～お金の「本質」と「役割」について～
★本記事から皆さんの「お金」についての常識を改めていくための記事を、いくつかに分けて投稿していきます。まずは日本人が弱い金融リテラシーを一程度引き上げるために、お金の基本的な知識について改めていきます。そしてその後に、資産運用の記事に入っていきたいと思います。では、まずはその第一弾ということで最後までお付き合いください。
（本記事は約５分で読了できます）
〇「お金」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか？
恐らく多くの方は、「紙幣」や「硬貨」を思い浮かべるのではないでしょうか？
そうです、もちろん間違いではありません。それも「お金」というものの一つの形です。ですが、実はそれは「お金の本質」ではなく、あくまでも、今の時代における目に見える「現象」に過ぎません。
現象とはどういうことか？例えば、昔の「お金」は「貝殻」が使われていました、といえば何となくご理解いただけるのではないでしょうか？
では、お金の「本質」とは何なのか？
その答えは…ずばり「信用」です。
仮に貴方がお金を稼ぐ人間であるならば、それは貴方に対する「信用」が「お金」という形になっているのです。
例えば、貴方が自営業をしていた場合、貴方のお店で売っている商品をお客様が買う、ということは、貴方に対してお客様が一定の「信用」があるから商品を買いますよね。
あるいは別の例をあげると、友人に「お金を貸して」といって貸してくれる金額が、友人が貴方に対して持っている信用の大きさになります。
クレジットカードも良い例ですね。「クレジット」を訳すと「信用」という意味です。つまりクレジットカードが発行されている時点で一定の信用が貴方にあります。そして「利用限度額」こそがその人に対する信用の上限になります。
現象と本質をイメージしやくすく例をあげると、自分にとっての理想的な肉体、美しい肉体を作り上げるためには、筋トレやヨガ、毎日の食事であったり、睡眠といったものが必要になります。そして、これらの行為自体は目に見えるもの（現象）ですが、筋トレや食事、睡眠によって得られる脂肪燃焼や筋肉増強の瞬間、食事等による必要な栄養素等の確保といった目に見えないもの（本質）が必要不可欠になってきます。
つまり、目に見えるもの（硬貨や紙幣）を形つくるには、目に見えないもの（本質）を追求しないと、上手く理想に近づくことはできません。
自分の信用（本質）を高めることで、結果としてお金（現象）が大きくなります（増えます）。（ただし、年功序列といったものはこれには必ずしも該当はしませんが(;'∀')）
以上が、お金の「現象」と「本質」についてです。
それでは次に、お金の「役割」について整理していきましょう。
〇お金の役割はモノやサービスを買ったりするだけのもの？
お金の本質は「信用」ということは先述した内容で、ある程度ご理解できたかと思います。では次に「お金」の「役割」を整理します。
まずはお金を使う場面を想像してみてください。何かモノを買ったり、サービスを受けたり等がイメージできるのではないでしょうか。当然、何かを買ったりするためには、基本的には「お金」が必要になってきます。
ではそのお金の役割についてですが、大きく分けて３つの役割（機能）があります。
①価値の保存 ②交換機能（決済機能） ③価値の尺度機能
になります。
①価値の保存というのは、「信用」の値を「形」として保存する役割です。自分にある信用を、それぞれ細分化し、１円玉、５円玉、１０円玉、１００円玉、５００円玉、１０００円札、５０００円札、１００００円札。目に見えない信用の価値を保存するために、形として「紙幣」や「硬貨」にするということですね。
②交換機能というのは、自分の「信用」を使い（「紙幣」や「硬貨」を使い）、相手が持っている「モノやサービス」を取得（交換）するいわゆる「決済機能」です。
③最後に価値の尺度機能についてですが、これは①と類似する点もありますが、信用の形を「紙幣」や「硬貨」という形に表し、それぞれの硬貨や紙幣がどれだけの価値をもっているかを表すものです。
以上が、お金の「本質」と「役割」の基本でした。
まずは第一弾いかがでしたでしょうか。普段私たちは目に見えるものを主に認識しがちです。しかし、きちんとそれぞれの本質と役割を整理し理解するだけでも、考え方や見方がガラリと変わります。
私のお客様に対しては店舗で資産運用のお話はさせていただきますが、時間も限りがあり、その場で話を聞いてもだいたい３日も経てば、人は５０％記憶を失うといいます（72時間ルールですね）。
私が今後投稿する記事は店舗でお話をさせていただいとことに加え、普段はお話をさせていただかないことも投稿していきたいと思いますので、ご活用ください!(^^)!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？