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花粉症のドライバーは要注意

日本人の3人に一人は花粉症らしいですね。
推定ですが、患者数は4000万人とも言われています。


今年は例年に比べて、暖冬傾向の影響もあり、スギ花粉の飛散量が多いと言われています。
花粉症は集中力や判断力を低下させ、仕事や勉強の効率の低下だけでなく、自動車の運転にも大きな影響を及ぼし大変危険ですね。

花粉症に悩むドライバ―にとってくしゃみや鼻水などの症状は事故を招きかねない大きな問題です。

くしゃみは肋骨骨折の原因になるほど大きな衝撃があり、運転中のくしゃみは、ハンドルやアクセル、ブレーキ等の誤操作に繋がる恐れがあります。

くしゃみ1回で0.5秒程度目をつぶってしまうと仮定すると、時速60キロで走行中は1回のくしゃみで約8m、2,3回のくしゃみで20m程度前方を見ることなく走行してしまいます。

2017年4月に、運転中、花粉症の影響で連続してくしゃみをしたのが原因で対向車線にはみ出し、死亡事故になってしまったケースがありました。


この被告に対し「速やかに運転を中止しなければならず、過失は軽いとはいえない」とし、禁固3年 執行猶予4年の有罪判決が下されました。

「インペアード・パフォーマンス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「インペアード・パフォーマンス」とは、抗ヒスタミン薬の副作用によって、集中力や判断力、作業能率が低下している状態のことを言います。この状態は、薬を飲んでいる本人も自覚していない場合が多いようです。

花粉症の症状を緩和する薬として、主に抗ヒスタミン薬が使われています。
「第2世代抗ヒスタミン薬」は第1世代の薬にくらべ、かなり改善されたようですが、「日中の眠気」や「インペアード・パフォーマンス」(気づきにくい、集中力判断能力、作業効率の低下)がおきるものがあります。

抗ヒスタミン薬は脳の神経伝達物質として判断力や集中力などにかかわるヒスタミンの働きも抑えてしまうことがあり、眠気を感じていなくても「インペアード・パフォーマンス」が起きていることがあるそうです。

アメリカの研究では、抗ヒスタミン薬を服用した場合、ウイスキーをシングルで3杯飲んだときと同程度のインペアード・パフォーマンスが起こると報告されていて、全米37州とワシントンDCでは抗ヒスタミン薬を服用した際は自動車の運転が法律により禁止されています。

花粉症のドライバーの注意事項
①症状が激しい時は運転を避ける
②車間距離を十分に取る
③速度を抑える
④外気から花粉が車内に入らないように空調を内気循環にする
⑤眠気の副作用が少ない薬を医師に相談して処方してもらう

花粉症の薬はアルコールと同様に
『飲んだら乗るな! 飲むなら乗るな!」とも言えますね。


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