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採訪1

 実家から電車で70分ほど離れた地域で,貸してもらえる畑があると言うので見に行った.駅に着いたら,紳士な爺さん(以下,あんちゃん)が待っていてくれて早速現場へ向かった.あんちゃんは,町の郵便局を定年退職した後に公民館のステージなどをやっていたそう.きっと町人に愛されながら郵便局員をされていたという想像が容易にできるくらいに優しい方だ.畑をじっくり見て,田んぼの話を聞いて,管理機で耕耘して畝を作る体験をさせてもらった.管理機があるだけで随分と楽に綺麗にできるのだと感心した.また,町で定年後に畑をすることについて,実践的なことが沢山聞けた.
 期待以上に行ってよかった.あんちゃんは畑仕事が楽しそうだったし,生きがいらしかった.
 それで,この地域で開発することは絶対にやめようと思った.私の実家周りの事情も汲み取ってくれて,普通のどこにでもあるような畑だったら実家の近くでええやん,という結論に至った.畑も道具も知恵も貸してもらえるが,それでもこの地域に移住するものではないという点で合意した.前回の記事で,色々な悩みや移住に関するジレンマを抱えていたが,あんちゃんと話しているうちにスッキリした.まず,実家の畑でできたら良いと思った.次に,移住するなら北海道か沖縄だが,北海道は冬が長く実験期間が短いため,沖縄は魅力的だと思った.沖縄に移住して耕運機や小さいトラクタやユンボなどの色んな機械を買って土地開発をして共生農法をしてOHANA-ROBOTの開発を進めるのが一番良さそうだと思った.そこなら楽しめる.是非そうしたい.ただ,共生農法の畑を生で見たこともないし,自分だけでそのような畑が作れるのかも分からない.
 まだ視察の予定はあるので,行ったら簡単に紹介する.

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