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自然界の抗うつ薬


うつ病は、世界中で数多くの人々が苦しむ精神疾患の一つですが、多くの場合、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の不均衡が原因とされています。近年の研究では、マグネシウムの不足もうつ病に関連していることが示唆されています。

体内には欠かせないミネラル

マグネシウムは、300以上の酵素反応に関与し、神経系の正常な機能維持に不可欠なミネラルです。特に、神経伝達物質の合成と放出、神経細胞の興奮性の調節に重要な役割を果たしています。これらの機能は、気分や感情の安定に直接影響を及ぼし、うつ病の予防と治療においてマグネシウムが重要であることを示しています。

マグネシウム(多く含む食品)

マグネシウムを多く含む食品


マグネシウムは、豆類や藻類、種実類、魚介類などに多く含まれています。特に以下の食品などがマグネシウムを豊富に含んでいます。

かぼちゃの種(いり): 100gあたり530mgのマグネシウムが含まれており、大さじ2杯(約20g)で106mgのマグネシウムを摂取できます。

あおさ(素干し): 非常に高いマグネシウム含有量を誇り、100gあたり3200mgも含まれています。1回分(約5g)で160mgのマグネシウムがあります。

いり大豆: 100gあたり240mgのマグネシウムが含まれています。

木綿豆腐: 半丁(約150g)で195mgのマグネシウムを摂取できます。

がんもどき: 1個(約100g)で98mgのマグネシウムが含まれています。

するめ: 1枚で187mgのマグネシウムを含んでいます。

なまこ: 1本(実質160g)で256mgのマグネシウムがあります。

成人男性の推奨摂取量は1日あたり340mg、成人女性は270mgとされています。マグネシウムは尿や汗として体外に排出されやすいため、適切な量を日々の食事から摂取することが大切です。
これらの食品をバランスよく摂ることで、マグネシウムの摂取を助けることができます。

マグネシウム不足とうつ病

マグネシウム不足は、ストレスが原因で起こることがあります。ストレスを感じると、体はマグネシウムを消耗し、その結果、神経系の機能が低下します。これにより、うつ病のリスクが高まると考えられています。また、食生活の変化やアルコールの過剰摂取、一部の薬剤の使用などもマグネシウム不足を引き起こす可能性があります。

ですから、マグネシウムを含む食品を積極的に摂取することで、うつ状態の改善が期待できるとされています。それでもうつ状態が続くのであれば医療機関の受診をお勧めします。


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