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vs北海道コンサドーレ札幌戦を終えて

 こんにちは。
 一昨日8月6日は、明治安田生命J1リーグ第22節北海道コンサドーレ札幌戦が県立カシマサッカースタジアムにて行われました。
 鹿島は中断期間明け最初の試合となり、首位神戸とは勝ち点が11離されている状況もあり負けられない試合となります。
 対する札幌は、中3日での試合となり試合感としては札幌に分がありました。

 この中断期間を上手く活用してこの試合に勝利したのはどちらか。



☆スターティングメンバー

       鈴木優磨  垣田裕暉
  仲間隼斗            樋口雄太
   ディエゴピトゥカ  佐野海舟
 溝口修平  関川郁万  植田直通  須貝英大
          早川友基
 
 両サイドバックが欠場となるなか、起用されたメンバーは大方の予想通りとなり、前回のnoteで書いた植田直通選手の統率力、得点に期待がかかりました。



☆前半

 試合はいきなり動きます。前半開始直後の12秒、見事な連携からJ1リーグ歴代4位となる速さでのゴールを樋口雄太選手が見事に決めきり鹿島が幸先良すぎる先制点を挙げました🔥
 この先制点で試合通じて鹿島が主導権を握りました。初スタメンの両サイドバック2人も果敢に持ち味を発揮し、なかでも須貝選手はタイミングの良い駆け上がり、そして、ピンチや流れの悪い時間帯に絶妙な間を取りチームに落ち着きや流れを分断させる振る舞いをしていました。非常にサッカーIQの高い選手であり、鹿島OBの内田篤人さんを彷彿させるプレーぶりにはとても興味をそそられました。
 
 そして前半15分、鹿島はその須貝選手の攻撃参加により得たコーナーキック、キッカーの樋口選手の蹴ったボールに合わせたのは、私のこの試合の注目選手に挙げた植田選手!鹿島復帰後初のホームでの得点により鹿島が追加点を挙げました🙌
 ようやく見ることができた植田選手のリアルロケットヘッド🚀に思わず『キタァー!!✊』と叫んでいました。笑
 
 2点をリードした鹿島ですが、15分から20分以降のここ数試合の鹿島は急にバタついてしまったり、ちょっとしたミスからピンチを招く事が多々あり、リードしているとはいえど懸念していたところではありましたが、札幌も出鼻をくじかれた事もあり、驚異となる攻撃を喰らうことなく植田選手を中心に後ろはドッシリと構えてくれました👍

 そしてこのまま前半を終え2-0で折り返しました。



☆後半

 両チーム共にメンバー交代はなく後半がスタートしました。
 2-0ではあるものの、相手は圧倒的な攻撃力を誇る札幌という事もあり、次の1点がどちらに入るか。鹿島としては早い時間帯でも追加点をとってこの試合をほぼ確実なものにしたいところです。

 そんななか先に動いたのは鹿島、後半54分、仲間選手に代えて藤井智也選手を投入し、そしてその約10分後の後半63分、垣田選手に代えて松村優太選手を投入しました。
 スピードのある2人を投入し試合を決めに行きます。正直、ここまでの時間帯を通して相手札幌はやはり金子選手不在の影響からか、鹿島ゴールを脅かすほどの攻撃はなく、『70分を2-0で推移すれば鹿島の残りの交代カード含めて勝ち点3は貰ったな』と感じました。

 そんな矢先の後半67分、コーナーキックのチャンスを得た鹿島はキッカーの樋口選手の蹴ったボールに合わせたのは、エース鈴木選手!今シーズン10得点目となるゴールで大きな3点目を獲得しました🙌

 エースのゴールでこの試合を手中に収めた鹿島はですが、点を取りに行かないといけない札幌も当然攻撃のカードをきってきます。残り時間をまず失点しない事を大前提に、後半の79分、関川選手、溝口選手、鈴木選手に代えて昌子源選手、舩橋佑選手、荒木遼太郎選手を投入しました。
 あとはしっかり後ろは守りながらも、追加点を狙いに行く方へ舵を切った鹿島は、途中出場でキャプテンマークを巻いた昌子選手、植田選手を中心に固い守備で最後までゴールを割らせませんでした👏

 ゲームはこのまま試合終了☑️
 鹿島が再開初戦を白星でスタートしました🙌



☆総評

 再開初戦を白星でスタートする事ができた鹿島ですが、この試合の勝因はなんと言っても先制点です。積み上げてきたものが形として現れ、それが得点に繋がったことは残りの時間帯含め選手達に大きな勇気を与え追加点へと繋がっていきました。
 対する札幌はこの失点で試合開始直後からプランは丸崩れとなり、最後まで修正できないまま時間だけが過ぎていってしまいました。

 ただ、厳しい言い方をすれば流れの中での得点はこの先制点のみであり、前半に垣田選手の決定機はあったもののチャンスクリエイトの部分ではデータにも現れている通り札幌を下回っていました。
 今現在鹿島としてはセットプレーに強みがありますが、そこに関してはキッカーの樋口選手の精度の高さ故でもあります。セットプレーは攻撃側が圧倒的に有利であり、得点に繋がるか否かは全てキッカーの精度に委ねられます。であればあるほど、樋口選手が離脱してしまった時に今の鹿島に何ができるのか。
 一昨日の試合では交代で出場した攻撃的選手がスタメンの選手よりも迫力を持ってゴールへ迫るシーンというのはそこまで多くありませんでした。昌子選手の投入で守備はより強度を増しましたが、セットプレーだけで勝てるほどサッカーは甘くありません。
 
 岩政監督は試合後『いろんな配置をしながらシーズンをスタートさせ、シーズン終盤に勝負を懸けられる体制を整えることが一番大きなテーマで、そのタイムリミットはこのくらいのタイミングだと思いますけど、なんとか間に合ったかなと。ギリギリだなと捉えています。』と話していましたが、僕としてはもっと選手を使ってみてその発言をしたのなら分かるのですが、限定された選手しか起用せずこの発言みると、ちょっとこの先ヤバいなという危機感があります。

 上位陣との対戦も残されているだけに、もっといろんな想定をして、いろんなシステムを試して選手起用して…。この試合で一つ挙げるとすると、今シーズン初めてメンバー入りしたクォンスンテ選手。今シーズンGK陣のキャプテンに就任しましたがここまで出場はありませんでした。ベンチ入りを勝ち取ったのは紛れもなく彼自身が日頃の努力から練習の姿勢を評価されてのメンバー入りだと思います。…であるならばスタメンで起用してほしかったです。GKの特性上ベンチ入りしても出場できないのがこのポジションの常。

 そんな事もせず、監督がこういった発言をする事は時期尚早であり、やってやろうと思う選手がいればいいですが、出られていない選手は尚更危機感を覚えてしまうと思います。
 
 ただ、だからと言って負けていいか、引き分けてもいいかと言うとこの鹿島というクラブは勝たなくてはいけないクラブなので、その辺のマネジメントは監督自身かなり難しいと思いますが、あのコメントはしなくてもよかったと思います。
 現に0-3で敗れている札幌にチャンスクリエイトで負けてるんですから、それだけ流れの中での得点が入る匂いが札幌よりもなかったと言う事です。
 これは、新たなスタイルを掲げようとしている鹿島にとって絶対に目を背けてはいけないところです🔥
 
 もっと岩政監督には危機感を持ってほしかったと言うのが私の本音です。

 まだまだやる事は山積みの鹿島ですが、次節は上位名古屋との対戦です。
 リーグ前半戦では、新国立競技場にて勝利しましたが、人は変われど戦い方は変わっていない名古屋に対してアウェイの地で勝利できるのか注目です。


 次節も共に闘いましょう!!


 ここまで読んで頂きありがとうございました😊