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「そのままの自分を認めたら今すぐ幸せになれるけど、まだ誰かになりたいの?」

大学生の頃ハマって、僕の青春、いや半生をメチャクチャにしてくれた芥川賞作家・花村萬月さんのエッセイを数年ぶりに読み返して、彼の自由奔放さにあらためて呆れながらニヤニヤ楽しませてもらったのだけれど。

花村は小説でもエッセイでも一貫して「恥を知れ」「身の程を知れ」「自分なんてその他大勢だとわきまえろ」と言う。

自分に対して客観性をもてよ。私なんか十代の中頃にはすでに<自分が思っているほどには他人は俺のことなど気にしてはいない>ということに気づいてしまい、失語症にかかっていたがなあ。

と言うように、自分を王様であると錯覚する若者の特権をとっとと捨てて、凡人であることを認めなさいと。

かたや、心理カウンセラーの心屋仁之助さんは「あなたは何もしなくても価値がある」「あなたはすでに素晴らしい」と言う。え、どっちなのよ?オレってスゴイの?スゴクないの?

ちょっと考えてみれば、心屋の光の言葉と花村の陰の言葉は表裏一体だということがわかるのだけれど、そこをじっくり落ちついて考えてもらうためにもこれ以降は有料とする。倍額で月刊マガジンが購読できるのでそちらもオススメです。

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