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高校生が「そうぞう」する、今と未来-デジタルシティズンシップ-(宮崎県高校生情報モラル育成プログラムを実施しました)

9月下旬のこと。宮崎県教育委員会の方から依頼を受けて、宮崎県内の県立学校の高校生を対象にした教育プログラムを企画実施させてもらいました。

テーマは、デジタルシティズンシップ。

今、宮崎県教育DX戦略会議で戦略アドバイザーをさせてもらっているご縁で、企画をご一緒することになりました。

さて、今回のテーマは、
「高校生が「そうぞう」する、今と未来-デジタルシティズンシップ-」

「そうぞう:想像と創造」と考えて、イメージしたり、創っていく過程を一緒に、と設計しました。

内容としては、

  • DXを活用した未来

  • 対話(未来の宮崎はどんな感じになっている?)

  • ICT活用教育とは

  • 対話(学校でICT活用はするべきか?)

  • まとめ

という感じにしました。
特に印象を得たことについて書いておきます。

良い未来も、そうではない未来もなんとなく子どもたちの中ではイメージできている。

国の状況なども伝えながら、未来の宮崎ってどうなっている?という話をしました。ちょっと難しい質問かなぁと思いつつ、やはり県内で探究をしたり、考えている高校生。色々な意見が出ました。特に、今回は、すべての県立学校に参加してもらったので、普通科の子たちの意見、専門高校の子たちの意見それぞれがそれぞれの立場からの意見で非常に興味深かったです。

子どもたちは、大人たちをよく見ている。

実は、今回のメインは、即興型のディスカッションでした。ただ、一つだけ普段と違うのは、自分ではない立場で対話に加わること。今回のディスカッションテーマは、「学校でICT活用をするべきか?」。一部の高校生には、学校の先生役を担ってもらいました。ICT活用を推進する先生役、正直ICTを苦手に感じている先生役をお願いし、「なりきって」もらいました。本当に、先生役になりきっている。子どもたちは先生たちのこと、大人のことを本当に見ているんだなと思いました。
途中から引率の先生にもディスカッションに参加してもらいましたが、まさにリアルなディスカッションでした。

対話から見えてくる本当に大切なもの

子どもたちにディスカッションの後に感想を聞いたのですが、まさにいろいろな意見が出ました。

  • ICT活用の推進をただ「進めなきゃ」ということが重要ではない気がしてきた。色々と考えていくことが有ることに気づきました。

  • 先生方の立場になって意見をする中で、生徒のために色々と考えてくれているなぁと改めて感じた。

  • 自分たち(生徒も先生も一緒になって)でICT活用のルールや使い方を創っていくことが大事である。

改めて、そうだよなぁと思いました。

最後に

今回のプログラムの最後に、こんなことを伝えました。

「あと、10年したら、こんな議論(ICTをどう活用するか?ルールは?)みたいなことってすること無いね。だって、多分当たり前になっているから。でも、まだまだ当たり前になっていない。でも、だからこそ、みんなで創っていくことが大事。今の君たちにしかできない学びや挑戦だね」

まさに、今だからできる学び、今だから作れる学びを一緒にできた気がします。こういう機会づくりに今後も関わりたいなと思ったところです。

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