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赤ちゃんへの喋りかけで意識したい3つのポイント!【保育士解説】

 愛らしい赤ちゃんと沢山コミュニケーションを取りたいと思っているママパパも、なかなかコミュニケーションが上手く取れないと悩んでいるママパパも、まだ喋ることのできない赤ちゃんへの喋りかけどうしていますか?

 赤ちゃんとの信頼関係を築く為に、赤ちゃんの発語を促す為に、日々の大切なコミュニケーションの為に、実は「赤ちゃんへの喋りかけ」は本当に大事なことなんです。

 そんな赤ちゃんへの喋りかけで意識したい大切なポイントを今日は3つ紹介します。

 キーワードは「代弁」、「外言」、「視線を合わせる」の3つですよ。 

生長や発達は個人差が大きいもの


 はい、みなさんこんにちは!男性保育士で【保育・子育ての相談者】RyU先生です。育児や保育に関する記事を上げていくので、お見知置きください。

 赤ちゃんって可愛いですよね。

 見た目も愛くるしいし、顔を覗き見るとニヘっと目を細めるのも可愛いし、目に入れても痛くないほど可愛いというのは、どうやら偽りなさそうです。

 さて、そんな愛くるしい赤ちゃんですが、当前ですがまだ喋ることはできません。

 発語の始まりはおおよそ1歳過ぎ頃と言われていて、早い子は9ケ月頃から、ゆっくりとした子で1歳半以降と紹介されていることが多いです。

 じゃあこの【9カ月~1歳半】までの期間の間に、発語が見られなかったら即、「発達の遅延」や「障がい」があるのかというと、そう単純なものではありません。

 子どもの成長や発達は個人差がとても大きく、更に一人の子どもの中でも、「ある分野では発達が早く、ある分野ではゆっくり」としているという凸凹が見られて当然です。
 
 育児書やwebサイトの情報はあくまでも目安に過ぎません。本当に大切なのは、その子にあったペースで成長をしていくということだけなんです。

 そのことをしっかりと頭に入れて、読み進めてもらえればと思います。

1.赤ちゃんの気持ちを代弁しよう

 赤ちゃんへの喋りかけで意識したい3つのポイントの1つ目は、

 「赤ちゃんの気持ちを代弁」つまり、赤ちゃんの気持ちになって代わりに言葉にすることです。

 散歩中のそよ風を感じて「気持ちいいねー」、汚れたオムツを替えている時に「すっきりしたねー」、ミルクをあげながら「おいしいねー」・・・・・・

 いま赤ちゃんは、こんなことを考えたり、感じたりしているんじゃないかな?と思うことを、どんどん言葉にして代わりに口にしてあげてください。
 
 赤ちゃんはそうしたママやパパ、信頼できる大切な人の言葉を聞いて、耳で心で受け取っています。

 音の羅列はいつからか言葉になって、その言葉を繰り返し聞くことで、言葉に意味が付けられていきます。その意味を自分でも発信しようとして、赤ちゃんは喋る準備を整えていくのです。

〇慣れちゃえば自然と口に出るようになる!

 慣れてくると自然と、赤ちゃんの気持ちを代弁できるようになっていきます。

 でも、みんな初めは気恥ずかしさがあったり、「これで赤ちゃんの気持ち合っているかな?」と不安になったりするものです。

 恥ずかしさはいずれ慣れます。また、合っているかは気にしなくて大丈夫。だって、答え合わせのし様がないので。

 赤ちゃんとその瞬間を共にした人の、自然と口をついた言葉が、けっきょくのところ一番正解に近かったりするんじゃないかと僕は思います。

2.自分の気持ちを素直に言葉にしよう!


 赤ちゃんへの喋りかけで意識したいポイント、2つ目は、

 ママパパ自身の気持ちを素直に口に出して(外言)、赤ちゃんに伝えていくことです。

 1つ目のポイントは「赤ちゃんの気持ち」を代わりに言葉にしていましたが、2つ目のポイントは「ママパパ自身の気持ち」を言葉にしていきます。

 一緒にいる私はこんなことを「思ったり」、「感じたりしているんだよ。と赤ちゃんに伝えます。

 すごく似ている様ですが、「寒かったねー」という同じ言葉でも、主語が異なれば含まれる意味合いも、次の行動も変わってきます。

 例えば。
 代弁としての「寒かったねー」なら、主語は赤ちゃんなので手をさすってあげるかもしれません。
 外言としての「寒かったねー」なら、主語は自分自身なので、上着を着てみて、赤ちゃんはどうかな?と着せている服装を見直すかもしれません。

 大切なのは思ったことを素直に口に出す。ということです。

 ママパパ自身が「気持ちよかった」、「涼しかった」、「嬉しい」、「楽しい」、「こわい」、「さみしい」・・・・・・と、感じたことを赤ちゃんにも教えてあげるようにしてみてください。

〇外言は子どもに見られ成長と共になくなっていく

 ちょこっと脱線して・・・・・・

 本来「外言」というのは、成長過程の小さな子どもの「独り言」の様な発言のことを言います。赤ちゃんは発語もまだなので、外言を見ることが出来るのはもう少し先になりますが、

 よくある子どものイメージとして「おもちゃで遊びながら一人で何かを喋っている」という場面がありますね。ああいった時は「外言」にあたります。

 思ったことを発音してしまう、口に出すことで気持ちを確認する、そんな心の作業が外言です。

 成長していく内に、言葉にしなくても心の中で「気持ち良いな」、「楽しいな」と考えられるようになっていきます。

 なので、一人で遊ぶ時には黙々と遊べるようになります。でもそれは、おもちゃの楽しさが減ってしまったからではなく、心の成長によって、誰かに伝える時以外の気持ちや感情は、自分の中だけの内言で確かめることができるようになったということなんです。 

 3.視線を合わせて心で対話をしよう!

 赤ちゃんへの喋りかけで意識したい3つのポイント、最後の3つ目は、

 赤ちゃんとしっかりと視線を合わせて、心の対話をすることです。

 とうとう禅問答だか、ポエムの一遍だか分からないことを言い出したか。。。と思われそうですが、発語を促すことにも繋がるとても大切なことです。

 対話は、お互いに言葉を交わし合うコミュニケーションですが、赤ちゃんは言葉を持ちません。ですが、それは自分の「気持ちや感情を表す言葉」を持っていないだけで、未分化ながら「気持ち」や「感情」は確かに赤ちゃんの中にあるのです。

 「話をする時には目を見ましょう」と、多くの人が教わりますが、目を合わせることのメリットは、想像以上に多くあります。

 表情の動きで感情を予想することが出来たり、目が合うか合わないかで機嫌を知ることが出来る時もあります。声の大きさやトーンと一緒に、口を開ける大きさで元気かどうかを察することが出来たり、と相手と視線を交わすことで沢山の情報を得ているのです。

 赤ちゃんの時には、こうした効果の他に、「口を見る」ということがあります。発音する時の口の形、舌の動き、口をすぼめる、唇の破裂音・・・・・・

 赤ちゃんは大切な人を真似ることで言葉が発達していきます。

 よく話しかけてきてくれる大好きな人が、口を動かして何かを発音している。そんな興味が真似ることを促していき、視線を交わしながら表情や口の動きを見せることで、言葉の発し方を徐々に学んでいくのです。

 ただ喋りかけることも大切で、とても重要なことですが、視線を交わしながら、心や表情で対話をすることの重要さも分かってもらえたのではないかと思います。 

一人の対等な人間として赤ちゃんと接する

 赤ちゃんへの喋りかけでは「代弁」、「外言」、「視線を合わせる」という3つのポイントがとても大切です。

 赤ちゃんの気持ちになって気持ちや感情を代わりに言葉にして、一緒に感じた自分の気持ちを素直に赤ちゃんにも教えてあげましょう。

 そして、できるだけ赤ちゃんと目を合わせて、視線を交わしながら心の対話を重ねていきましょう。

 恥ずかしいことは何もありません。赤ちゃんとの時間を目いっぱい楽しんで、素直な気持ちを出せばよいのです。

 最後に一つだけ大事なことを確認して終わりましょう。

 子どもと関わる全ての人が忘れてはいけないことは、「赤ちゃんは一人の人格を持った人間」であるということです。当たり前だけれど、どこか見落としがちな事実です。

 私たちが今、会話している目の前の他人の本心を知ることが出来ない様に、赤ちゃんの気持ちはママパパにだって、保育士にだって正確には分かるはずがありません。

 ですが、ママパパなど生活を共にする人は、一緒に笑った時間や、赤ちゃんが泣いていた時の記憶、一緒に体験した瞬間が、それまでの生活で沢山の経験として積もっていきます。

 そうした経験則が、喋ることで伝えることができない赤ちゃんの、ある程度の気持ちを察する(予想する)ことに自然と繋がっていくものなのではないかと思います。

 では、また一緒に学びましょう!

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保育士りゅう先生

 保育士りゅう先生(「RyU先生」で子育てに関する記事の執筆を依頼を受けてしていました)

 保育現場で5年間正職員として働き、学生時代やライター活動時にも子どもとの関りがあるアルバイトをしていました。

 現在は現場を離れて、元々したかったママパパの心のケアや、保育士の心のケアをしていけるように自身のHP『保育士りゅう先生のあそびば!まなびば!』を作成・運営しています。

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