松元亮太 / Quollio Technologies

Enterprise Data Intelligenceを提供するQuollio Te…

松元亮太 / Quollio Technologies

Enterprise Data Intelligenceを提供するQuollio Technologiesの創業者&CEOです。コンタクトはTwitterまで是非お願いします → https://twitter.com/rytmw

最近の記事

メタデータを軸にしたデータ&AI時代の新しい中核業務と、従来型データカタログの変貌

はじめに全ての企業がテクノロジーカンパニー化すると言われて10年が経った。2024年現在、LLMを軸にしたAIの台頭により、そういう意味では今後全ての企業がAIカンパニー化しそうな勢いだ。日本企業でも多かれ少なかれ従来のテクノロジーを刷新し、AIを取り入れようと歩みを進めており、それを陰から支えるデータ管理の重要性に光が差している。ERP移行も、データサイエンスも、LLMのRAGも、言わずもがな、企業はデータから戦略的に考えなければ失敗するからである。 Quollio T

    • 外野に惑わされない、Data Intelligenceの投資対効果の考え方

      はじめにData Intelligenceプロジェクト(=データカタログ導入)というのは、「ROIが見えづらいプロジェクト」として有名です。なぜなら、普段発生している定型業務がないため業務コスト削減アプローチ(70%削減とか)で測れず、他方でマーケティングツールのように既存レベニュー施策のKPI寄与率(ROASとかARPU向上とか)で直接測ることも難しい。 実際に、多くの企業で「どうROIを図るかが分からない」と担当者の方々から声をいただきます。では、Data Intelli

      • 失敗しないData Intelligenceプロジェクト体制の考え方

        はじめに歴史的にデータカタログの導入プロジェクトの多くが失敗してきており、一方で、昨今の企業環境では全社的なメタデータ管理とデータガバナンスを確立し、エンタープライズ・データインテリジェンスを実現することが益々重要性を高めています。かつての失敗の多くがプロジェクト体制の未確立や運用組織変革の失敗によるものだとされていますが、今後複雑性を増す大企業組織においてこの問いにどう対応していくべきでしょうか。本ブログでは、データインテリジェンス成功のためにプロジェクト体制と組織変革をど

        • データインテリジェンスの動向を呟く

          冒頭2023年現在、Generative AIの台頭により”Data is new oil.”という言葉の重みが日に日に増してきている。そんな中、企業向けデータマネジメントを担うツールであった”データカタログ”にも転機が訪れている。ここ数年の欧米動向を見ていると、旧来データカタログと自身を呼んでいた海外ベンダーが、Active Metadata PlatformやData Intelligence Platformへと自身を再定義するに至っている。以前の記事では、前者について

        メタデータを軸にしたデータ&AI時代の新しい中核業務と、従来型データカタログの変貌

          此れまでの組織と此れから

          今まで、組織に関する内容を書いてこなかったので、今回の調達をいい機会に筆を取ることにしました。まだまだDay One、”We’re just getting started”な状態ですが、ご贔屓くださるお客様も少しずつ増え、組織も少しずつ拡張していかねばという段階になってきているので、これからのQuollioの組織について、私の起源やアイデンティティ的な部分についても触れながら、本日は記載したいと思います。 データの可能性に魅せられて 私は、Quollio創業の前はKPM

          此れまでの組織と此れから

          アクティブメタデータの所感。日本での普及を想う

          冒頭2022年現在、データ界隈で良く聞く概念の一つに、Active Metadataがある。最も、日本では未だ広く浸透していない概念ではあるが、北米ではData MeshやData Fablic、Metrics Layer等のバズワード(?)と同じように界隈を賑わしているものであり、こと ”データが資源” である21世紀の企業経営においては(現時点で少なくとも北米においては)最重要トピックの一つであると言って過言でない。 本日は、データの最前線を賑わしているアクティブメタデ

          アクティブメタデータの所感。日本での普及を想う