埼玉ふじみ野市 医師ら殺傷猟銃立てこもり渡辺被告人に無期求刑、「地域の医療と介護を守る条例」全国で必要だ

医師殺害渡辺被告人に無期求刑、「地域の医療と介護を守る条例」全国で必要だ

要介護者だった母親の息子である渡辺宏被告人=埼玉県ふじみ野市=が2022年1月、母親の死亡後に訪問診療医の鈴木Dr.らを呼び付け、猟銃を乱射し鈴木Drを死亡させ理学療法士に重傷を負わせた事件。
検察は28日、無期懲役を求刑。
弁護側は殺意はなかったとして傷害致死の適用を求めています。
判決は12月12日の予定。
猟銃を乱射したのが渡辺被告人であるなどは火を見るより明らかで、いわゆる冤罪の余地はゼロの犯罪です。問題は傷害致死だったかどうかですが常識的に考えて猟銃が足にあたっても出血多量で死ぬことはあるわけで、たとえ足をねらったものはが外れても殺意がなかったとは言えないでしょう。
正直、渡辺被告人の主張は支離滅裂です。
責任能力なしで無罪か殺人罪の二択で既に責任能力は争いがない以上殺人罪1択になります。
ただ、こんな渡辺被告人の最後の救世主だったのが鈴木Dr.だったようです。
渡辺被告人の強い個性から様々な医療機関や介護施設もお手上げだった渡辺被告人母子という困難ケースを引き受けたのが鈴木Dr.でした。
そんな鈴木Dr.が殺され、地域医療は大混乱になったとか。
渡辺被告人のようなケース、特にご家族がモンスターカスタマーの場合が最近多い。
一方で、医療や介護現場従事者は不足する一方です。
こんな状況ではふじみ野市でなくとも地域の医療や介護がぶっ壊れます。
ふじみ野市は渡辺被告人による事件を受け、「ふじみ野市地域の医療と介護を守る条例」を策定しました。
市民の皆様にも医療や介護の適正な利用を責務として呼びかけています。
広島県はじめ他都道府県も条例化を検討すべきだし国も法制化を検討すべきです。
またこういう事例には丁寧な対応が必要です。そうなると行政にも専門性の高い職員が必要です。こうした職員を非正規で使い捨てではなく正規で雇っていくことも重要です。

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