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米経済は本当に強いのか

直近の指標だとアメリカ経済は強いという認識が広がっているが、現実は黄色信号が灯り始めているように感じる。現状の一般的な認識は、インフレが収まってきており、そのため急速に行われた利上げが止まり、今年どこかで利下げされる可能性が高いとの認識である。次に雇用が堅調であるという点である。

実際に雇用が堅調か、賃金上昇が収まっているかがインフレの抑止と利下げに効いてくるが、実際どう見ているのか。

その中で以下の記事は非常に参考になる。

 この記事の中では、まず失業率は一旦落ち着いており、数ヶ月は停滞している。その中で平均時給が大きく加速していることがわかる。時給が落ち着かないとどうなるか、これは人件費の影響を大きく受けるサービスのインフレが止まっていないこととなる。2021年のウクライナ危機以来、原油価格やサプライチェーンを中心とした物価のインフレは収まりつつあるが、現状サービスのインフレはまだ落ち着いていない。それが平均時給の加速により更に悪化する可能性が出てくる。

また記事の中で言及されているように、賃金総額の増加ペースが鈍化していることも大きな注目点である。つまり企業が賃金上昇分を払いきれなくなり、労働時間の削減などの施策で耐えていることを示唆している。

金融政策は利下げを行う際にクラッシュが起きることが多いとされている。現在の状況がどちらに転ぶかわからないが、資産を守るために何ができるか悩ましい。私もリスク資産に比較的に大きな比率を投じていることもあり、リスクオフ資産に移すなど、対策を考えていく必要がある。

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