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自分の現在地点とSmart-IP社

「湯浅さんって、何の仕事がメインなんですか?」

1年に何度も聞かれる質問の一つである。「湯浅は、よくわからないやつ」というイメージが先行しているのだろう。

個人的な好みだけで言えば、こういう評価は嫌いじゃない。むしろ嬉しかったりもする。「湯浅といえば〇〇というラベル」がつくよりは、何しているかわからないと思われる方が性に合っている。半分事実だし。

ある種の意地悪もかねて「何してるんですかねぇ」とあいまいに返事をしたり、「ただの暇人です」みたいに答えたりしている。筆者は性格が悪い。

そんなこんなでのらりくらりとしていたのだが仲間に叱られた。「そういうふるまい方は、周りが混乱するのでよくないですよ。ちゃんと整理したらどうです」とのことだ。

そこで、知財系 Advent Calendarの枠があったので、自分の現在地点を整理する意味でも記事にすることにした。

・いまやっている主な仕事


さて、ざっと書き出すと以下の通り。

  1.  Smart-IP社の代表取締役

  2.  IPTech弁理士法人の副所長

  3.  知財塾取締役

  4.  Edo All UnitedのCEO(取締役権は無い)

  5.  クロスユーラシア社の代表取締役

  6.  Golf-tsucom社の取締役

  7.  アトラクチャーのCOO(取締役権は無い)

 その他、いくつかの特許事務所の経営顧問や、事業コンサルをすることもある

・どれがメインか?


仕事にどれがメインとか、サブとかを定義するのは好きではないが、イーロンマスクもテスラと、スペースXと、Twitterとで週の業務比率を変えているそうだ。それよりもはるかに小物ながら筆者自身もある程度の「業務バランス」は考えないといけないのであろう。

物理的な時間で言えば、現時点ではIPTechがメインといえる。いい仲間やクライアントに囲まれたおかげで、事業的には安定している。毎日睡眠時間数時間みたいな創業初期のころの状態からはとっくに脱却し、経営と一部の担当している顧客先対応のみが業務だ。IPTechのおかげで、それ以外の事業にもチャレンジできている。本当に感謝している。

精神面でいえば、やはり今はSmart-IP社の締める比重が圧倒的です(他の会社には申し訳ないですが。。。)。立ち上がり期でもあり、資金調達(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000102158.html)も行ったばかりで社会的責任も思い。プレッシャーも大きいが、だからこそ本当に楽しい。近い将来、物理的な時間の比重もトップになると思う。

また、知財塾も来年からさらに盛り上がる予定である。
先日、アスタミューゼ社から事業買収をしたばかりであり(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000096850.html)、事業の引継ぎと、さらに加速させるための施策を仕掛けていきたい。ただし、この会社は上池さんという優秀な人間が社長をやってくれていることもあり、創業期から手離れしている。僕はイチ取締役として、彼を手助けできればという以上の関与はしていない。

EdoのCEOは2022年12月まで任期を満了するため無事終了予定だ。その他の会社は取締役やCXOに就任はしているものの、どちらかというとコンサルに近く、稼働そのものが多いわけではない。

・なんでいくつもの会社をかけもつの?


自分でやりたくて始めたものと、いろんな流れの中でやっている仕事とがあるのだが、特にやりたくて始めたものはこうだ。

僕は知財という制度は、近代人類の生み出したシステムとしてかなり優秀なシステムだと思っている。また、事業活動や産業構造の中で知財(あるいは知財権)を活用することは、事業や産業を加速させるために、かなり「うまいアプローチ」だと思っている。

ただ、実際にそれを「実現」できるかどうかにはいくつかのピースが必要だ。中でも、実現できる経験や知見、行動力を持った人材が潤沢に供給されているかどうか、制度として担保されているか、そのための環境やインフラがあるかどうかが大事だと思っている。

つまり「人材」「制度」「インフラ」の3つだ(オセロの「四隅」という言う意味では、4つめとして「情報活用」があると思っている)。

このうち、「人材」は知財塾として、「インフラ」はSmart-IP社によるDX化の推進により実現したいと思い始めた。そして、それを実現する「場」としてIPTechや顧問先の事務所の経営に関わらせてもらっている。

とはいえ、自分自身の経験なんてたかが知れている。僕自身まだまだ勉強不足なものばかり。そこで、少しでも多くの経験や学びを得るために、得意か不得意か問わず、タイミングときっかけさえあればやらせてもらっているのが、それ以外の会社という立ち位置。実際、各会社によって抱えている課題やアジェンダは全く別で、本当に学びが大きい。

ホリエモンが「多動力」という名前の本を出しているそうですが、たぶんそういう感じ(読んではいない)。


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