【麒麟がくる・感想】「斎藤道三」編

こんにちは、RYUです!

大河ドラマ「麒麟がくる」の登場人物ごとの感想、ラストを飾るのはもちろん「斎藤道三」!!

これまでで最も長くて濃い感想になりました!

では、どうぞ!(笑)


美濃の守護代を務める斎藤道三を演じるのは、本木雅弘さん。モックン!

大河ドラマは、98年の「徳川慶喜」で主演を務めて以来とのこと。

オープニングのクレジットでは、堂々のトメ!

「西郷どん」渡辺謙さんもそうですけど、大河で主演を務めた人が別作品でトメを担うことって結構ありますよね。

本木さんもトメに相応しい役者さんですね!


斎藤道三と言えば、戦国時代ではお馴染みの人物。

油売りから身を起こしたと言われていますが、近年発見された史料では、実は武士の子として生まれたそうです。

先日放送された「国盗り物語」の特集では、平幹二朗さんが若き日の道三を力強く演じていましたよね。

でも、「麒麟がくる」ではその辺りが描かれていない。

本木さん演じる若き日のアグレッシブな道三も見たかったなぁ。その辺は少し残念!


ドラマの中の道三は、ケチで腹黒くて、目的のためなら手段を選ばない冷酷な一面も併せ持つ人物。

それらは私の中の道三のイメージと一致する部分なのですが、本木さんが演じることでよりシャープな印象になっていますね。

特に、帰蝶の前夫・土岐頼純に茶を飲ませて毒殺するシーンは圧巻。

唄いながら頼純を見下ろす道三の冷たい目は、今でも忘れられない...。

目線や表情の演技も素晴らしいですが、本木さんの声もまた魅力的。

声は普段よりも低くしているのかな?
腹の底から響く声ですよね。

あと、本木さん自身がとんでもなく男前なので、毒殺したり性格が酷くてもカッコよく見えてしまう不思議。

もはや、女優さんより本木さんを見ているほうが目の保養になる(笑)それぐらいカッコいい!!


そんな道三を語るのに欠かせないのが、明智光秀

特に光秀とのシーンでは、道三のケチな部分が面白おかしく描かれてますよね!

その度に悪態をつく光秀も面白い(笑)

でも、鉄砲を手に入れるため堺に行かせたり、時には助言を求めたりと、道三の光秀に対する信頼も垣間見えます。

光秀は堺に行ったことがキッカケで、松永久秀足利義輝東庵先生たちと出会えたわけですしね!

でも、そんな道三を光秀が嫌いというのがこれまた面白い(笑)

「西郷どん」西郷さんと斉彬様の関係とはえらい違いだな。

でも、自分が嫌いな人物からでも影響を受けて感化されることもありますよね!

いずれにせよ、道三が魅力的な人物であることに間違いはない。


道三を語るに欠かせないもう1人の人物が、息子の斎藤高政

この二人の共演シーンは火花が散るほど熱い展開ばかりで!

信長の存在によって親子の亀裂は決定的なものになり、ついに高政は弟2人を殺害。

「弟を斬ったのではない。道三の子を斬ったのだ。」という高政の言葉はすごく印象的。

息子2人の死を知った道三は、「高政!!出てきてこの血の匂いを嗅ぐがよい!許さんぞ!!」と激昂。

息子の血に塗れた道三の表情は、鬼そのもの。

このシーンは強烈だったなぁ。

演技とはいえ、あんな表情できるんですね。
本木さんほんと凄いなぁ...。


親子の確執が行き着く先、それが前半の山場でもある「長良川の戦い」

高政の軍が1万2千以上に対し、道三の軍は僅か2千。

やがて戦は、親子の一騎討ちへ。

最期は、息子・高政に抱かれるようにして息絶えた道三。

この一瞬だけ、父と息子の関係性に戻ったような気がして...。ここはほんと切ないですね。

そもそも、戦巧者である道三が、なぜこんな無謀な戦に臨んだのか?

思うに、息子・高政に「そなたの父は、この成り上がり者の斎藤道三だ!」ということを命を賭して伝えたかったんだと思うんです。

高政に父親殺しという名の「枷」をつけることで、罪の意識を一生背負って生きてもらう。

それは、父親としてのエゴなのか、息子への無償の愛なのか?

どちらとも取れる行動ですが、道三の怨念にも似た強い想いを感じたなぁ。

この一連のシーンって本当に複雑で、思考が追いつかないほど様々な感情がグルグル頭の中を駆け巡りました。

どう言葉にすべきか悩んだのですが、以上が私の中の答えです。


道三の死を目の当たりにした、光秀。

かつて道三が光秀に話した言葉が、脳裏に蘇ってくる...。

「信長とともに大きな国を作るのだ!誰も手出しができない、大きな国を...!」

実はここ、「麒麟がくる」で一番好きなシーンなんです!!

道三の口からこれを聞いた時、すごくワクワクして、鳥肌が立って、涙が出てきたのを今でも覚えています。

でも、結末を知っているからこそ、どこか切なくも感じる...。

いやぁ、素晴らしいシーンですよね。


戦国の世を壮絶に生きた男、斎藤道三。

彼が夢見た「大きな国」は、光秀と信長に受け継がれていく...。


以上、斎藤道三編の感想でした!

いやぁ、今回は疲れた(笑)

でも、道三について語れて本当に良かったです。

今月30日の放送再開も一層楽しみですね!

ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!

では、また !

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