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相手が知らない力を使って勝つのは「頭脳戦」と言えるのか?~映画『劇場版ACMA:GAME 最後の鍵』~

あらかじめ言っておきますと、私、ドラマは観ていません。
なのになぜ観ようと思ったのかと言えば、番宣映像で「なんかでっかい怪獣みたいなのが、街の中をのし歩いているシーンを観た」ためです。
なんかそういう怪獣映画っぽいシーンがあると、とりあえず観てみようかなって思ってしまうんですよね。
これはもう、怪獣好きの身にかけられた呪いみたいなものです。

……で、『ACMA:GAME』の話ですが。
悪魔の鍵を99本集めるために、鍵の持ち主たちがさまざまなゲームで頭脳戦を繰り広げる、てことみたいです。
なるほど、デスゲーム系みたいなものですね。

ちょっとそこにプラスの要素として、プレイヤーひとりひとりが持つ「悪魔の力」、特殊能力を使って戦える、という部分が特色のようです。
なんですが……この「悪魔の力」のせいで、ゲームが純粋な「頭脳戦」と言えなくなってしまっていないか?と。

相手がどんな力を持っているのか知らないと、対応のしようがないじゃないですか。
オープニングのあたりで「ピアニストとの対決」があったんですが、その勝利方法が「鍵盤のひとつに能力を仕込んでおいて、その鍵盤に触れさせることで相手になんでも言うことを聞かせる」って……。
それ、もうゲームの内容、関係ないよね?

「どうやってその鍵盤に触れさせるか」って部分が、一応頭脳戦らしさと言えば頭脳戦らしいのか?とは言えますが。

でも「一度負けたけど、時間を巻き戻して逆転勝ちする」となると、「もう、なんでもアリじゃん……」ってビックリしてしまいましたよ。
対策のしようがないじゃない。
まあ、「悪魔の力」だからね、多少卑怯でも当然かもしれませんね。

とまあ、頭脳戦を期待するとちょっと微妙でした。
ラストの展開も、正直「ええ……それでいいのかよ……」と、個人的にはドン引き。

そもそも作品のファンでもない人間が観たわけですし、キャラに対する思い入れなんかもゼロなので、その辺は勘弁していただきたいです。

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