野村克也監督の言葉を知って思い出したこと
夫の考え方は斬新だ。
こてこての関西人。わたしは生粋の関東人。(東京生まれではない)
出身地は関係ないと思うが、ときおり「へえ!」と思うことがある。
長男が転職を考えているという。
それを聞いて夫は
「新卒で入社した会社に二十年も三十年も働くなんて、おかしな世界やで。同じ会社で75才まで働いてみ?おもろないで。別の世界を二つ三つ経験するっちゅうのはええこっちゃ。楽しいやろな」
自分は、現在勤続35年。自嘲気味とも取れるが、長男のことを心から応援している言葉だと思う。
東京五輪・パラリンピック前会長の辞任騒動の際は、静かに怒っていた。
「83才が84才に譲るってことは、まだ権力を譲らないってことや。今まで
どんだけの数の若い芽を、才能を、可能性をつぶしてきたんやろな」
自分は会社では経営側の立場だが、昔から出世などにほんとに興味がない。その代わり、自分が関わった若い人が成長していく姿を、とても喜んでいる。
「お金を残すのは三流。名を残すのは二流。人を残すのが一流。」
楽天イーグルスの野村克也監督の言葉だ。
この言葉を知ったとき夫の言葉と重なった。
「夫よ、やるじゃん!」と背中をたたきたくなった。
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