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【投資BOOKS】新プライベートバンキング(日本証券アナリスト協会編)

待望の新しいプライベートバンキングのテキストが発刊された。

3分冊で、合計1万円もする。
電子版は、まだないようだ。

目次は公開されていて、

第一分冊:職業倫理、顧客管理、金融資産運用
第二分冊:不動産の運用と継承
第三分冊:事業継承

通常の金融資産への投資なら第一分冊で充分だ。

プライベートバンカー向けの内容だとしても、
サービスを受ける立場と、
家族に貢献する立場から、
参考になる内容だと思う。

孫子曰く
「敵を知り、己を知れば、百戦あやうからず」だ。

第一分冊には、読んでみたい内容がたくさんある。

・プライベートバンカーに求められる傾聴力
・ファミリーオフィス
・ファミリーバランスシートの作成
・リタイヤアメントプランニング
・顧客への運用アドバイス
・現代ポートフォリオ理論  など

中身を確認したいが、近くの書店にはないようだ。
東京の書店には、お店に在庫があったが。。。

新テキストに基づくプライマリーPB試験は、2023年4月10日より開始のようだ。

資格には興味はないけれど、
3冊分のエッセンスだけでも知識武装すれば、
一生役立つハズ。

この手の本の初版は、誤字脱字が多いと思うので、
あせらず書店で確認してから、買うかどうか決めようと思う。


これまで、ウェルス・マネジメント系では、
海外の本を何冊か読んだことがある。
ただ、詳しくは書かれていなかった。


これまで読んだ中では、

Kindle Unlimitedで、1冊だけ、個人のご経験を電子書籍化したような以下の本は参考になった。

プライベートバンキングでの15年間の経験を元に、プライベートバンキングビジネスに関して、熱く語られている。

ご自身の実務経験をこれほどまで、
体系的に網羅的に書かれるのはスゴイと思う。

2013年発行の電子書籍だが、
プライベートバンキングビジネスに不満を持ちながら、今後に期待しているスタンスがいい。

1点、新しく知った用語で、

資産運営

を定義されていた。

資産に対する包括的・長期的なアプローチ。
資産運営は、金融資産だけでなく、事業や不動産を含む資産全体を視野に入れ、家族や次世代を含む長期的な視点で資産を管理する。

事業や不動産は、運用というより、運営に近いのは感覚的にわかる。
富裕層は金融資産より、事業や不動産に重きを置くことが多いという、長年の実務経験から、使用されたのだろう。

IT屋からすると、
システム運営というのは、使わない。
プロジェクト運営は使う。
感覚的に腹に落ちた。

著者の谷 淳也さんの経歴をググってみると、
すばらしかった。

リタイヤ(?)して、この本を書かれ、その後、社会貢献活動をされている。

1981年 東京大学法学部卒
1981-1995年 東京銀行(国内支店、国際投資部、New York)
1995-2005年 Citigroup(Treasury/Financial Engineering、Private Bank 東京)
2005-2008年 UBS(Wealth Management 東京)
2008-2013年 Credit Suisse(Private Banking 東京)
2013年- 各種社会活動(障害者就労支援、医療法人運営、学校法人経営、地方活性化プロジェクト・まちづくり会社経営、地球環境関連活動等)

自分は、経験した仕事を、こんなに体系的に書けるだろうか?

・システムエンジニアリング
・プロジェクトマネジメント

今後、このプライベートバンキングとミックスさせた書籍をライフワークとして描いて見たいと思った。

逆に、プライベートバンカーになる方は、

このようなご自身の考え方をまとめた著作を
名刺代わりにするのはどうだろうか?

もし自分がお願いするなら、
是非、谷 淳也さんのような方に、
ご支援いただきたいと思うから。


【今日のひとこと】


教育に飽和点はない。

(米国IBM社の創業以来の教育に対する基本理念)


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