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駐車場にまっすぐに停められない謎

銀行の駐車場でお年寄りが駐車するのを見ていて、
「あぁ~ あんなに曲がって止めちゃってるよ」と20代のりゅう坊が笑っていたのが、いつしか61歳のりゅう坊が笑われてもおかしくない当事者になってしまっていた。

若い頃はこんなことなかったのに・・・
ドアミラーで白線とクルマの感覚を確認しながらバック。
しかし、降りてみると微妙に斜めなのだ。
『クルマがおかしい』などと他人のせいにしても現実はそこにドンと居座っているのだ。

なんどもつぶやいてしまう。
「若いころはこんなことなかったのに・・・」
確かに一発でまっすぐキメていた。

60代という年齢のせいなのか。
60代ならではの特技と捉えるのがいいのか。

いやいや、調べて見ると若いドライバーもいたぞ。
女性とかも。
りゅう坊の娘もそうだった。
バックしながらハンドルをちょいちょいせわしなく動かしていた。
どうやら年齢のせいだけではないらしい。

しかし、自分にとっては謎だ。

もともと苦手な人と、できていたことができくなった人がいる。
61歳のりゅう坊は 後者の方だ。

できていたことができなくなる。
これは非常にさみしいことだ。
これは受け入れなくてはならない。

謎を解明したとしても、ホッとするか、がっかりするか、
ちょっと怖い気がする。
どなたか教えてくれると(慰めてくれると)ありがたい。

某メーカーの自動車の技術で、上空からの視点でモニターに映すのがあるけど、『あんなのは人間の感覚機能を退化させるおせっかい技術だ』と思っていたが、  あれ、いいな、ほしいな。




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