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#51 自信の取り戻し方/泖

【往復書簡 #51 のやりとり】
月曜日:及川恵子〈少しの甘いものと、愛すべき友人〉
水曜日:泖〈都合良く奪う〉
金曜日:くろさわかな

都合良く奪う


自信をなくしているとき、自分との戦いが始まりますよね。
この戦いって定期的に必要なものだと思ってます。とてもつらい時間だけれど。

根拠のない自信を持つことは本当に大事だとは思うのですが、突き進むうちに壁にぶち当たったり、思わぬところで転んだりしてグラグラ揺れて折れそうになります。

そんなとき、わたしは人の言葉を素直に聴けなくなっていることもあるんです。
自分を守るので精一杯になっているのかもしれません。

人に会うことさえ億劫で。
ポジティブな言葉をかけてくれる人にも警戒心が働いて。

こうなると、なんだか「GAGLE」を聴きたくなります。
そうです、あのGAGLE です。
仙台、宮城といえば、GAGLE です。


かなり分厚い殻に閉じこもってるはずなのに、GAGLEの音楽はスッと心に馴染みます。
いつのまにか、あのゴチャゴチャした気持ちはどこへやら、という感じになるんです。
そんで、「よっしゃー、いくぜー」みたいにドシドシと目標に向かって前進したくなる。
「あれ? わたし何してたんだろう」って正気に戻れる気がします。


自信を取り戻したいとき、特にわたしが聴くのがこちら。

まず、「雪ノ革命」。
もはや宮城県の県歌にしてもいいのでは。
仙台市民だけじゃなくて、県民の心に火を灯す曲だと思ってます。

まだ遊び足りないんだここで
ここにこれだけかけてきたんだ
ダメ元で
だから俺らは事は進めるよ 他でないココで
FRIENDS と共にその元で
まずはこの音で 凝らしてくぞ趣向
たとえダメでもまた出す ある裏の手
固い掟越えて広げていくテーマ
この北の地から発信するレーダー
TAKE DOWN 奪うため出向く各地に
そこで吸収し セーブする このデータ
地道に見つける道
狙い通り上げてく クオリティのメーター

アアアーア ゲローンスタァ
アアアーア ユドーンスタっ
アアアーア ゲローンスタァ
アアアーア ユドーンスタっ

つい一緒に歌っちゃう。
ライブでこの曲がかかると、観客たちはみんなで「おわーーー!」って盛り上がります。
で、大合唱。
あの一体感はすばらしい。
「みんな、でかいものに媚びるな」ってとこも好き。

これを聴くと、「あぁ〜宮城県民でよかった。ずっと東北には住んでいたい」と思えます。



「屍を越えて」もよく聴きます。

あなたが残した歴史
生きている間には気づかないかも でも
こうして築いてるんだ 暮らしは活気づいていくんだ
皆 あなたの生き方 模倣しようと方々に
手を尽くし 道路つける模様
きっと良い方 導かれていく
然り 尻敷かれ 霧に紛れる 生き方模索す
ただ一言「頑張れ」と行く先託した あんたに感謝
次の世代へ 体と引き換え機会与えた あんたに感謝
今 屍を越えていく 今までを越えて
遠く飛び越えて放電 oh yeah yo
oh yeah yo
今までを越えていく 屍を越えて
遠く飛び越えてこーぜ oh yeah yo
oh yeah yo

わたしがしてきたことを「歴史」って言ってくれてる。
歴史って言われると、自分がやってきたことが確かに何かしらの栄養になっているような気がしてくる。

ウジウジしてないで、さっさと放電せねば。

わたしはGAGLEに感謝。


最近の「I Feel, I Will」もよく聴くようになりました。

東北大震災から10年目に出された曲です。
阪神淡路大震災をも包み込んでます。優しい。

挫けずに生きてく 静かに向き合い
したたかにやって来る難題
耐え抜くためのヒント 
いつでも提供できるようにと
肌身離さず持ってる原動力
やらなくていいのにを やっぱやらなきゃ
生み出すことがもう少し俺にできるのなら 
生きてる時間を謳歌し つぶさに記録 
生涯をかけ この声を残す


震災を経て、限られた時間の中で自分は何をしていくのか、より自問自答を繰り返すようになりました。
ものづくりをする者としては、もっともっと生み出して、わたしも作品で日々を記録していきたい。
それが何か、誰かの役に立つことを願って。


と、まあこんな感じで、GAGLEの言葉をそのまま都合良く奪って自分のエンジンにしています。

セクシーゾーンを好きになってからは「ぎゅっと」という曲で自己肯定感を高めていますが、やはり情熱に薪をくべて実際に行動を起こすまでにはGAGLEが必要です。

あとは友だちとくだらない話でゲラゲラ笑えば大丈夫。

さ、放電するか。


追伸。
明日から4連休。
オリンピックやら、緊急事態宣言やら、時短やら、物申したいことはたくさんありますが、休日は謳歌したいもんですね。

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