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転職する前に思い留まって海外修士取得を挟む大切さ


国内大学卒業後、国内企業に就職も思うような結果が出せず第2新卒で再度転職を考える方も多いはず。しかし、このパターンは多くの場合、その後のキャリアで浮上が困難になる場合もあり、最悪の場合、転職を繰り返すスパイラルに陥ってしまう方も少なくありません。本記事では特に第二新卒で2社目に転職活動をしている方向けに海外大学院修士号を挟んでから転職活動する選択肢をご提案致します。

新卒入社した企業を3年未満で辞めてしまい、転職サイトで第二新卒採用に飛びついてはいけない理由を2つお話しします。特に新卒で総合商社、都銀や国家公務員などの大企業へ入社した方で第二新卒で角落ち企業へ転職される際は気をつけて下さい。



理由(1)あなたの労働市場での価値は大幅に下がる



基本的に 3年未満の短期間の勤務歴は経歴の安定性の面で雇用主からの信頼が低下します。特に新卒就職者の最初の3年は社会人としての基礎知識習得の時期であり3年で大体、一通りのスキルやマナーが身に付きます。特に1社目が大手企業であればある程、1年や2年での転職は「この応募者は職場が合わなかったのかな?」という目で評価されます。経験できる部署やスキルの獲得も限定的である可能性が高いからです、これが3年に達する経歴だと「一通りは学んできたな」いう評価になります。将来、海外大学院への留学を考える場合は、CVやエッセーで「キャリアの右肩上がり感」を演出する必要があります。よって1社目大手企業→1年や2年の職務経歴→角落ち企業という流れはマイナスです。



理由(2)トップティア外資への転職は絶望的になる



基本的に新卒企業を3年未満でかつネガティブな理由で短期退職した場合、トップティアに属する外資系企業への転職は絶望的になります。トップティア外資系企業とは、国際的な評判と高い影響力を持ち、グローバルに展開しています。彼らは高い評判と信頼性を享受し、研究開発とイノベーションに注力し、多様性と包摂性を大切にしています。従業員には優れた給与と福利厚生を提供し、キャリアの成長をサポートしています。代表的な企業にはアップル、アマゾン、マイクロソフト、グーグル等のGAFA、ゴールドマン・サックス等の投資銀行やマッキンゼー等の戦略コンサルなどがあります。



もちろん、トップティアでない「ミドルティア」や「セカンドティア」に属する外資系企業への転職は可能ですが、コンサルで言えばシステム周りのコンサル職務が中心となり、トップティアで経験できる戦略コンサルへを経験することは早期退職者が転職で勝ち得ることはほぼ難しいでしょう。仮にできたとしても留学未経験組が辿り着けるポジションは限界があり、気づけば海外留学組に出世の面で相当ハンデを負うキャリアを歩むことになります。外資系はMBA等の海外修士号取得者を優遇する文化があるからです。



よって、早期退職によるキャリアダウンを避けるためにはまず3年は働いて誰にも後ろ指を刺されない職務経歴(実績)を作り、国内企業に転職するにも海外修士号取得を挟むことが重要です。



ステップ1:海外大学院修士号の出願に必要な職務経歴書(CV)対策として新卒入社した企業でまずは3年間働いたという実績を作る



最近の風潮では必ずしも同じ企業で3年働かなくても良いという流れでありますが、海外大学院へ留学を成功させたい場合は3年はしがみついてください。理由はCV(履歴書)とエッセー(志望動機)に説得力が増すからです。



<都銀で3年働いた志願者のCV>

2020年4月1日〜6月30日

新人研修 (カスタマーサービス)

- 銀行業務の基礎を学ぶ

- 顧客の問い合わせに対応し、基本的な取引をサポート

- 支店スタッフの補助として、業務の流れを覚える

2020年7月1日〜2021年12月26日

金融商品トレーニー

- 金融商品の基本知識を習得し、商品カタログの作成や更新に参加

- 上司やシニアスタッフの指示に従い、顧客に商品の説明を行う

- 顧客のニーズを理解し、適切な金融商品を提案するためのトレーニングを受ける

2022年1月5日〜2023年3月31日

デジタルバンキングアシスタント

- オンラインバンキングプラットフォームの操作方法を学びながら、顧客にサポートを提供

- デジタルサービスの利用方法に関する簡単なトレーニングを受け、顧客に案内する

- 顧客のフィードバックを収集し、改善提案を上司に報告する



もちろん、すべての人が上記のように3年間の間に2つ以上の部署や役割を経験できるとは限りませんが、エッセーで「なぜ修士号を取得したいのか?」に答えるためには「入社後、3年間で一通り銀行業務の基礎を経験したため今後、より上位のマネジメント業務に携わる上級職候補に成長するためにはマネジメント知識やスキルAが必要と感じたため、それを体系的に学べる御行の修士号を取得したいと思うようになったため出願しました。」といった内容でエッセーのストーリーを構築していく必要があります。1年や2年だとどうしても「一通り経験した」と言いにくい雰囲気があるため3年がベストなのです。



ステップ2)3年働いても国内転職はせず海外MBA等の修士号を取得してから転職活動をする。



最後にもう1つ重要な事があります。将来的にトップティアで外資系への転職を成功させたいなら新卒後、3年働いても国内転職はせず必ず海外MBA、CS、DS等の修士号取得するための留学を挟んで下さい。理由は基本的に学部時代が東大理系等でない限り、中途採用でこれらの外資系企業が海外修士号取得者以外を採用する事はほぼないからです。



欧米への現地就職希望者は当然のこと、国内にある外資系企業も然りです。トップティアに属する外資金融、GAFA、コンサル等への転職は海外修士号取得→ボスキャリ経由が一般的です。繰り返しになりますが、セカンドティアの外資系企業へは海外修士号なしでも転職可能ですが、よりハイクラスな転職を目指すなら海外修士号→ボスキャリで転職活動をする形がベストです。



これはトップティア外資系が伝統的にジョブ型雇用の形態を採用しているからです。これはAというポジションに就きたいならそのポジションで求められる経験と関連する学位を持っていないと採用しないという雇用形態です。経験なし、関連学位なしでも色んなポジションに応募できる日本の年功序列を基本としたメンバーシップ型雇用とは異なります。



外資投資銀行のM&A部門で働きたいならMBAかFinanceの学位を、戦略コンサルならMBAを、GAFAならAI、CSやDSの学位を持ってない方は採用しないよ、というプロフェショナル採用がジョブ型雇用です。よって、皆さんがこれからトップティア外資系への転職を視野に入れたいのであれば、海外修士号取得をしないという選択肢は一切ありません。



RYUGAKU AGENTでは海外MBA、CS、DS修士号取得をサポートしています。詳しくは「海外大学院出願プログラム」をご参照頂き、無料相談に申し込んで頂ければ幸いです。

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