加山竜司
『キン肉マン』再アニメ化を記念して、コミックス全巻のレビューをします。
フリーライターとしての、マンガ関係の仕事の報告です。
わりと新しめのマンガの感想・レビューを書きます。
「漫画と落語」をテーマにした記事のまとめです。
自己紹介ライターの加山竜司です。 雑誌やwebサイトなどの様々な媒体で、漫画をはじめとするエンターテインメント系の記事を書いています。「週刊文春エンタ+」(文藝春秋)や「このマンガがすごい!」(宝島社)のオトコ編(2011〜2023)など、漫画家へのインタビューを数多く担当してきました。 おもな編著作としては『「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと』(文藝春秋)などがあります。 また、文藝春秋のオピニオン誌『論点100』にも寄稿しています
第17巻データ・アナリティクス作品の入れ替え少ないもイメージ刷新が図られた時期 第17巻収録話は、26号(6月13日付)から36号(8月22日付)までの合計11本である。この期間に「少年ジャンプ」に掲載された漫画作品は毎週16本。掲載されたのは18作品であり、この数字は『キン肉マン』第1巻から第17巻までのあいだでは最少だ。「少年ジャンプ」にしては珍しく入れ替わりの少ない時期と言えよう。 とはいえ、29号では『キャプテン翼』(高橋陽一)が第二章の最終話「ロベルトの置き手紙
第16巻データ・アナリティクスTVアニメ、ついに放映開始!! 1983年4月3日から、日本テレビ系列でついに『キン肉マン』のアニメが放映開始する。放映時間は毎週日曜日の朝10時からの30分番組である。 17号の巻頭では「速報おまたせしました!! TVアニメ 「キン肉マン」スペシャル」と題する特集記事を組んでおり、表紙も『キン肉マン』だった。 17号の発売日は4月11日付だが、表紙では「TVアニメ放映目前!」とあるとおり、表示より2週間以上は前に発行されていることが理解でき
第15巻データ・アナリティクスアニメ化直前の超多忙期 第15巻収録話は、まさにアニメ放映直前の状況。本誌での週刊連載、「フレッシュジャンプ」での『闘将!!拉麺男』の隔月連載(この年の10月号からは月刊化)、アニメの監修、さらにこの時期には愛読者賞が重なり、作者は多忙を極めていた時期である。 こうした殺人的スケジュールのなか、アニメ化に向けて本誌での掲載順は上位に押し上がっていき、13号と14号では2色カラーもこなしている。 第15巻収録話の連載期間の出来事 1973年
10月10日発売の雑誌「週刊文春エンタ+」(文藝春秋)でいろいろと記事を担当しました。 【インタビュー】 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』声優・能登麻美子さん 『機動戦士ガンダムSEED』福田己津央さん(監督)、吉野弘幸さん(脚本)、小形尚弘さん(エグゼクティブ・プロデューサー) 『悪魔くん』梶裕貴さん✕古川登志夫さん 原色美女図鑑:渡邉美穂さん(元日向坂46、女優) 声優:後藤邑子さん 【レビュー記事】 「週刊文春エンタマンガ賞!」2023上半期の原稿およびレビュアーを
雑誌「週刊文春」(文藝春秋)10月12日号、「新・家の履歴書」コーナーで、声優の後藤邑子さんの取材記事を担当しました。 家の履歴書は、1994年から続く連載企画記事です。 これまで住んできた「家」にフォーカスした取材は、普段とは焦点の当て方が違って、自分としてもとても勉強になりました。 よかったらご一読ください。
「文春オンライン」(文藝春秋)に松本零士先生の「戦場まんがシリーズ」の『音速雷撃隊』についての解説文を書きました。 作品が発表された当時の時代背景などを絡めて、そこに込めた(であろう)作者の意図に思いを馳せます。 マンガ本編は32ページの読み切り作品です。こちらのリンク先からはマンガ本編も読めます。終戦の日を控えたこの時期にお読みいただけますと幸いです。
第14巻データ・アナリティクス アニメ放映を目前にして人気が低迷? 第14巻収録話は41号(発行日は9月27日)から52号(発行日は12月13日・20日合併)までに掲載されたものである。1983年4月3日のアニメ放映開始まで半年を切った期間であり、さすがにこの時点では、内々ではアニメ化の話が具体的に動いていたものと思われる。 しかし、作者のゆでたまごの実感としては、この時期の『キン肉マン』は人気が下降気味であったという。貴重な証言なので、少し長くなるが、以下に引用させてもら
オススメのマンガを、ゆる〜く紹介していく「ゆる漫画レビュー」。 第8回は『1978年のまんが虫』(細野不二彦)。 細野不二彦さんといえば、オールドファンには『Gu-Guガンモ』や『さすがの猿飛』が有名ですね。その後も『ギャラリーフェイク』や『電波の城』など、つねに第一線で活躍し続ける大ベテラン作家です。 その細野不二彦さんがデビュー当時を振り返る、ご自身初となる自伝的な作品が、この『1978年のまんが虫』です。 舞台は、日本にSFブームが到来した1978年。 主人公の細
雑誌「BRUTUS」(マガジンハウス)から取材をされました。 掲載号は「No.990」8月15日号(8月1日発売)で、特集は「だからゴルフが好きなんだ。」 その1コーナーとして、ゴルフ雑誌「週刊ゴルフダイジェスト」(ゴルフダイジェスト社)の編集者・笠原さんと対談し、ゴルフマンガについて話しました。 記事のタイトルは「漫画で巡る18ホール。」 1ラウンド18ホールということで、18作品をピックアップしました。ゴルフマンガもかなり多いですね。誌面で取り上げた作品以外にも、まだま
「文藝春秋 電子版」(文藝春秋)での連載記事「ヤンキー漫画と日本人」の最終回(第4回目)が公開されました。 これまでヤンキー漫画の歴史を紐解いてきましたが、では『東京卍リベンジャーズ』は何が新しかったのか、既存のヤンキー漫画とはどこが違ったのか。この第4回目では、令和の『東京卍リベンジャーズ』ブームは、何を可視化したのかを考察していきます。 なお、過去の記事はこちらです。
「モーニング」(講談社)7月27日号の巻頭記事「“赤本”編集部に潜入取材!」の取材・執筆をしました。 “赤本”というのは、大学受験の過去問題集「大学入試シリーズ」(教学社)のことです。大学受験の際に、一度は見かけたことがある人も多いのでは? その“赤本”がつくられる過程を教学社様の編集者にお伺いしました。 この特集は『ガクサン』(佐原実波)の関連企画です。 『ガクサン』は学習参考書の編集部を舞台とした「お仕事マンガ」で、以前は「モーニング」に掲載されていました。現在は「コミ
オススメのマンガを、ゆる〜く紹介していく「ゆる漫画レビュー」。 第7回は『東東京区区』(かつしかけいた)。 タイトルは「ひがし・とうきょう・まちまち」と読みます。その名のとおり、東京の東部が作品の舞台となります。 作者のかつしかけいたさんは葛飾出身で、2021年4月からは「かつしかFM」のラジオ番組「ヨルスタ!」でMCを担当されています。 この第1巻に出てくるのは、葛飾区、墨田区、江戸川区、江東区、荒川区……と、一般的に「下町」と呼ばれる地域が多いですね。ご自身のルーツや生
『絵と言葉の記録 ヤスダスズヒト Creator's Book 漫画・イラストレーション・インタビュー・対談集』(講談社)にて、ヤスダスズヒト先生にインタビューしました。 漫画家としてのパートと、イラストレーターとしてのパートに分けてお話を聞きました。 現在は「月刊少年シリウス」(講談社)で『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』と『ブーツレグ』を並行して連載をしており、漫画家としての活動のほうが比重が大きいようですが、『デュラララ!!』(成田良悟)や『ダンジョンに出会いを
オススメのマンガを、ゆる〜く紹介していく「ゆる漫画レビュー」。 第○回目は、『スカベンジャーズアナザースカイ』を取り上げます。 作者は『狩猟のユメカ』の古部亮さんで、この方は「第一種猟銃免許」を所持されているそうですね。銃に対するこだわりは相当なもので、本作でもド迫力のガン・アクションが楽しめます。 主人公の少女・トトは、謎の研究施設“停留所”を拠点に活動する“収集隊”です。 収集隊は停留所からBPと呼ばれる別次元の異界へと送られ、限られた時間内に幽霊を撃破し、戦利品を手
第13巻データ・アナリティクス 掲載順は「真ん中より前」を維持 「少年ジャンプ」は31号から新連載攻勢を開始する。31号は『やぶれかぶれ』(本宮ひろ志)、32号は『野武がゆく』(門馬もとき)、33号は『ジュン』(森下ひろみ)、34号は『翔と大地』(高橋よしひろ)。そして35号からは、19号を最後に休載していた『ストップ!!ひばりくん!』(江口寿史)の連載が再開される。 この新連載ラッシュの最中(34号、35号)を機に、掲載順が「前半」から「中盤」くらいに転じるが、基本的には