真崎 凌|創作用・応募用アカウント

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真崎 凌|創作用・応募用アカウント

創作投稿用、企画応募用アカウント。メインはUtsuLife(https://note.com/blog_utsulife) 短編小説や詩、その他創作したものをこちらから。note公式の企画などへの応募も。

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【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-1

あらすじ 大学に入学して初めての夏休みに、沙羅は同級生のくるみ、花蓮、翔、海斗と共に花蓮のおばあちゃんの家に泊まりに行き、傘花火の伝説をおばあちゃんから聞く。打ち上がった花火がそのまま傘になる不思議な伝説は、女性が男性に告白するために使ったものだという。単なる伝説だと思っていた沙羅は、夢の中で傘花火を手にする。  翌日、海で遊ぶも恋心を秘めた駆け引きが始まる中、夜に花火をすることになったが、沙羅が持っている傘花火は、雨の日でないと伝説は成立しないという。実際に伝説のようになる

    • 猛暑日の通院途中で一句

      • +2

        スタバに涼みに行く途中で一句

        • 炭酸の思い出

          オイラたちの世代は昭和の体育会で炭酸水はおろか、真夏でも水を飲むのは制限されていた。それは水分補給の仕方が判っていなかったがゆえに、水を飲みすぎて動けなくなったり、横っ腹が痛くなったりすることで、パフォーマンスが落ちるから、それを運動部の顧問が嫌ったことなんだろうなと思う。 それが、その頃の世代全体に広まり、我慢させることで強い精神力が付くという幻想の上に成り立っていた気がする。今から考えるとナンセンスな考え方だ。  当時は炭酸水などは無くジュース類しか無かったため、当然

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        【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-1

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          創作大賞2024(第3回)の感想を募集しております

          創作大賞2024(第3回)に応募した「傘花火」の感想を募集しております。 <(_ _)> ストーリー、キャラ設定、それぞれのChapterについて 思いのままに記載いただいて結構です。 特に、 ・ファンタジーなので、ワクワク感があるストーリーだったか、否か?とか ・キャラがもう少し濃くても良いのでは?とか ・Chapterはもう少し短くした方が良いんじゃない?とか などなど、募集しております<(_ _)> お気軽にお寄せください(^▽^)/ 皆さんからのフィードバック

          創作大賞2024(第3回)の感想を募集しております

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-14 エピローグ

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 エピローグ「沙羅・・・ねぇ沙羅・・・。」 翔が優しく声をかける。 「ん?」 「朝だよ。」 「そっか、私、夢見てたのか。」 「どんな夢見てたの?」 相変わらず優しい声で、翔が声をかける。 「んー!内緒!」 「んー、が長い!」 翔が優しい声でツッコんだ後に続けた。 「そういえば海斗のところ、生まれたって?」 「うん、LINE来てた。くるみがお母さんなんて信じられない。」 「そっか、何

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-14 エピローグ

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-13

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 道先案内 翔は蛍に惹かれていた。何故だかわからないが「惹かれる」が正解だった。蛍が見えなくなる危機感が、黙って見ていることを許さなかった。  海斗の声は聞こえていたが、遠く霞むように消え入り、次第に届かなくなった。 (蛍にしては大きいな)  翔はいつしか走っていた。ゆっくり明滅するので、消えた時に死角に方向転換されたら完全に見失うと思い、なるべく近くにいたかった・・・。 (付いて行かないと一生後悔

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-13

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-12

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 夏の夜に咲く 導火線を走る火は、思ったより緩慢だった。いや、あまりのことに、そう感じただけかもしれない。  雨の中でも大丈夫と、おばあちゃんが言ったとおり、導火線を走ってる火が傘の柄に達した。 「ん、何も起きないぞ」 海斗が近寄ろうとした途端、思い出したかのように甲高い「ヒュー!」という音と共に、一筋の光が天高く昇って行った。あの大きさからは想像もできないほどに高く。 「マジか!」  全員が驚い

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-12

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-11

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 点火(もう梅雨が明けたのかな?) そう思って、沙羅はハッとした。 (あの花火、雨の時って・・・・梅雨が明けたら意味はないのかな。それにしたって雨の時って。そんな都合よく雨の時に花火なんてできないし、伝説なんて現実にならないよね。やっちゃおうかな。)  夢かうつつか未だにわからないまま、沙羅は傘花火を持って行くことにした。  日が落ちれば暗くなるのは早い。明るすぎない程度の間隔に街灯が立っていて、

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-11

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-10

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 バッカ(バカ)じゃないの?不意に聞き慣れた声が聞こえた。砂浜は足音を隠すようだ。  「今度は負けないからな!」  「ハッハッハッ!何度でも挑みたまえ!」  「勝てないんじゃない?めっちゃ早いもん!」  皆が戻ってきたようだ。どうやら何か競争して海斗がくるみに負けたようだった。 翔と沙羅が急いでそっぽを向いたせいか、微妙な空気を醸し出していた。 「あー、ずるい!二人だけなんか食べてる!ねー、な

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-10

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-9

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 気になる 沙羅は小さい頃から、日焼けをすると火傷のようになってしまう。こまめに日焼け止めを塗り、ファンデーションを直していたが、花蓮とくるみは面倒になってきて、終いには直しもせずにそのまま遊んでいた。  あまりにも暑かったので、途中で沙羅は1人でテントに戻ってきた。  「肌白くてきれいですね~!」  変な男が付きまとってきた。沙羅は無言でテントに向かって歩き続けた。  「どこからきたんですか?友

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-9

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-8

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 夏の日差しと恋模様「沙羅!もう、沙羅ったら!」 「ん・・・・」 「もう!そろそろ起きよーよ!海いこーよー!」 くるみに起こされたが状況が判らない。確か駄菓子屋にいたような・・・・。寝起きで朦朧としていて、さしずめ夢うつつだった。 「駄菓子屋・・・・」 「は?寝ぼけてんの?ウケるんだけど!」 くるみがツッコんで、やっと沙羅の意識がはっきりしてきた。確かに外へ涼みに出かけたはずだったが、布団で寝

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-8

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-7

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 蛍のいざない(後編) 駄菓子屋さんだと気が付いて驚いた。確かおばあちゃん家を一歩出ただけだった気が・・・。 「いらっしゃい。おや、この辺じゃ見ない顔だねぇ。どこから来たんじゃ?」  優しそうな声と共に、これまた優しそうなおばあちゃんが出てきた。歳は花蓮のおばあちゃんと同じぐらいだろうか? 「と、東京から来ました」  突然のことで、どもってしまった。ここでもコミュ障を発揮している。 「おやまぁ、

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-7

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-6

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 蛍のいざない(前編) 男性陣は食べ過ぎて動けなくなっていた。くるみが風呂を促したが、ダラダラとして動かない。しかたなく、女性陣が先にお風呂に入ることにした。  大人4人がゆったりできる家族風呂で、しかも温泉だった。この地域は温泉がいたるところで湧くほど湯量が豊富な温泉地で、各家庭でも引くことができる。観光で賄えているせいか温泉の料金は無料だった。こんな土地なら住みたいと沙羅がうらやむほど、良い温泉がい

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-6

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-5

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 尊い 夕飯は海斗と翔が買い出しに行って、その間に女子が台所を使わせてもらうことにした。おじいさんと民宿を考えていただけあって、広くて使いやすいキッチンだった。自分たちの分だけ作るのはもったいないということで、おばあちゃんにも振る舞うことにした。  男子二人は氷や飲み物など、重いものを買い出しに港方面に行く。ついでにおばあちゃんの馴染みの漁協の組合長に、魚を分けてもらう予定だ。暑いのに重い荷物でも運び、

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-5

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-4

          ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 舞い降りる伝説 「や~っと着いた!」  車を降りるなり海斗は伸びしながら思わず言った。休憩を取りながら、のんびり車を運転したとはいえ、流石に疲れたようだ。  「や~が長いわ!」  海斗とくるみの夫婦漫才は続いていた。  花蓮のおばあちゃんの家は田舎でも目立つ大きな家だった。認知症などもなく特に困っていないので、ここに1人で住んでいるという。おん歳88歳。いつもニコニコしていて温和そうな、どこにで

          【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-4