にしていません。ライティングの添削くらい。
ただただ目の前の人を理解する事に全力コミットメントしたら伸びていた。苦労したなと感じた事はあまりありませんでした。
バナナの代わりに何を使うかはあなた次第です。ただもし、英語を使って何かをしたいのなら、英語を使って自分が何をしたら楽しめるのか、英語を使ってどう現地と関われるのか、考えてみると良いアイデアが出てくると思います。
留学テラスはあなたの英語学習を応援します。
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