日航123便墜落事故を考察する「横田基地着陸をDFDRから検証」
横田基地の着陸は妨害された。
圧力がかかった。
このような話があるけど、これは本当なのか。
無線の記録はもちろん残ってないので、検証のしようがないと思うだろうが、本当に妨害や圧力があったのなら、
檜原村や、あきる野市上空の左旋回は意図してやったのだからDFDR図に残っているだろう。
というわけで、事故調発表資料を見てみました。
18時47分頃のDFDR図
確かに操縦輪操作量とペダル操作量を見たら左に向けようとはしています。
まぁ47分0秒付近の操縦輪はほぼ水平ですが。
実はペダル操作量は衝撃があったのち、ほぼ左を踏みっぱなしでした。
なのに機体は向かって右へ動いていた。
これはどういうことかと言うと
ペダル操作が効いていない
風に流されていた
右へ流れていく機体を維持しようとしていた
このように考えられます。
当時の風は南西からの風が吹いていたので、全く矛盾はしないと思います。
18時47分頃のエンジン推力差は
1・2番エンジンが左側で3・4番エンジンが右側ですね。
47分頃のエンジン出力は1.0付近で、左右に大きな差はありません。
当然ですが、大月市上空の旋回時は左右の出力差は明確にありました。
この辺から見たら分かるかと思います。
この事からも横田は意図して回避したというよりは、風に流されてしまった可能性の方が高い。
発達した積乱雲も張り出していたらしく、
「これはだめかもわからんね」
は空を見て、横田を諦めたのではないか・・・という議論もある。
ちなみに、その後のCVRは文字起こしと、実際の音声には大きな違いがあると思われる。
積乱雲は発生前では上昇気流だが、雨が降ると下降気流に変化。
中心部から外側に向かって風(空気)を押し出す。
なので、この点でも機体が今度は左へ針路を変えてしまったのは、部分的に見れば矛盾点がない。
事故調発表2.8.1 天気概況より
埼玉県西部の雷雲は17時頃が最盛期で高さ13,000mにまで発達
17時~18時までの1時間に秩父市では58ミリの大雨を観測
その後衰弱して18時には高さ6,000mに 19時には弱まった
秩父市の雨は18時20分には止み、18~19時までの1時間に群馬、埼玉、長野の各県の一部で降った雨は数ミリ程度の弱いもの
これを見ると、あれ?じゃぁ風はどうなってたの?
と思う。
DFDR図の改変は可能か
ゆうて事故調が発表している資料は、原本ではないですからね。
悪いように考えたら、改変されたものを見せられている・・・その可能性も微レ存かもしれません。
まぁCVRと文字起こし、そして機体DFDR図を合わせて見て、ズレてたりおかしな所は、ざっくり見たレベルではありません。
突っ込みを入れ始めたら、いくらでもケチは入れられます。
「そんなもん、矛盾しないように作ってるに決まってるやろ」って
だったら、事故調の発表した事故原因は何やねん?
あんなお粗末なモンがあるかwww
って思うんですが、皆さんはどう思いますかね?
今回のまとめ
DFDR図を見る限りでは、意図的に横田の着陸を諦めたとは言い切れない事が分かりました。
なんせ、コントロールがまともに出来てないんだから、意図して回避するならもっと分かりやすくエンジンのスロットルに差が出てもおかしくないでしょう。
まぁ、あの部分だけ改変した・・・という可能性もゼロではありませんが。
憶測でアレコレ言うのは違うと思うので
私は「風に流されたんじゃね?」と考察します。
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