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探究科学科という歴史の階段を一歩ずつ見ている気がする発表会-探究科学科成果発表会に伺いました。-

昨年12月のこと、、、(すいません書くことが遅れて)
高鍋高校の探究学習アドバイザーをさせてもらっていることもあり、探究科学科成果発表会に伺いました。

2020年から3年めの関わりともなっており、1年生から見ている子はすでに3年生で今月卒業という。他の学校と比べて継続的に関わらせてもらっている場所です。

さて、今年も2年生が個別探究をしていることをポスター発表をする時間でした。最後の追い込みでも少しフォローさせてもらったこともあり、最終どうなったのかとても楽しみにして伺いました。

発表をお伺いして、気づいたことを書いておきます。(気づいたことを中心に僭越ながら全体講評をさせていただきました)

探究って、他のものと、自然とつながる

今回の発表を聞きながら、自分の好き、得意とつながることもあれば、所属している部活動の中での疑問から探究しているものも多々見られました。たまに見受けるもったいないなと思う探究活動の中に「探究しなきゃいけないから探究してみました」というものも稀にあります。もちろん、そこから打ち込める、ものもあるのですが、やはり、

名称を「総合的な探究の時間」に変更し,小・中学校におけ る総合的な学習の時間の取組を基盤とした上で,各教科・科目等の特質に応じた「見 方・考え方」を総合的・統合的に働かせることに加えて,自己の在り方生き方に照ら し,自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら「見方・考え方」を組み合わせて 統合させ,働かせながら,自ら問いを見いだし探究する力を育成するようにした。

高等学校学習指導要領解説(平成30年告示)総合的な探究の時間編から

という学習指導要領の基本的な考え方から考えても、自分から出てくる「問い」を考えることは重要だと思う。そして、そうなると、探究の時間以外ともつながってくるのは必然であること、そうなると、どんどん広がったり深まったりすること、それが大事であると高校生の発表拝見して改めて感じたところでした。

未来につながる力が身につく

主体性や実行力、発信力がこれから必要だということを子どもたちは、理解しているようです。しかし、自然と身につくもの、年を経ると身につくものではありません。その中で、探究の時間も使って、そういう力を身につけていることに気づいてもらえると良いなと思いました。また、身につける機会として、意識して活用してもらえるとより良いなと思ったところです。同じ時間に2度発表をした高校生たち、2度めの発表がやはり良くなっている。良くなった理由は言葉に残しておくことはもちろん、まだまだ課題も見つかったと思うので、それをしっかりと言葉に残しておいてね、と伝えたところでした。

次は1年生の番である。

最後に2年生に、こんな質問をしました。

「探究活動の発表会に至るまでのところで、一番どこが壁だった?」

そうすると、結論、壁と感じたところは非常にバラバラでした。
*余談ですが、その場にいた先生からは、あれ、バラバラなの?中山さん、そう思っていなくて聞いたんでしょ?と言われましたが、別に答えを持っていなかったところでした。ただ、改めて面白い傾向だなと思いはしたので、書いておきます。

その上で、1年生に、これから探究が始まります。その中でいろんな壁があると思うのですが、ぜひ2年生やその上の先輩たちがどのようなことをしてきたかもしっかり参考にしながら、自分の探究をやってね、と伝えました。そして、探究科学科らしい、探究をしていってね、と伝えました。

探究科学科らしさ、とは、個人的に関わっている中で感じるのは、

・テーマは自由である。自由であるがゆえのたのくるしさ(楽しい+苦しい)がある。
・たのくるしさを共感できる先生が隣りにいてくれる。
・隣のその隣には、学校の先生以外の存在(例えば中山もその存在)もある。
・その中で、何ができるか試行し、考え続け、答えに近づく。

そんな環境で育っている探究かなと思ったりします。一人でも多く、探究をポジティブに、「たのくるしんで」くれるとよいなと思うところです。

このあともサポートしていきます。次の新入生は11期生、だった気がする。在校生はもちろん、その子たちも楽しみですね。

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