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【湖南市・若者まちづくり課】キックオフセミナー第1回「若者まちづくり課キックオフ」

こんにちは。
立命館大学の豊田です。

今回は、現在行われている「(仮称)湖南市若者まちづくり課」のキックオフセミナー第1回「若者まちづくり課キックオフ」についてお伝えします。

湖南市若者まちづくり課とは

「若者まちづくり課」は、学生など若者が主体的にまちづくりに参加できる「たまり場」を作り上げることを目的に今年度から始動しています。湖南市は、滋賀県南部に位置し、自然に恵まれた地域です。「エネルギー」をテーマに市町村として滋賀県内で唯一、SDGs未来都市に認定されています。「若者まちづくり課」では、そのような湖南市を盛り上げようという若者とセミナーやワークショップを通じて湖南市の未来を考えます。

オープニング|キックオフにあたって

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 開催にあたって、生田邦夫 湖南市長よりご挨拶をいただきました。「まちづくりは様々な人の思いで作られてきているものだと考えている。昔は大人たちの意見でのみまちづくりが行われ、子供たちは日常生活の一部として地域に混ざり、地域の伝統文化などを自然に継承してきた。今の時代は、子供たちと地域との繋がりが弱くなってきている。だからこそこれを取り戻そうという一歩踏み込んだ経験を希望する(今日参加してくれた)主体的な学生の皆さんには頑張ってもらいたい。どのような意識の変化が現れるのか楽しみだ。」とお話しされ、参加者へのメッセージとして、「湖南市のまちづくりについて責任感を持って考えて欲しい」「そのさきも湖南市のまちづくりに継続して関わってもらいたい」と期待のお言葉をいただきました。

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 次に、湖南市地域創生推進の今村典生課長より若者まちづくり課について説明していただきました。
 湖南市はこれまでにも若者参画のプロジェクト行ってきましたが、今年度からは(仮称)若者まちづくり課として、若者がまちづくりについて語れる「たまり場」をつくっていきます。その上で、これまでの大学生・高校生など世代に分かれているプロジェクトから、これを融合し中学生・高校生・大学生の区別をなくし、多様な立場の人が関われる機会を目指します。また、中学生が高校生に、小学生が中学生になってこのプロジェクトに関わってもらえるように長期的な視点を大切にしていることも伝えていただきました。

セミナー第1部|レクチャー

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 第1部では、湖南市地域創生推進課の宮島繁さんから湖南市のまちづくりについてレクチャーしていただきました。湖南市の地図を使いながら、石部地域の宿場町、下田地域の特産品について、工業団地があるものづくりのまちであること、国宝の寺院や自然のある観光地であることなど湖南市の地域の特徴についてわかりやすく教えていただきました。
 また、「地方創生という言葉の背景には人口減少がある」「人口が減ると悪循環が起きてしまう」ということから、人口減少の悪循環は、店舗の継続が困難になる、雇用機会が減る、空き家が増える、住んでいる町がどんどん住みにくくなってしまうという地方の課題を話した上で、湖南市でも2006年をピークに人口が減少してきており(一時は上昇傾向もあった)、2021年6月末現在では、過去最低になってきているとのことです。ただし、湖南市は日本人が減っており、ブラジルやベトナムからの外国籍の方が増加傾向にあるため人口を維持できているという特徴があります。湖南市の総合計画では、人口減少に対するプランも盛り込まれており、ひと・まち・しごとの3つの方向性を示していることなどを説明いただきました。

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 さらに、「自覚者が責任者」という湖南市の知的障害者施設 近江学園の創設者で障害者福祉の父と言われてる糸賀一雄さんの言葉を用いて、今回このプロジェクトに参加し、まちづくりやSDGsを知るきっかけがある私たちがSDGsに取り組み行動していく必要性も説明いただきました。湖南市のSDGsの取り組みでは、CO2排出ゼロや地域エネルギーを掲げており、こなんウルトラパワー株式会社を運営したりしています。(エネルギーについては第2回でより詳しく取り上げました。レポートがありますのでぜひこちらからご覧ください。)

 また、この若者まちづくり課プロジェクトの活動も湖南市のSDGs未来都市計画において重要な取組の一つとして位置づけられていると説明のがありました。

セミナー第2部|ワークショップ

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 第2部では、NPO法人グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップの滋賀プロジェクトコーディネーターで、成安造形大学 未来社会デザイン共創機構研究員の田口真太郎がファシリテーターとなり、参加者の中学・高校・大学生がバラバラにグループに分かれてワークショップを行いました。ワークショップでは、ワールドカフェスタイルで、「もし湖南市長だったら、どんな未来を作りますか?」というテーマをもとに模造紙を使いながらアイデアを発散していきました。

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 最後のアイデアの共有では、「湖南市でピクニックコンサートを開催する」「駅前で学生が勉強できる場所を作る」「交通手段を増やす」「スポーツチームを作ってみんなで応援する」など自由なアイデアがたくさん出てきました。

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 クロージングでは、湖南市教育長の松浦加代子さまより閉会のご挨拶をいただきました。松浦教育長は、ワークショップでも各グループを周り、参加者とお話ししながらアドバイスをくださっていたのがとても印象的でした。

最後に 

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 最後までお読みいただきありがとうございました。
 今回は、中学生・高校生・大学生・市役所職員の方など幅広い世代から約30名の方にご参加いただきました。多様な人が集まったことで、それぞれの視点から意見交換をすることができ、若者まちづくり課としてもとても良いスタートをきれたのではないかと思います。

若者まちづくり課の取り組みはこちらを参照ください。


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