KISS OR...? それをヒトはKISSと呼んでいるのです。

題名で不安になった方、大丈夫です。衣装のお話です。タイトルのお話は最後にあります😊

ジャニーズWEST新曲『サムシング・ニュー』の新アーティスト写真(アー写)がUPされましたね。

アー写解禁の少し前『Paradise』のMVがYouTubeで公開されたとき濵田さんが「ジャケットの袖が本切羽でボタンふたつはずし」のおしゃれさんだったことに気付いた時の衝撃ったら!

Twitterで濵ちゃんの袖ボタンについてテンション高くツイートしてから、こんなにも早くアーティスト写真が公開され、お写真で色々とじっくり確認できるとは思ってもみなかった。

本切羽についてはこちらでテンション激高で書いていますが、あらためて書くと「本切羽とはスーツの袖のボタンが飾りつけでなく本当に開閉できる仕様」になっていること。

前々回、衣装の袖ボタンについてニッチな萌えを書いたところ、想像以上にたくさんの方が読んでくださったので、書いておきながら自分のニッチさに恥ずかしくなるという相反する感情に悶えてます。ハズイ。

ですが!お衣装にジャケットが採用されてることに加え、今回も「本切羽」が登場しているだけでなく、そのほか気になる萌えがたくさんあるのでこれはもう!書かずにいれません。今回もニッチさ満点でお届けします。ついてきてくださると嬉しい。

まず『週刊うまくいく曜日』のジャケットに続き、今回も目を引くのは華やかな印象の「カラースーツ」。
ジャニーズWESTとカラースーツといえば「おーさか☆愛・EYE・哀 」ですが、今回はカラースーツとはいえグレイッシュな、くすみカラーで「オトナになったWEST」感が出ていて。

アダルトな歌詞が印象的な『Paradise』にも元気いっぱいに太陽のもとで歌う『Don't Stop Loving』にも合うように仕上げたんでしょうね。相反するアピールポイントが難しいところだと思いますが、さすが衣装さん素晴らしい。

ただ「おーさか☆愛・EYE・哀 」と決定的に違うのは「わかりやすいメンバーカラーのスーツ」ではなくなったこと。「わかりやすい」カラースーツではない照史くんと濵ちゃんは、それぞれ「オレンジ」「紫」ではないけれどニュアンスは持たせてる、と思われます。そこは各メンバーごとに書いていきます。

今回のカラースーツは「大人仕上げのメンバーカラースーツ」なことも素敵ポイントですが、なにより!なにより!それぞれにポイントをつくって衣装さんが作られていることが伝わるのが素敵!「あいあい」ではみんなお揃いだったもんね。
各個人別に書いていく前に、ざっくり分けて今回は

☆シングル ー 桐山・神山・藤井・濵田
☆ダブル ー 重岡・中間・小瀧

に分かれています。一応書いておくとシングルは前ボタンが1列、ダブルは2列になっているジャケットのこと。「いらすとや」さんのフリー素材でも貼ろうかと思ったのですが、なんせスーツなので色目が暗い。画面が暗くなるのでやめておきます。WESTの写真見て確認してもらう方がいいのでアー写かMVで確認してみてね。


では、それぞれの素敵な極私的萌えポイントをメンカラ順に。アーティスト写真個人ページを個人名にリンクさせてあります。

重岡さん:

しげちゃんのスーツは4つボタンダブル。「あいあい」のときのスーツはザ☆バブルな4つボタンダブルスーツでしたが、昔のダブルスーツと異なり最近は細身だったりカジュアルだったり、と若いヒトもお洒落に着こなしてるので違和感はないですね。ただ最近のスーツマナーの書籍でも「謝罪で伺う際にはできれば避けましょう」とあったりするのがめちゃめちゃおもしろい。まだバブルの頃の印象が強いスーツではあるようです。


しげちゃんのスーツでいちばん印象的なのが「ダブルスーツの引っ張り」がアクセントになってること。
しげちゃんの個人アー写を確認してもらうと「内側からヒモが出てボタンにかかっている」。これは基本的には「ダブルのジャケットの前がだらしなくびろーーんとならないためのもの」で「引っ張り」と呼ばれます。シングルジャケットと違いジャケットのボタンを留めていないと「だらしなく広がる」のでこれを防ぐためのもの。本来は見せるようには作られていません。ただ、最近はデザイナーズブランドのジャケットでこの引っ張りをデザインの一部としているものが増えています。


昨年のOggi4月号「ジャニーズWEST×春のモード」で神山さんが着ていたクリスチャン・ディオールのジャケットにも同じ装飾があります。かみしげ。8月号掲載のアザーカットがとてもわかりやすいです。(ちなみにこのディオールのジャケットは特集ページ扉の集合写真の方です。個別カットのジバンシィのジャケットではありません)個人的に神山さんの個性を理解したうえでこのジャケットを選んでくれたんだろうな、というのが伝わる大好きなカットです。このOggi様の春モード号については他にも色々と素敵萌えポイントが多いのですが今回はこのへんで。

桐山さん:

照史くんのジャケットは2つボタンシングル。腰にはアクセントのヒモがついてますね。実際にウエストシェイプもできるのかな?このアクセントのおかげですこし印象がフェミニンでもあります。フラップポケットがあるため女性的すぎないですが、WESTを代表するガタイのいい照史くんの衣装にこのアクセント。意外性があっていいですね。

ジャケットの形もさることながらやはり気になるのはカラー。照史くんといえば元気なビタミンカラー・オレンジ、ですが今回はグレイッシュ・ブラウン。ブラウンは色相環でいうとオレンジの仲間。オレンジを低明度・低彩度にしたものがブラウンになるので、大人な仕上げ方にはぴったり。トレンドも意識してのくすみカラーだと思いますが、濃いブラウンより照史くんに似合ってるなぁ、と個人的には思います。元気なビタミンカラーももちろん好きですが。
ジャケットのシルエットとともにこのブラウン使いのおかげで新しい照史くんに出会えた印象。

中間さん:

淳太くんのジャケットは4つボタンダブル。腰ポケットも胸ポケットもない潔さ。おかげで流れるようなシルエットがきれいダンスの時のジャケットの裾のフレア感がステキ。ダブルのジャケットにもかかわらずとてもエレガントに感じます。でもなぜかフラワーホール(社章とかつけるところ・昔はもともと花を挿していた)開いてるんですよね。ここはもしかしてホントに昔のフラワーホールイメージなのかも。そう考えると、シャツがバンドカラーなので「いまどき」との対比になってたりしたらおもしろい。

淳太くんのアー写で確認してほしいのがジャケットの右前のボタンホール。このボタンホールのおかげで「ボタン止めついてるんや!」とわかる。ここでさきほどのしげちゃんの「引っ張り」を思い出していただきたい。「引っ張り」はジャケットの前がだらしなく広がらないようにするためのもの、ですが淳太くんのジャケットのように、「引っ張り」よりも内側にボタンをつけてそれを留める「ボタン止め」が一般的。女性のジャケットやコートにも内側にボタンがついてることがあるのでお分かりいただけるかと。ここで強調したいのは「衣装なのにちゃんとボタン止めがほどこしてある!」ということ。ほとんど止めることが仮定されない衣装でもちゃんと手がかかってる。こういう衣装のちょっとしたことが嬉しいのは「衣装が500円Tシャツ時代」があったからこそ。ボタンホールひとつでこんなに嬉しいのはワタシだけではないですよね…。WEST頑張ったね(号泣)‼

神山さん:

神ちゃんのジャケットは2つボタンシングル。神ちゃんも腰ポケットも胸ポケットもなし。袖ボタンもないですね。シンプル。渡り幅(パンツの太さ)が太目なのでどうしても「シルエットがカワイイな…」となってしまう神山担ではあります。

スーツがシンプルな分ネックウェアのみでポイントを作っているのが目立ちます。これはもう。ホントに。もう。似合ってる‼  WESTの衣装さんには金一封を差し上げたいというキーワードを連発していますが、今回も差し上げたい。ネックウェアはともすれば年上のコーデみたくなるけれど、神ちゃんのネックウェアの小さめに結んだ分量、首元から見えるバランスSOOOOOOOO CUTE!! あ、神ちゃん的にはCOOLがいいかもしれない。でもカワイイっ!
特に『Paradise』という「椅子に腰かけてバストショットが多いMV」において首元にアクセントがあるコーディネートは、神山さんの個性を存分に表現していてとても良かったですね。
歌詞がアダルティなのにネックウェアのおかげで画面からいつもより「カワイイ」が漏れ出してしまう神山さんでした。

藤井さん:

流星くんはジャケットが、というよりもシングル2つボタンの唯一のスリーピース。袖ボタンが5つ。渡り幅(ズボンの太さ)も唯一細めのシルエット。お仕立て「スーツ」テイスト強めのコーディネートです。

こーんなしっかりかっちり仕上げのスーツ、カラースーツで着こなせる人、いるーー⁉(おいでやす小田さん)

これはもう。藤井流星だからこそ、ですね。
スリーピース好きなヒト、手を挙げて。はい、多いですね。ワタシも大好きです。「明治時代の桐山照史のスリーピース」も「英国紳士の小瀧望のスリーピース」も大好きですが、このカラースーツで「藤井流星をスリーピースにしよう」と考えた衣装さん、口座を教えてください。言い値を振り込みます。

そして。もうこれは犯罪レベルでは、と思うほどの「スーツのインナーがカットソー&ネックレス」!
ラペルをピークドラペル(ジャケットの襟の形)、ベストを4つボタンにしておいて、そんな仕上げを!お洒落!好きです。大好きです。しかもカットソーが軽めの素材でちょっと長め。好きです。大好き。

濵田さん:

濵ちゃんのジャケットは2つボタンシングル。袖が!本切羽!しかもボタン2つ外し‼ この点に関しては前々回に「なぜ本切羽ボタン2つ外しに萌えるか」をこちらで書いてるので割愛しますが、『週刊うまくいく曜日』の黄緑蛍光カラージャケットでは紺ブレタイプのジャケットだった濵田さん、今回は唯一の本切羽仕立て!おしゃれさん!ポケットもハッキングポケット(ポケットが斜めになってる)!おしゃれさん!

ここで謎なのがわかりやすい紫色じゃないイエロー系のスーツであること。たしかに「紫のスーツ」はなかなかに個性的なのでシャツの色ぐらいで紫を使うことも考えられるのですが。シャツもグレンチェックでそんなに紫っぽくないし。もっとわかりやすくポケットチーフに使うことも考えられるのですがそれも違う。シャツがかすかに紫系ということなのかな…。

ただ、このタイミングで衣装さんが「照史くんと濵ちゃんのカラースーツは正面から攻めなかった」ことがWESTがちょっとオトナになった感じ、もあって。今後の展開が楽しみ。きっといつかは全員がカラーシャッフルしたジャケット衣装を着る未来、もあるんだろうな。カッコいいんだろうな。

小瀧さん:

のんちゃんは4つボタンダブル。

ここで。今回のnoteの題名にたどり着きました。

【KISS OR...? それをヒトはKISSと呼んでいるのです。】

こんな題名にした理由。それは、小瀧さんの袖ボタンの仕上げが「キッスボタン」という仕様になっているからなんです。WESTのエースにこのポイントを持ってきた衣装さん、口座を(以下略)

のんちゃんのアー写を見てほしい。とってもわかりやすいので。右手の袖ボタンが「重なるように並んでる」のがわかりますか?ふつうは並列しているだけのボタン。それを重なるようにつけるひと工夫がおしゃれ、というこだわり。手間がかかります。これを「キッスボタン」と呼んでいます。(重ねボタンとも呼びますが厳密には両者を区別するという方も)

望さんはKISSしていますが、流星さんはKISSしていません。

ええ、ボタンの話です。

そんな萌えを投げつけてくる衣装さん、今回もたくさんのこだわりで楽しませてくれてありがとうございます。これからもぜひWESTの衣装には「萌え」を詰め込んでください。もれなく私が喜びます。

はー!WESTの衣装さんの指示書が見たい。白飯100杯いける。

ここまで読んでくださった皆様、今回も極私的noteにお付き合いくださってありがとうございました。まだCDも発売になっていないのに書きなぐってしまいましたが、映像確認して違ってるところなどがあれば随時ご指摘いただけるとありがたいです。あと、個人的な萌えをシェアしていただくのもうれしいです。嬉しいです。

今後もCD特典映像で間違いなどあれば訂正していきたいと思います。
では、5/5の発売日およびフラゲ日を楽しみに待ちましょう、皆様!