エスペラント検定一級を受けました

 2023年10月21日、第110回日本エスペラント大会に合わせて実施された、新基準によるエスペラント検定一級を受検したので、以下にその概要を書きます。受検を検討している方の助けになれば幸いです。

エスペラント検定一般
試験室で受付した時にもらった受験番号を書く欄が表紙にあるので、書き忘れない!普通の検定試験と違うのは、「問題用紙と解答用紙が同じ」ということ。だから帰る時に問題をもらえない。以下は思い出して書きます。あと受験票はその場で書く。でもなぜか回収されなかったし、試験中チェックされた感じもなかった。まずくないか?

第一問 一般問題
Akademio de Esperantoの決議文を読み、いくつかの問いに答える。今回はŭという文字の使用法に関してだった。テーマは「ŭは事実上aŭとかeŭとかでしか使わないけど、他の場所で使いたい時はどうする?」みたいな感じ。(1)は前半部分を日本語に翻訳せよ、(2)は後半部分で示されているdos and don'tsを自分で考えた具体例を用いて説明してください、という問題だった。

第二問 和文エス訳
2002年にかかれたユーロ導入に関する五六百字の文章をエスペラントに訳す。「ユーロ導入してヨーロッパは統一とはいかない、すべての国の言語が公用語になっているので言語戦争が起きている」という話だった。A4 1ページの半分本文、半分解答欄。

第三問 文法問題
基本的な文法事象をきちんと説明できるかを問う問題。例えば-usには丁寧な依頼を表現する機能もあるとか、sed, kvankam, malgraŭは用法がどう違うかとか。全五問でもちろん全て記述。

第四問 小論文
四つのテーマから一つ選んでエスペラントで論述する。抽象的なテーマだと思ったら、もう少しテーマを絞って記述してもいい。私は「エスペラントの普及」を選んだ。他は覚えていません、ごめんなさい。ちなみにこれだけは問題文もエスペラント。

スピーキング
筆記試験が終わり次第受検番号順にスピーキングの部屋に入る。筆記が早く終わった人はそのまますぐにスピーキングを受けられる。二級のときはzoomで受けさせられたが、今回は対面だった。ただ、部屋に置かれたモニターが不定期に音を出すので、あまり心地良くなかった。試験官の人に「mallaŭtigiしてください」と言っても「私のpovoを越えている」と言われてしまった。試験の内容は「あなたは海外の大会に来ていて、海外のエスペランチストに会いました。自己紹介と簡単なフリートークをしてください」みたいな感じ。試験官がその海外のエスペランチスト役で、僕の話が終わったら色々質問された。英検とかゲーテとかである「テーマに沿ってスピーチしてください」タイプの試験は、昔はあったが新基準でなくなったみたい。

以上です。質問がありましたらコメントにてお知らせください。読んでいただきありがとうございました。

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